【猫のωにも名前がある?】猫の口元にあるωの名称やその役割を解説

猫の口元にあるぷっくらと膨らんだω型をした部分。猫のかわいらしさを際立てるひとつの要素にもなっています。ところでみなさんは、このω型の部分が猫にとって重要な役割を果たしていることをご存じでしょうか?そこで今回は、猫の口元にあるωの名称とその役割について解説します。 2022年11月14日作成

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猫の口元にあるωの役割とはどのようなものでしょうか?あなたの愛猫にも欠かすことのできない部位なので、ぜひこの機会にωの名称と合わせて覚えておいてください。

猫の口元にある「ω」の部分はなんていう名前なの?

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猫の口元にあるω型の正式名称は、ウィスカーパッド(Whisker Pad)といいます。
ウィスカーには「ねずみや猫のヒゲ」という意味があり、そこに「詰め物」を意味するパッドがあわさってこの名称となりました。

ウィスカーパッドという名称以外にも、「ひげ袋」「ω(オメガ)」「ふぐふぐ」などと呼ばれています。

ウィスカーパッドの特徴として、ωの形をしている、ひげが密集している、ぷっくらと膨らんでいる、ぽつぽつとした毛穴が見える、などがあります。

これらの特徴や猫を正面から見たときに顔の真ん中に位置していることから、猫のかわいらしさをより際立たせる魅力的な部位のひとつだと評判です。

ウィスカーパッドは、同じ母猫から誕生した猫であっても色や形に違いが出ます。そのため、似たような姿をした猫を判別する際に「ウィスカーパッドの色や形を確認する」という方法を用いることがあります。

あなたの愛猫が子猫をたくさん産んだ際は、毛色や体型だけで個体を判別するのではなく、ぜひウィスカーパッドの違いにも目を向けてくださいね。

ウィスカーパッドとマズルの違い

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ウィスカーパッドと混同されがちなのがマズルです。それぞれの違いを説明します。

■ウィスカーパッド

ウィスカーパッドは猫の口元にあるぷっくらと膨らんだω型の部分を指す名称です。別名ひげ袋と呼ばれているように、太いひげが集中して生えているのが特徴です。
個体によって色や形、模様が異なっているため、個体識別時の指標として活用できます。

■マズル

マズルはあごや鼻などを含む口回り全体を指す名称であり、猫を横から見たときに突出して見えるのが特徴です。
猫だけでなく、犬や馬などほかの動物に対してもマズルという名称は広く用いられています。

ウィスカーパッドとマズルの違い【まとめ】

ウィスカーパッドとマズルの違いをまとめると、口回り全体を指すのが「マズル」、口元にあるω型の部分を指すのが「ウィスカーパッド」です。

ウィスカーパッドもマズルの範囲に含まれているので決して間違いではありません。しかし、より部位を限定して詳しく口元のω型について話をする際は、ぜひウィスカーパッドとあらわすようにしてください。

愛猫家の間ではウィスカーパッドという固い呼び方よりも、愛猫への敬愛を込めた「ふぐふぐ」が使われることも多くあります。ウィスカーパッド同様、こちらもあわせて覚えておくと話がより盛り上がるはずですよ。

ウィスカーパッドが持つ重要な役割

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ウィスカーパッドには「猫のひげを支える」という重要な役割があります。

猫は人間に比べ視力が弱い動物です。そのため、耳や鼻などの感覚器官を活用しながら日々の生活を送っています。

そんな猫の感覚器官のなかで大きな役割を果たしているのがひげです。

猫はひげによって体の平衡感覚や対象との距離感を計っているとされています。動画サイトなどによく掲載されている、犬がとおれない狭い通路を猫がスイスイ歩けるのは、ひげによってみずからが通過できる広さなのかを把握しているためです。

また、獲物や食べ物のニオイを素早く感知する際にもひげを用いているとされ、さらにかすかな空気の振動を読み取ることもできるといわれています。

このように、猫が生きていくうえで必要不可欠なひげを支える部位として、ウィスカーパッドは重要な役割を果たしているのです。

【補足】

まれに猫のひげをカットする方がいますが、先述したように猫はひげを用いて多くの情報を取り入れています。

それだけでなく、猫はひげを動かすことでみずからの感情を示す動物です。これからも愛猫の豊かな感情表現を見守っていきたいという方は、ケガや病気の治療などやむを得ない場合でなければ、ひげをカットしないでください。

猫のひげを支えるウィスカーパッドの構造

ウィスカーパッドはひげを自由自在に動かすため、筋肉で構成されています。たくさんの神経が集中する場所でもあり血液量も多いことから、猫が興奮状態にあると赤っぽく見えることがあります。

ウィスカーパッド周辺にあるひげの太さは他部に生えている被毛の約2倍といわれており、さらに毛根の深さは約3倍とされています。太く深いウィスカーパッド周辺のひげは神経にとても近いこともあり、猫のひげが持つ平衡感覚や相手との距離感を計るという役割をより精密なものにしているようです。

神経に近いということは、ウィスカーパッドがとても繊細な部位であることを示しています。

個体差はありますが、ウィスカーパッドに触れられるのを嫌う猫も多くいるため、ケガや病気の治療などやむを得ない理由がある場合を除き、極力触れないようにしましょう。

猫にとってウィスカーパッドωは大切な部位です

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ウィスカーパッドは猫にとって大切なひげを支える重要な部位です。無理に触れようとすれば愛猫の機嫌を損ねる場合もあるため、触れる必要がある際は「注意しながら優しく」を心がけてください。

猫が生活するうえで必要不可欠なウィスカーパッドの役割をしっかりと理解し、愛猫の持つ素晴らしい能力を知るきっかけにしてください。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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