興奮した猫を落ち着かせる方法について。興奮する理由も解説

猫は、さまざまなことがきっかけとなり、興奮することがあります。
猫が興奮したときには、しっかりと落ち着かせてあげる必要があります。
この記事では、猫が興奮する理由や、興奮した猫を落ち着かせる方法について解説します。 2021年12月02日作成

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猫が興奮する理由

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まずは、猫が興奮する理由を見ていきましょう。
理由がわかれば、正しい対処ができるようになるかもしれません。

大きな音がしたから

猫は、1日の大半を寝て過ごす動物です。
寝ているときに大きな音がしたら、猫はびっくりして飛び起きてしまうでしょう。
そしてパニックになり、興奮してしまいます。
猫の聴力は人間の10倍ほどあるといわれているため、人間にとっては小さな音でも、猫にとっては驚くほど大きな音に聞こえているのかもしれません。
生活をしていて大きな音として挙げられるのは、ドアの閉める音や何かを落としてしまったときの音でしょう。

猫は夜行性だから

猫は、もともと夜行性の動物です。
そのため、私たち人間の寝静まった夜に、突然興奮して走り回ることもあります。
特に、運動する機会が少なくて、体力が有り余っている猫に多く見られるでしょう。
また、猫が興奮して走り回るのは、ストレス解消の意味も含まれています。

遊びに夢中になりすぎたから

猫は、飼い主と猫じゃらしなどで遊んでいるときに、夢中になりすぎて興奮してしまうことがあります。
飼い主といっしょに遊ぶことは、猫にとってとても楽しい時間です。
大好きな飼い主と思い切り遊ぶことで、思わず興奮してしまったのでしょう。
また、猫の多頭飼いをしている場合は、猫同士で遊んで興奮することもあります。
多頭飼いは猫同士が遊ぶ機会が多いため、猫が興奮しやすい環境であるといえるでしょう。
そのため、猫同士が興奮しすぎないように、首輪が引っかかったときに首輪がすぐに外れるセーフティ機能付きの首輪を着けるなど、猫が興奮することによる怪我を予防することも大切です。

病気や怪我をしているから

もしかしたら、猫が興奮しているのは病気や怪我が原因かもしれません。
怪我であれば、猫は身体の特定の部位をペロペロと舐めて痛みを和らげようとしている姿を見ることがあるでしょう。
また、病気の症状として猫が興奮してしまうこともあります。
猫が病気や怪我をしたら、普段とは違う行動をすることもあるため、日頃から猫の様子を観察しておくことが大切です。

猫が興奮することで疑われる病気

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猫が頻繁に興奮するのは、何らかの病気が原因となっている可能性も考えられます。
次に、猫が興奮することで疑われる病気について見てみましょう。

甲状腺機能亢進症

猫が興奮する症状が見られる病気としては、甲状腺機能亢進症が挙げられます。
甲状腺機能亢進症は、その名のとおり甲状腺に異常が起こる病気で、症状として猫が興奮したり攻撃的になったりすることがあるでしょう。
いままで温厚で興奮することのなかった猫が、突然興奮しやすくなった場合には、甲状腺機能亢進症を疑う必要があるかもしれません。

激怒症候群

とてもストレートな病名ですが、激怒症候群というものが猫にはあります。
激怒症候群は、ここ数年で発症が認められた病気で、まだ詳しいことはわかっていません。
しかし、症状として突発的に猫が攻撃的になったり興奮しやすくなったりすることがあります。
子どもや女性など、さまざまな人に見境なく攻撃的になったときには、猫を一度動物病院へ連れて行くことがおすすめです。

興奮した猫を落ち着かせる方法

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最後に、興奮した猫を落ち着かせる方法をご紹介します。
猫が興奮すると、走り回って怪我をしてしまう可能性もあるため、しっかりと対処することが大切です。

猫を隔離する

興奮した猫を落ち着かせる方法としては、ケージや別の部屋に猫を隔離するのがもっとも効果的だと考えられます。
猫を飼い主やほかの猫から隔離することで、猫は落ち着きを取り戻すことができるでしょう。
しかし、大きな音楽が鳴るなどの落ち着きのない場所で猫を隔離しても意味がありません。
興奮した猫を隔離するときには、飼い主の寝室など、静かで落ち着きやすい場所に移しましょう。

猫の気を惹く

猫が興奮しだしたら、何か別のことで猫の気を惹くのもよいでしょう。
おもちゃでもよいですが、おもちゃのせいで猫がさらに興奮してしまうことも考えられるため、なるべくおやつなどで気を惹きましょう。
興奮している猫でも、おやつを見たら落ち着きを取り戻すはずです。
しかし、走り回ってすぐに猫におやつを与えると、猫は興奮して走り回ったことを飼い主に褒められたと勘違いしてしまうこともあります。
そのため、猫におやつを与えるのは、猫の興奮がある程度治まってからにしましょう。

無視をする

猫が興奮していても、無視をしましょう。
無視をすることは冷酷に感じるかもしれませんが、猫は飼い主に構ってほしくて走り回っている可能性もあります。
「走り回っても意味はないか…」と猫が感じたら、徐々に興奮しやすい癖は治まっていくはずです。
また、興奮している猫に触ろうとして飼い主が怪我をしてしまう可能性もあるでしょう。
猫が興奮してどうしようもなくなった場合には、思い切って無視をするのもひとつの手段です。

猫が興奮するには理由がある

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猫が興奮するのは、かならず理由があります。
ゆっくりと過ごしているときに突然大きな音がしたり、飼い主と遊んでいるときに夢中になりすぎたりと、さまざまな理由があるでしょう。
また、甲状腺機能亢進症などの病気が原因となっている可能性も考えられます。
猫がなぜ興奮しているのか理由をはっきりさせて、正しい対処をすることが大切です。
興奮した猫を、静かな場所に隔離するのもよいでしょう。
猫が興奮してどうしようもなくなったときには、無視をするのもおすすめです。
無理に猫自身を落ち着かせようとせずに、猫が興奮した原因を取り除いてあげることも大切といえます。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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