犬にもおりものってあるの?
と思う方も多いかと思いますが、実は雌犬にも人間同様におりものというものがあります。
ではおりものというものは具体的にはどういうものなのでしょうか?
病気などの可能性についても併せてお話しさせて頂きます。
そもそもおりものとは?
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雌犬のおりものとは、人間の女性のおりものと同じで、無色透明や少し白く濁っているような乳白色をしています。
おりものというものは、子宮、膣からの分泌物と、膣の壁についている細胞が古くなり剥がれ落ちたものなどが混ざって出来ており、体外に排出されます。
見た目にも少しネバネバしているように見えますが、実際に少し粘りもあるのです。
このおりものというのは、人間の場合も同様に体の異常を教えてくれるものでもありますので、次にそのことについてお話しさせて頂きます。
おりものの異常から病気を知ろう!
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人間でも赤ちゃんの頃、体調が正常か異常かを知るためにうんちを見て一つの判断材料にしていたかと思いますが、これはおりものにも同じことが言え、おりものの臭いや色の異常などで病気の可能性を知ることが出来ます。
これは異常な可能性があると思って欲しいおりものとしては、
・臭いがきつい
・粘りが強い
というおりものです。
このようなおりものの場合、子宮や膣あたりの病気の可能性が考えられます。
可能性がある病気としては、膣炎という病気が代表的です。
この膣炎は見逃してしまうと大変なことになってしまいますので、膣炎について詳しくお話しさせて頂きます。
膣炎とは?原因もご紹介!
先ほどもお話しさせて頂きましたが、おりものに異常があった場合の考えられる可能性が高い病気が膣炎です。
この膣炎は、名の通り、膣で炎症が起こっている状態のことです。
炎症の原因、症状としては、
初めての発情を迎える前と迎えた後で違いますので、ぞれぞれ説明させて頂きます。
初めての発情を迎える前の膣炎の原因としては、
・膣腔狭窄といって、膣の内部が狭くなっている状態
・円形狭窄といって、膣の内部が窄まっている状態
などの先天的な奇形が原因の場合があります。
先天的な奇形の場合、その奇形が原因で排泄物が膣を汚染してしまいがちになります。
そうなってしまうと、膣に炎症が出てしまうことがあるのです。
そして、初めての発情を迎えた雌犬の膣炎の原因としては、
・ウィルス、最近
・腫瘍、異物
・薬によるもの
・交尾時についた損傷
などが挙げられます。
膣炎の原因となる細菌については、
・大腸菌
・マイコプラズマ
・クラミジア
・ブルセラカニス
・レンサ球菌
などが代表的で、膣炎の原因になってしまうウイルスでは、ヘルペスウイルスが代表的です。
細菌やウィルスを見て、気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、人間でも同じウィルスがあります。
それもやはり、膣炎などの女性にとっては大切な器官の病気の原因になっていることがほとんどなのです。
もし、愛犬のおりものに異常があった場合はすぐに動物病院へ連れていくようにしましょう。
犬は人間のように言葉を話して伝えることは出来ませんので、その分、飼い主が愛犬の変化にいち早く気付いてあげるように日ごろから愛犬の健康管理には気を配るようにしておきましょう。
おりものの変化に気付けるとベスト!
いかがでしたか?
雌犬のおりものについて詳しくお話しさせて頂きました。
おりものから犬の病気の可能性を知ることが出来るということも、是非飼い主の方達には覚えておいてほしいものです。
膣炎は、絶対予防出来る!という病気ではありません。
愛犬の変化に気付くことが出来るように日ごろから愛犬を観察しておくようにしておきましょう。
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UCHINOCO編集部
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