ペット保険ってどんなもの?
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ペット保険とは、犬や猫が病気やケガをした際に、動物病院でかかる費用の一部を補償してくれる民間の保険サービスです。
人間とは異なり、ペットには公的な医療保険制度がありません。そのため、動物病院でかかる医療費はすべて飼い主が負担しなければなりません。病気やケガの内容によっては、思いがけず高額な治療費が必要になることもあります。
ペット保険は、こうした経済的負担を軽減するための備えです。 あらかじめ保険料を支払っておけば、いざというときの高額な医療費に備えることができます。
ペット保険に加入するメリット
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ペット保険に加入すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。主な3つのメリットを紹介します。
医療費の負担を抑えられる
ペット保険の最大のメリットは、医療費の自己負担を抑えられる点です。診察代や薬の処方代など動物病院でかかる費用の一部が補償されるため、飼い主の経済的な不安を和らげてくれます。費用面での不安が減れば、急な入院や手術が必要になった場合にも落ち着いて対応できるでしょう。
治療の選択肢が広がる
愛犬に治療が必要な場面でも、金銭的な理由から最善の治療方法を選べないというケースも少なくありません。ペット保険に加入していると医療費の負担が抑えられるため、より良い治療を選びやすくなります。治療の選択肢が広がれば、ペットの健康を維持できるでしょう。
病気の早期発見につながる
ペットの病気は、早期発見がとても大切です。ペット保険に加入していれば金銭面の不安が減るため、気軽に動物病院を受診しやすくなります。定期的に受診をしていれば、病気のサインを見逃しにくくなり、病気の早期発見・早期治療につながるでしょう。
ペット保険に加入するときの注意点
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ペット保険には多くのメリットがありますが、加入前に知っておきたい注意点もいくつかあります。以下の点について事前に把握しておきましょう。
健康でも保険料は発生する
保険料は毎月、または年単位で継続して支払う必要があります。愛犬が元気で動物病院にかかる機会が少ないと「保険料がもったいないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし保険はあくまで万が一の備えです。普段は健康であっても、いつ愛犬が病気やケガに見舞われるか分かりません。保険料は「もしものときに備えるためのコスト」と考えるのが良いでしょう。
保険の加入には条件がある
ペット保険には、年齢や健康状態などに応じた加入条件があります。特にシニア期の犬や、すでに持病や既往歴がある場合は加入できないことも。加入を検討するなら、愛犬ができるだけ若く健康なうちに手続きを始めるのがおすすめです。
補償の対象外となる場合がある
ペット保険では、すべての治療が補償されるわけではありません。加入前からの病気やケガ、ワクチン接種、健康診断、避妊・去勢手術などは対象外となることが多いです。加入前に補償内容をよく確認し、自分の希望する補償が含まれているかをチェックしましょう。
保険金の支払いに制限がある
保険によっては、1回あたりの支払限度額や、年間の支払回数に上限が設けられている場合があります。上限を超えてしまうと、それ以降の補償が受けられなくなるため、あらかじめ保険金の支払い制限についても確認しておくことが大切です。
ペット保険を選ぶときのチェックポイント
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実際にペット保険を選ぶときは、どのような点に注目すればよいのでしょうか?以下のチェックポイントを参考にして、愛犬にぴったりの保険を選んでみましょう。
どんな治療が補償されるのか
保険選びの際は「通院・入院・手術」のうち、どこまで補償されるのかをよく確認しましょう。保険によっては入院・手術のみに特化し、通院を対象外としているものもあります。愛犬の健康状態やかかりやすい病気を考慮し、必要な補償が受けられるプランを選びましょう。
補償割合はどれくらいか
補償割合とは、かかった治療費のうち保険でカバーされる割合のことです。一般的に50%、70%などのプランがあり、数字が大きいほど飼い主の自己負担額は少なくなります。ただし、その分保険料も高くなるため「どれくらい補償されると安心か」と「月々支払える保険料はいくらか」のバランスを考えて選ぶのがポイントです。
保険金の支払いに制限があるか
多くの保険には、保険金の支払いに上限が設けられています。たとえば「1回の通院で1万円まで」「年間で10万円まで」「手術は2回まで」など保険によってさまざまです。万が一、長期の通院や手術が必要になった場合も想定し、十分な補償が受けられるかどうかを確認しておきましょう。
何歳まで加入できるか
ペット保険は、新規加入できる年齢に上限が設けられていることがほとんどです。高齢になると加入できない場合もあるため、できるだけ愛犬が若く健康なうちに検討するのがおすすめです。中にはシニア犬向けの保険もあるため、年齢や健康状態に合ったプランを探してみましょう。
保険金の申請がスムーズにできるか
保険の種類によって、保険金の申請方法はさまざまです。たとえば、通院ごとに領収書を提出しなければならないケースもあれば、スマホアプリで簡単に申請できるタイプや、動物病院の窓口でその場で精算できるものもあります。
いざというときにスムーズに対応できるよう、保険金の申請手順も確認しておくと安心です。
まとめ
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本記事では、犬のペット保険のメリットや注意点、保険選びのポイントについて詳しく紹介しました。
犬との暮らしは癒しと喜びに満ち溢れていますが、思いがけない病気やケガはいつ起こるか分かりません。ペット保険は、そんな「もしものとき」に備えるための選択肢の一つです。
保険に加入しておくと、医療費の負担が軽くなるだけでなく、安心して最適な治療を選べる環境を整えられます。加入前には補償内容や加入条件、申請の手続きなどをしっかり確認しておきましょう。
愛犬にぴったりのペット保険を選んで、これからの毎日をより安心して過ごせるよう備えてみてはいかがでしょうか?
著者情報

白井むぎ
2人の子供を育てながらwebライターのお仕事をしています。
小さな頃から犬や猫のいる生活を送ってきたため、毎日ペットとの触れ合いが欠かせません。
休日に子供を連れて動物園や牧場へ出かけるのも大好きです。