インコの換羽期とは?時期と乗り越え方について

インコには「換羽期」という、羽根が生え変わる時期が定期的に訪れます。
その時期や、インコの様子、過ごし方などをこの記事で解説していきたいと思います。 2019年06月24日作成

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換羽とは?

出典元:https://www.shutterstock.com/

換羽とは、「とや」と読んだり、「かんう」と読んだりします。
小鳥の羽根が生え変わる生理的な現象のことです。

換羽の時期が来ると、古い羽根が抜け落ちて、新しく美しい羽根が生えてきます。

最初は、ホワホワした綿毛のような羽根から抜け始め、次第に風切り羽根や尾羽など、大きい羽根が抜け落ちていきます。

個体によってはごっそり抜け落ちることもあるので、ケージの中を覗いてみたら、底が羽根で埋め尽くされていてビックリ!なんて事も。

羽根が抜け落ちた後は、「筆毛」と呼ばれる羽根の鞘が生えてきてツンツンした見た目になっていきます。
この筆毛がほぐれると、新しい羽毛が生まれて来るのです。

その時期は、インコは羽繕いで大忙し。
体力も消耗するので、いつも以上に健康には気を配りたいところです。

換羽が起こる時期

では、換羽はいつ起こるのでしょうか。

換羽には、ヒナから成鳥になる過程で起こる「雛換羽」と、大人になってから起こる季節性のものの2パターンがあります。

まず、雛換羽は、文字通り雛の時の羽根から大人の羽根へと生え変わります。
この過程で、雛の時の羽根の色と若干変わる事もあります。

種類にもよりますが、だいたい生後2ヶ月~生後半年くらいで起こるようです。


大人になってからは、年に数回換羽が起こります。
季節でいうと、主に春と秋頃に起こります。
これは発情サイクルに関係しています。

一般的に、換羽は、発情期〜繁殖期が終わってから起こります。
発情期が春と秋に訪れるので、換羽期もそのタイミングで起こるのです。

順調であれば、1~2週間で完了します。

ただ、温度環境が整った快適な屋内で暮らしていると、年中発情してしまい、換羽もダラダラと続いてしまいがち、といった事も。
過度な温度管理はやめて季節感を持たせたり、夜は早めに寝かせる、といった、発情を抑制する環境作りも大切です。

あまりに頻繁に換羽になるようでしたら、一度、鳥専門の病院で診て貰うことをお勧めします。

換羽期に注意したいこと

先述した通り、インコの換羽期は、新しい羽根を作るためにかなりの体力を消耗します。

我が家にはインコが数羽いますが、みんな換羽期にはいつも眠そうにしていたり、胃腸が弱い子は嘔吐を繰り返す子もいます。

そんな換羽期をはやく乗り切るための「ネクトンBiotin(旧名称:ネクトンBio)」というサプリがあるので、羽根が抜け始めると、飲み水に混ぜて与えています。
このサプリには、正常な羽毛発育促進のための栄養素が調合されています。

また、この時期の餌は、タンパク質が重要になりますので、豊富に取らせてあげるとgood。


体調を崩しやすくなるので、寒い時期なら保温をしてあげたり、
暑い時期ならエアコンの風が当たらないようにしてあげるなど、温度管理をしてあげましょう。

暗くなったら早めに寝かせてあげて、あまり体力を消耗させないようにし、ゆっくりと過ごさせてあげることが大切です。

特に、体調を崩しやすくなるので、

・羽根を膨らませていないか
・食欲は落ちていないか
・嘔吐・下痢をしていないか

など、しっかりと様子を見て、いつもと違う様子だったらすぐに鳥専門の獣医さんに診てもらいましょう。

まとめ

いかがでしたか?

インコには必ず訪れる換羽期。
主に春と秋の発情の後に訪れます。

体力も消耗するし、体調を崩す事も。

できるだけゆっくりと過ごさせてあげて、餌はタンパク質を多めにあげてください。
必要に応じて換羽期用サプリなどで栄養を補ってあげましょう。

イライラして凶暴的になってしまう事もありますが、換羽期が終われば、いつもの可愛い愛鳥さんに戻ってくれるのでご心配なく!

換羽期はインコにとっても飼い主さんにとっても大変ですが、新しい羽根に生まれ変わる大切な時期。
飼い主さんもできるだけのケアをしてあげて、一緒に乗り切っていきましょう!

著者情報

UCHINOCO編集部

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