よく見られるうさぎの耳の動き
うさぎの耳の動きには大きく分けて3つあります。
・耳がしっかりピンと立っている状態
・耳が寝ている状態
・耳をピクピクと動かしている状態
この3つの耳の状態とうさぎの表情や行動を合わせて見ていくと、うさぎの気持ちをしっかい理解してあげられるようになりますよ。
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耳がしっかりピンと立っている状態は?
うさぎの種類によってはたれている種類もありますが、この耳がピンと立っている状態の時のうさぎは大きく分けて2つの感情を表しています。
・物音に集中して警戒している状態
うさぎは野生で生きていた頃の習性で聞き慣れない音を感じ取ると耳を立てて情報収集を始めます。
いち早く危険を察知し逃げるための準備をしている状態ですので、周囲を警戒して立ち上がることもあります。
もともと好奇心も旺盛な性格をしているうさぎですが、緊張状態にあるようなら何に反応しているのか飼い主が見つけ出し余計な負担がかからないように取り除いてあげられると良いですね。
・体温が上がりすぎて暑いと感じている状態
うさぎには汗腺が乏しく、汗をかいて体温調節することができません。
そのため耳にある毛細血管を風に当てて体温を調節し、適温に戻そうとすることがあります。
そっとうさぎの耳にふれて熱くなりすぎているようなら、飼い主が室温を調節してあげると良いでしょう。
しかし、うさぎの耳はたくさんの毛細血管と一緒に神経も通っていますので、耳に触る時は優しくさわってあげる配慮が必要です。
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耳を寝かせている状態は?
うさぎが耳を寝かせている時は主に2つの感情表現が考えられます。
ひとつはリラックスしてくつろいでいる時、そしてもうひとつは怯えて警戒しているときです。
まったく真逆だと感じるかもしれませんが、うさぎの表情や体の動きからその違いは簡単に分かります。
・リラックスしてくつろいでいる時
うさぎは縄張り意識が強い動物ですので安全な自分のテリトリー内でなら体をコテンと寝かせてリラックスしている状態を見ることができます。
また飼い主さんを信頼しているようなら近くで耳を寝かせた状態でだらりと寝そべるような愛らしいしぐさを見せてくれます。
本来うさぎは臆病な性格をしているので、そんな時は不用意に触ったりせずそっとしておいてあげるほうが良いでしょう。
・怯えて警戒している時
低い姿勢を保ち、硬直しているような状態で耳を寝かせているのなら怯えていると考えて間違いありません。
こういう時はうさぎが神経質になっているため、突然触ったりしたら噛まれる可能性もあります。
また、うさぎはストレスに弱い動物なので原因が分かるようなら飼い主さんが取り除いてあげると良いでしょう。
耳がピクピクと動いている状態は?
これも小さな音を読み取ろうとしている時に見られるしぐさになります。
野生で生きていた頃の習性でいち早く外敵から身を隠すために情報収集をしているのです。
特にうさぎが一番警戒していたフクロウが獲物を狙う時に高い周波数を出したことから、うさぎは人間の耳では聞き取れない高い周波数を察知することができるようになっています。
人間は情報収集に目を利用しますが、うさぎにとっては大きく発達した耳がその役目を担っているのです。
まとめ
うさぎの耳からその習性や隠れた感情をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
嬉しい時や怒っている時などしっかり体も使って表現してくるうさぎは犬や猫に負けないぐらい感情が豊かな動物です。
耳から読み取れるうさぎの感情を飼い主さんが上手に察知してあげることで、より一層うさぎとの絆が深まることでしょう。
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UCHINOCO編集部
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