犬が威嚇をする理由
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まずは、犬が威嚇をする理由について解説します。
なぜ犬が威嚇をしているのかを知ることで、正しい対処ができるはずです。
恐怖
犬が威嚇をするのは、恐怖を感じているからという理由が多いです。
特に社会化が十分にできていない犬は、ほかの人や犬と触れ合う経験が少なく、接し方がわからないのでしょう。
そのため、威嚇をして自分に近づけないようにしているのです。
また、家のチャイム音などに威嚇をする場合も、恐怖を感じているといえます。
しかし、恐怖を感じながらも「家族を守るんだ!」と正義感から威嚇をする犬もいます。
縄張り意識
犬は、縄張り意識の強い動物です。
そのため、自分の縄張りに入ろうとする犬や人に対して威嚇をすることがあります。
来客に威嚇をするのであれば、縄張り意識からでしょう。
上下関係をはっきりするため
犬同士でおもちゃの取り合いをしているときに威嚇をするのは、自分のものであるおもちゃを取られないようにしていると考えられます。
ここでおもちゃを取られてしまうと、相手との上下関係もはっきりしてしまいます。
威嚇をして相手に諦めてもらうことで、自分の順位を守り抜こうとしているのでしょう。
興奮しているから
犬があまりの楽しさに興奮すると、威嚇をすることがあります。
飼い主とおもちゃの引っ張り合いをしているときに威嚇をするのは、怒っているのではなく喜んでいるのでしょう。
ただし、飼い主のことを下に見ているのであれば、おもちゃの引っ張り合いに勝って飼い主との上下関係をはっきりさせてやろうと考えている可能性があります。
身体に痛みを感じているから
犬の身体を触ったときに威嚇をする場合には、その部位に痛みを感じている可能性があります。
温厚な犬は普段威嚇をすることが少ないため、もしも温厚な犬を触ったときに威嚇をされた際は、一度動物病院へ連れて行ったほうがよいかもしれません。
犬の威嚇を抑えるためのしつけ方法
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次に、犬の威嚇を抑えるためのしつけ方法をご紹介します。
しつけによって完全にしつけを抑えることはできないでしょうが、ある程度のコントロールはできるようになるでしょう。
信頼関係を築く
犬が飼い主のことを下に見ていることで威嚇をするのであれば、信頼関係を一から作り直す必要があります。
信頼関係を築くにあたり、まずは犬と仲良くなることが大切です。
いっしょに散歩をして、お互いに思い切り遊んでみましょう。
犬が「この人といると楽しい!」と感じるようになると、その後のしつけにも積極的に取り組んでくれるはずです。
犬を落ち着かせるしつけを覚えさせておく
犬がほかの人や犬に威嚇をしたときにすぐ対処できるように、犬を落ち着かせるしつけを覚えさせておきましょう。
犬が落ち着きやすいしつけとしては、「伏せ」や「待て」が挙げられます。
特に伏せは、犬が急に走り出してしまったときや興奮したときに落ち着かせる手段としてとても効果的です。
愛犬が威嚇をした・ほかの犬に威嚇をされたときの対処方法
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最後に、愛犬が威嚇をしたときや、ほかの犬に威嚇されたときの対処方法を見てみましょう。
犬が威嚇をするのは、場合によっては怪我に繋がることもあるため注意しなければなりません。
犬を落ち着かせる
愛犬がほかの犬や人に威嚇をした場合には、落ち着かせてみましょう。
「伏せ」をしっかりと教えておくことで、犬は威嚇をして興奮したときにも落ち着きを取り戻すことができます。
どんなときにも犬が飼い主のいうことを聞くことができるように、日頃からさまざまな環境の中でしつけに取り組むことがおすすめです。
無視をする
愛犬が威嚇をすることにより飼い主が慌ててしまったら、犬は飼い主のその行動を見て上下関係を逆転してしまう可能性があります。
そのため、無視をすることも必要です。
愛犬はこれまで威嚇をすると、飼い主が慌てたり優しくなったりするのが楽しくて威嚇をしていたのかもしれません。
しかし、威嚇をしたのにも関わらず無視をされるのであれば、愛犬としてはつまらないでしょう。
「威嚇をしても意味がない」と感じてくれるようになれば、犬はむやみに威嚇をしないようになるはずです。
犬同士の間に入る
愛犬がほかの犬に威嚇をしている場合に放っておくと、喧嘩に発展してしまう可能性があります。
そんなときは、飼い主が犬同士の間に割って入りましょう。
間に割って入るときには、なるべく姿勢を高くして足を入れます。
これは、腕を威嚇している犬の前に出したら、噛まれてしまう可能性があるからです。
足であれば、半ズボンでない限りは噛まれてもズボンのおかげで痛みや傷が軽減する可能性もあるでしょう。
近づかない
もしも愛犬以外に威嚇をされた場合には、それ以上近づかないようにしましょう。
先述したように、犬は恐怖を感じて威嚇をしている可能性があります。
そのため、「これ以上近づくと噛むぞ!」という意味を込めて威嚇をしているのかもしれません。
走って逃げるように離れるのは、犬の習性上よくありません。
犬は逃げるものを追う習性があるため、さらに犬を興奮させてしまい、追いかけられることが考えらえます。
知らない犬に威嚇をされた場合には、「あなたのことは気にも留めていませんよ」とばかりに、目を見ずにその場から離れることをおすすめします。
犬の威嚇にはかならず理由がある
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犬のすべての行動には、かならず理由があります。
威嚇をするのも、恐怖心や縄張り意識の表れでしょう。
まずは、なぜ威嚇をしているのかを理解する必要があります。
威嚇をする理由がわかれば、自然と正しい対処ができるはずです。
また、威嚇を完全に抑えることは難しいでしょうが、日頃から愛犬と信頼関係を築いておくと、威嚇をしにくくなるでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。