犬の噛み癖は子犬と成犬とで理由が違う!
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「うちの犬は噛み癖がひどくて……」と困っている場合、子犬と成犬とでは、噛む理由が違います。噛み癖を直すための第一歩は、その理由を知ることです。
子犬が噛んでしまう理由
子犬の場合、歯の生え変わりに伴う本能的な噛み癖が多くの場合に見られます。
生後3週間~8か月くらいの頃は、ちょうど歯が生え変わる時期です。人間の赤ちゃんにもありますが、歯が生える時はどうしてもむず痒くて、その不快感を紛らわせるために噛んでしまうことが良くあります。
その他には、好奇心から何でも口に入れたくて噛んでしまう、遊んで欲しくて噛んでしまう、噛めば構ってもらえると勘違いしている、などの理由が考えられます。
よく、子犬同士がじゃれあったり、成犬にじゃれたりして遊ぶ姿を目にしますね。普通は、こうしてじゃれあっている中で、叱られたりしながら噛んではいけないことや加減を学びます。甘噛みは、どの子犬も経験する成長過程の1つです。
しかし、子犬の頃から人間の家庭で育ち、他に犬がいない状態であれば、誰かが教えてあげなければ学ぶことができません。子犬のうちに、噛んで良いものとそうでないものを教えてあげると、噛み癖に悩むことは少なくなるでしょう。
成犬が噛んでしまう理由
成犬の噛み癖の理由としてよくあるのは、ストレスが溜まっている、構ってほしい、という感情によるものです。
特に、ストレスによって噛んでしまうことが多いようです。
犬がストレスを感じる原因は様々なことが考えられます。日頃の積み重ねがストレスとなるケースとしては、運動不足、騒音が気になる、落ち着く場所がないことなどがあげられます。こうしたストレスは、環境を整えてあげたり、遊んであげることで解消してあげましょう。
その他の要因としては、執着心が影響することもあります。フードやおもちゃなど、自分のものを誰かが取ろうとした時に唸ったり噛んだりします。これは、特に柴犬などの日本犬に多い行動だと言われており、深刻化すると厄介です。
例えば、散歩中に食べてはいけないものを口にしたときなど、強制的に取り上げないと健康を損なう恐れがある時にこのような執着が強いと飼い主さんがケガをするかもしれません。
また、撫でようと手をさしのべた時に噛む、リードをつけようとした時に噛むなどの行動が見られるのなら、手に対する嫌悪感があるのかもしれません。普段の犬への触れ方を見直し、正面を避けて穏やかに撫でてあげるように気を付けてみてはいかがでしょうか。
犬の噛み癖を改善するには
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犬の噛み癖を解消したいのであれば、それぞれの原因に着目し、効果的な方法で対応する必要があります。ここで大切なのは、無理をしすぎないことです。噛み癖が強ければ、改善しようと努力している過程で飼い主さんが噛まれてケガをしてしまうかもしれません。どうすれば良いのか困った時は、獣医師や専門のトレーナーなどに相談することをおすすめします。
子犬の噛み癖への対処
歯の生え変わりによってむず痒くて噛んでしまう場合は、噛んで遊べるおもちゃを与えてあげましょう。簡単に破れたり壊れたりしないものを選び、遊びの始めと終わりは飼い主さんがきちんと決めます。慣れないうちは、一緒に遊んであげた方が早くなじみます。
構って欲しくて噛んでしまう場合は、出来るだけ落ち着いている時をみはからって遊んんであげます。そうすると、静かにしている時に遊んでもらえると認識してくれるはずです。逆に、噛んでくる時には知らぷりをしてスルーします。名前を呼んで叱ったりすると、「構ってもらえる!」と勘違い、逆効果になることもあります。
成犬の噛み癖への対処
成犬の噛み癖は、ストレスが溜まりやすい環境かどうかをチェックしましょう。
ストレスにつながる根本的な原因を改善することが大事です。構ってほしい、暇で仕方ないといった時に噛んでくる時は、噛んで遊べるおもちゃやガムが効果的です。人が近づいたり、人の手が苦手な犬には、まず人に慣れてもらうことから始めましょう。
また、遊んでいるうちに興奮して噛んでしまった場合は、噛まれたら落ち着いた様子で手をひっこめる、部屋を出てしばらく戻らないなどしてあげると、噛むことがダメだと理解しやすくなります。
食べ物への執着で噛んでしまう場合は、できるだけ早い段階で対処が必要と言われています。大事なものを咥えている時に他のものをちらつかせ、咥えているものを放したらおやつをあげる、といった訓練の方法もあるようですが、根気が必要です。危険も伴うため、ひどい噛み癖のある場合はトレーナーさんなどに相談した方が安心です。
噛み癖のある犬におすすめのアイテム4選
鹿角
北海道で狩猟あるいは駆除されたエゾシカの角です。犬が夢中になって噛むため、他のものを噛む必要がなくなり、いたずら防止にも役立ちます。すぐに壊れたり、飽きたりしてしまうといった心配は少なく、長く噛んで楽しめます。
キンペックス ブル足(笛付き)
小型犬におすすめの噛めるおもちゃです。笛が付いていて、犬の好奇心を刺激してくれます。飼い主さんが投げてあげて一緒に遊びやすいサイズです。
the original Fetch!
梨の木を加工してできた噛めるおもちゃです。ナチュラルな見た目がおしゃれです。大きさは様々なので、犬の大きさや噛む力に合わせて選んであげましょう。
ペットぬいぐるみおもちゃ
色んなモチーフのぬいぐるみが16個もセットになっています。小型犬・中型犬におすすめのおもちゃです。カシャカシャ、あるいはキュッキュッと音がするので、犬を飽きさせることがありません。
犬の噛み癖は原因探しから
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今回は、犬の噛み癖の原因や、対処法、噛んで遊べるおすすめのおもちゃについてご紹介しました。
犬の噛み癖は、成長に伴い一時的に発生するものと、そうでないものがあります。場合によっては、獣医師やプロのトレーナーに相談しながら対処法を見つけていった方が安全です。
できるだけ早いうちから、噛んで良いものと悪いものの区別がつくようにしつけられるよう意識して関わってみましょう。
イチカワクリーニング×布団丸洗い(参照日2021-2-21)
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ペッツビレッジクロス~ペット通販(参照日2021-2-21)
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著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。