犬が食べ物を隠すという習性について
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犬は飼い主さんのことを慕っていても、食べ物を隠すという習性があります。これはどういうことなのでしょうか?飼い主さんが犬のご飯やおやつを横取りするわけがありません。それなのに、どうしても隠してしまうというのには深層心理が働いていると言われているのです。飼い主さんを群のリーダーと認めていないのでしょうか?
ご飯やおやつをこっそりと一人で食べたいという心理を、なかなか理解することは困難です。但しそれは犬によくある行動パターンなのです。隠しておかないと、もしかすると横取りされるかもしれないからです。自分だけでその厳しい状況を意識しながら、犬は過ごしているわけです。何とも健気でもあり切ない気持ちにもなります。
飼い主さんとの上下関係が崩壊??
犬は家族の一員として、飼い主さんは人間に接するように犬にも接します。ただそれが犬がご飯やおやつを隠す原因となっているとすれば、どう考えますか?もはや、飼い主さんと自分とは横一列な立場と感じてしまっているのかもしれません。飼い主さんを群のリーダーと信じてやまない場合には、ご飯を横取りされるなどという余念は生じないのです。
飼い主さんと密接になり過ぎると、どうしても食べ物を隠すという傾向が増えるのもやむを得ない状況なのです。近すぎず離れ過ぎずという主従関係が確立されている家庭の犬は、食べ物を隠すようなことは一切しません。そのあたりに差があるのです。
群のリーダーシップを取ることが肝心
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ご飯を隠すという行為は、まず飼い主さんが群のリーダーとしての威厳を保つことでかなり軽減させることができます。たいていの場合には残したご飯を隠しているのです。ご飯を多めに与えすぎるとこのような形になります。いつ何時、ご飯が食べられなくなるかもわからない、という多少の危機感を野生の名残でどうしても犬は持ち続けてしまうのです。
これを無理に叱りつけて止めさせることにはあまり意味がありません。それよりも、本能からくる行動だと理解をしたうえでご飯の量を調整してご飯を食べ終わったらすぐに食器を下げるなどの行動を飼い主さんが起こしてください。そうすることで、食事を隠すというタイミングがなくなります。
ご飯を食べずに隠す心理とは
本当は後からゆっくりと食べようと考えているのです。ただそのようなことは、まかり通らず衛生面でも不具合が出てしまうのです。だからこそ、犬の気持ちを飼い主さんが理解をしてほしいのです。一度の食事をきちんと完食した後は、愛情を注ぎスキンシップを図るなど、犬の気持ちを安定させることに意味があるのです。
常に食事は落ち着いて安心した環境で与えるようにすると犬もそのうち、食事やおやつを隠さなくても済むという心境に落ち着きます。そのためにも食事時間を充実させてげることが大切なのです。多頭飼いの場合には、力の弱い犬ほど落ち着いて食べられない傾向が強くなるのです。その心情は飼い主さんが理解をして、ゆっくりと食べられる環境を作ってあげることも対処法です。
飼い主さんが今一度、犬の習性を見直す
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犬が特に変わる必要はありません。それよりも飼い主側の意識をしっかりと見直して、犬の習性についても、改めて理解を示せるような余裕を持ってください。そして、ご飯やおやつを隠さなくても良いように、犬の気持ちを理解することがとても大切です。犬には犬の本能や習性があります。急には変えられないということもあるのです。
そのあたりを十分に見据えてこれから先、食事類を隠さなくても済むように環境を整えてあげることの方が大切です。群のリーダーが飼い主さんであることを犬が認識できて、安心して食事を摂れるようになれば何の問題行動もなくなるはずです。飼い主の努力も必要だと、自覚することも重要ポイントなのです。
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UCHINOCO編集部
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