これを発見したら疑おう!犬のヘルニアの症状とは?

犬のヘルニアの症状とは?言葉が話せない犬だからこそサインを見逃さないことが大切です。
ヘルニアの原因と予防をご紹介していきます。 2019年06月10日作成

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愛犬の苦しんでいる姿はみている方もとても苦しいものです。
ヘルニアの原因を考え、その予防策にをご紹介していきたいと思います。

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ヘルニアとは?

ヘルニアというと椎間板ヘルニアが一般的に多く知られています。
しかしヘルニアは体の器官が、正常な場所から異なった場所へと移動して変形している状態を指します。
ですからヘルニアもさまざまな種類があり、例えば腸管が移動してしまった鼠径ヘルニアなど他にも多く存在します。

そして犬の症状で最も多いのは、やはり椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアは椎間板が本来ある場所から移動し、神経を刺激するために起こる症状のことを指します。

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椎間板とは?

骨と骨の間に椎間板というゼリーで軟骨部分があります。
これは歩いたりなどの負荷が掛かった時に、直接神経に触れないようにクッションの役割をしています。
これが正常に働いているから、痛みを感じる神経が守られているということです。
しかし、椎間板ヘルニアになると椎間板が変形してしまいその役目を果たせなくなり、激痛が走るということです。

ヘルニアの原因とは?

椎間板ヘルニアの主な原因は2つ分けることが出来ます。
先天的なものと後天的なものです。

先天的なものとは

先天的なものとは、犬の体質や元々生まれ持ったものにより引き起こされるというものです。

椎間板ヘルニアにもともとかかりやすい犬種がいます。
・コーギー
・チワワ
・シーズー
・ダックスフンド
・フレンチブルドッグ
・ヨークシャテリア
・パグ

などの犬種です。
胴体が長く、足が短めの体をしている犬に多いと言われています。
これはこの犬種が持っている遺伝子に少し問題があります。
軟骨異栄養症になりやすい遺伝子を持っているということです。
これは成長過程で、骨がちゃんと正常に成長せずにまた軟骨なども形成不全がみられてしまうので、椎間板ヘルニアになりやすい体質の犬種ということです。

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後天的なものとは?

後天的なものとは、日常生活によって引き起こされたものになります。

・肥満気味
・ジャンプなど上下運動の過多
・散歩をしすぎてしまっている
・老化によるもの
・交通事故

老化や突然の事故以外は、全て対策ができるものといえるでしょう。
また先ほどの先天的にかかりやすい犬種に後天的なことが加わることにより、
椎間板ヘルニアになりやすいです。

上記の犬種は後天的なことが起こらないよう気をつけましょう。

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椎間板ヘルニアの予防とは?

後天的なものを避ける生活を心掛けましょう!

・肥満気味
太り気味になると、体が重いので運動や散歩を億劫に感じることが多くなり、それによりますます体重が増えてヘルニアになってしまいます。
散歩だけではなく、足腰に負担をかけないような家での遊びをするといいでしょう。


・ジャンプなど上下運動の過多
もともとヘルニアにかかりやすい胴長で短足の犬種は負担がかかりやすいので、ジャンプなど足に力の負担がかかりやすい動きは避けた方がいいでしょう。
またフローリングなどの床はとても滑りやすいので、歩いているだけでも関節に負担をかけてしまいます。
滑り止めになるカーペットやフロアマットなどを敷くと、より予防できることでしょう。


・散歩をしすぎてしまっている
一日の散歩の時間と距離は
小型犬の散歩時間は 30分程度 2キロ
中型犬の散歩時間は 40分程度 3キロ
大型犬の散歩時間は 60分程度 4キロ

を目安に散歩をさせましょう。運動も適度な量がいいということです。

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愛犬のチェックをしよう

愛犬の足の動きをよくみてヘルニア予防をしましょう。

・足を引きずっている様子はないか
・ジャンプや飛び跳ねる動きがなくなった
・散歩に行きたがらない
・階段を登らない

など日常の変化を見逃さないようにしましょう。
ヘルニアが悪化してしまうと、激痛が走って完治が難しくなります。
初期であれば回復する確率がグッとあがります。
注意していきましょう。

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軽度のヘルニアの症状の場合はステロイドを使って炎症を抑えることが出来ますが、ステージが進んでしまうと外科手術も必要になってきます。
愛犬に少しでも異変を感じたら、すぐに獣医さんに相談して悪化させないよう注意していきましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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