甘噛みを放っておくと「噛み癖」ができる
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子犬が甘噛みをしていても特に気にしない飼い主は少なくありません。たしかに、子犬時代の甘噛みは力も弱いので、むしろかわいいと感じている飼い主もいるでしょう。
しかし、甘噛みを放置していると「噛み癖」ができてしまう場合があります。噛み癖のある犬は、飼い主以外の人間にも平気で噛みついて迷惑をかけてしまいます。犬が苦手な人にとって、噛み癖がある犬は怖い存在ですし、近所付き合いなどにも悪影響が出るでしょう。また、家具やクッション、衣服なども噛み癖のある犬は好んで噛んでしまいます。噛み癖のある犬と暮らしていると家中が傷ついたり、お気に入りの服を破かれたりします。
噛み癖ができる前に、しっかりと犬を叱ってしつけを教えることが肝心です。また、犬は成長してしまうと幼いころに許されていた習慣をひきずって暮らすようになります。噛み癖をなくすためには、子犬の段階から甘噛みを叱り、「駄目なこと」だと覚えさせることが大切です。
甘噛みする理由とは?
そもそもなぜ、子犬は甘噛みをするのでしょうか?
大きく分けて2つの理由があると考えられています。
じゃれている
まず、1つ目の理由としては飼い主と遊んでいる、じゃれているということです。
犬同士でじゃれているときによく、噛み合うように遊んでいるのを目にしますが、遊びの一貫として甘噛みをしてしまっているのです。
子犬のうちは噛む力も弱く、とても可愛らしいのですが、成犬になってからも同じようにされてしまっては、怪我をすることも十分に考えられます。
歯が痒い
2つ目の理由としては、乳歯から永久歯に歯が生え変わる時に口の中がむず痒くなることが考えられます。
人の手や家具の脚などを噛むなどいった様子が見られるのはこのためです。犬にとっては自然な行動なのかもしれませんが、やはり一緒に生活する上ではしっかりとしつけをしなければなりません。
下手な叱り方は子犬との信頼関係を壊してしまう
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甘噛みには「良い叱り方」と「悪い叱り方」があります。飼い主として避けたいのは「怒鳴りつける」「叩く」などのきびしすぎる叱り方です。子犬は甘噛みで叱られても「悪いことをしたから叱られた」と因果関係を理解してくれるとは限りません。むしろ「ただ飼い主から意地悪をされた」という部分だけが記憶に残ることもあり得ます。すると、せっかく懐いていた子犬が飼い主を怖がるようになり、信頼関係が壊れるきっかけを招いてしまうのです。
また、子犬が甘噛みを叱られると、人間が思っている以上のストレスが溜まってしまうこともあります。甘噛みには「生えてきた歯の違和感に慣れない」「飼い主にもっとかまってほしい」などなどの理由があります。そのため、甘噛みを無理やり抑えつけられると子犬の欲求不満が溜まっていくのです。性格的にも引っ込み思案になったり、人を恐れたりするので、強く叱る方法はおすすめできません。飼い主は子犬の気持ちを思いやった叱り方を身につけましょう。
甘噛みをやめさせる上手な叱り方とは
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甘噛みを叱るなら、親犬のやり方を真似るのがおすすめです。親犬がいる子犬は普通、親犬から「やっていいこと」と「いけないこと」を学びます。親犬は子犬がいけないことをすると、仰向けにしておさえつけ唸る習性があります。同じようなことを甘噛みの度に飼い主も行うようにすると、甘噛みの防止に役立つでしょう。
また、手を使って叱るときも「叩く」「殴る」などの激しい暴力は絶対にいけません。子犬が敏感な口のあたりを軽くこづくようにして、「甘噛みをすると嫌なことをされる」と子犬に悟らせます。
他にも、子犬を叩くのではなく床やテーブルを叩いて大きな音を立てるのも効果的です。突然大きな音がすると、聴覚が発達した子犬はびっくりします。このことを繰り返すうち、「甘噛みをするとどこからか音が鳴る」と子犬の脳に擦り込まれ、甘噛みは少なくなっていきます。甘噛みをされそうな家具にはゴムや段ボールでガードするなどの対策をしておくのも大事です。甘噛みできる場所がなくなっていくと甘噛みの習慣も直っていくことがあります。
飼い主の手や足などを噛んだ場合は、「痛い!」「やめて!」と大きな声を出して噛まれて嫌だったことをしっかりと犬に伝えましょう。
これらを根気よく繰り返すことで、問題行動を減らすことができます。教えたことができたときはたくさん褒めてあげましょう。いけないことをしたときは怒られ、噛まないと褒められるというメリットとデメリットを子犬に理解させることが大切なのです。
噛んでもいい物を与える
噛んでもいい物を与える方法もあります。例えば、おもちゃやタオルなど愛犬に与えていいもので遊び、噛んでも引っ張り合うなどして一緒にコミュニケーションをとります。
おすすめのおもちゃ 4選
ここからは犬が噛んでも大丈夫なおもちゃを厳選してご紹介します。
人の手や家具の脚などを噛むよりも魅力的なおもちゃを与えることで、甘噛みを軽減させることができます。
骨などの噛むおやつなども効果的ですが、カロリーや摂取量には注意が必要なほか、硬すぎるものは犬の歯に悪影響があるため気をつけましょう。
パピーコング
子犬の乳歯にもやさしい柔らかい天然ゴム製のおもちゃです。
内部にフードやおやつペーストなどを入れることもできるので、長時間遊んでくれるでしょう。
パピーティージングキー
カラフルな鍵型のかじるおもちゃです。
柔らかい素材で出来ており、歯茎のマッサージや歯磨き効果も期待できます。
ニューハイド・スティック プチサイズ
ポロプロピレンに犬が大好きな牛骨粉の生皮を練り込んだ噛むおもちゃです。
噛んでも突起などが出にくく、徐々に削れるので安全です。犬の噛みたい欲求をしっかり満たしてくれるおもちゃでしょう。
Chew for more trees
国産の自然木で出来た噛むおもちゃです。
農薬が使われていない木材を天然乾燥させ、ささくれにくく飲み込んでも大丈夫なので安心・安全です。
飼い主の叱り方次第で甘噛みは直る
子犬は本来とても頭のいい生き物なので、駄目だとわかったことは繰り返しません。飼い主が甘噛みをやめさせるには子犬を信じ、優しい叱り方を覚えるのが大切です。上手に叱れば子犬との関係も壊れないまま、噛み癖ができる前に甘噛みが直るでしょう。
charm 楽天市場店 (参照日:2020-12-7)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/156122/
Dear Dogs 犬のセレクトショップ (参照日:2020-12-7)
https://item.rakuten.co.jp/deardogs/nylabone_teethingkeys_s/
こだわりのペット用品 バディーズ (参照日:2020-12-7)
https://item.rakuten.co.jp/buddy-s/1238n01/
ペットベリー 楽天市場店 (参照日:2020-12-7)
https://item.rakuten.co.jp/petvery/pgtka14401/
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UCHINOCO編集部
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