キャバリアの散歩時間の目安は？注意点も解説

まずは、キャバリアの1日の散歩時間についてご説明します。
併せて、散歩回数についても見ていきましょう。

キャバリアは比較的運動量が少ない犬種ですが、適度な運動は健康維持に欠かせません。
そのため、1日に30分〜1時間程度の散歩を目安にしましょう。
運動不足になると肥満やストレスの原因になることから、毎日しっかりと散歩の時間を確保することが大切です。
もちろん、年齢や体調に合わせて時間を調整しても問題ありません。

キャバリアの散歩の回数は、1日2回が理想的です。
朝と夕方に分けて散歩をすることで、気分転換にもなりますし運動不足も解消されるでしょう。
また、短時間でも散歩の質を意識して、周辺のにおいを嗅がせたり、飼い主とコミュニケーションを取る時間を作ったりすることが大切です。
また、天候が悪い日や散歩の時間が取れない場合は、室内で遊ぶ時間を増やして運動不足を補いましょう。

キャバリアと散歩を楽しむ際は、いくつかの注意点があります。
これらの注意点を守り、近隣住人とのトラブルに発展したり犬に怪我をさせたりしないようにしましょう。

キャバリアは暑さに弱いため、暑い時期の散歩は特に注意が必要です。
気温が高い日中の散歩は避けて、早朝や夕方の涼しい時間帯を選びましょう。
また、アスファルトの温度が高いと肉球を火傷する可能性があるため、アスファルトを手で触れて熱さを確認してから散歩に行くことをおすすめします。

キャバリアは気管が弱い犬種のため、首輪よりもハーネスを使用するのが安全です。
首に負担がかからないデザインのハーネスを選びましょう。
ただし、引っ張り癖がついてしまった場合には、首輪で多少のしつけをすることは必要になります。

キャバリアはフレンドリーな性格ですが、すべての犬や人が同じとは限りません。
散歩中にほかの犬と遭遇した際は、相手の様子を見て距離を取りながら接触させましょう。
特に小さな子どもと触れ合う場合は、子どもの急な動きに犬が驚いてしまうことがあるため、飼い主がしっかりと見ておくことが大切です。

散歩中に犬がトイレをすることは自然な行動ですが、飼い主としてのマナーが求められます。
エチケット袋やトイレシートを持参して、犬の排泄物をきちんと処理しましょう。
特に、公共の場や他人の家の前で排泄をさせないように、注意することも大切です。
犬のトイレの後はその場所をきれいに保つことで、まわりの住民とのトラブルを避けることができるでしょう。

キャバリアは、何らかのトラウマなどで散歩嫌いになってしまうこともあります。
犬が散歩嫌いになると、運動不足やストレスの原因にもなってしまうため、やはり散歩が好きであることに越したことはないでしょう。
次に、キャバリアを散歩嫌いにさせない方法をご紹介します。

キャバリアに限らず、犬を散歩嫌いにさせないためには、犬が疲れるまで散歩をさせないことが大切です。
犬が「もう少しだけ散歩がしたいなぁ」と考えているうちに帰宅をすることで、犬は次の散歩が楽しみな状態で散歩を終えることができるでしょう。

犬にとって、散歩は楽しいものでなければなりません。
犬の毎日の楽しみは食事と散歩が大きな割合を占めるため、散歩が嫌いになってしまうと生活のほとんどを楽しく過ごせなくなってしまいます。
キャバリアは飼い主とのコミュニケーションを大切にすることから、「今日はいい天気だね」などこまめに話しかけながら散歩をして、人通りの少ない場所であればおやつやおもちゃなどを与えるなど、楽しみながら散歩に取り組むと良いでしょう。
また、毎日の散歩ルートを変えて、「今日はどこを散歩するんだろう！」と犬にワクワクさせる方法もおすすめです。

キャバリアの散歩には、どのようなものが必要なのでしょうか？
ここでは、キャバリアの散歩に必要な持ち物をご紹介します。

当然ながら、犬の散歩をする際はリードが必要になります。
人によっては伸縮リードを使用することもありますが、伸縮リードは犬のコントロールがしにくいためおすすめしません。
また、地域の条例によっては犬のリードの長さに制限があることも多いことから、2m前後の一般的な長さのリードを使用するようにしましょう。

キャバリアに万が一のことが起こっても対処できるように、首輪を着けておきましょう。
首輪には犬の名前や飼い主の連絡先などを記入できるものもありますし、GPSなどで居場所をチェックできるものもあります。
また、キャバリアの首に負担がかからないような軽量の迷子札を装着するのもおすすめです。

キャバリアのしつけがある程度できていれば、ハーネスを装着して散歩に行くのもおすすめです。
ハーネスであれば、犬の首に負担がかかることなく散歩を楽しむことができます。
ただし、先述したようにハーネスは首輪よりも犬のコントロールがしにくいことから、引っ張り癖がつかないように注意しなければなりません。

キャバリアの散歩時は、飲み水を持ち歩くようにしましょう。
こまめに水分補給をさせることで、犬の熱中症対策になります。
また、飲み水を持ち歩くことで、排泄時の簡単な掃除もすることができるでしょう。

犬の排泄物を処理できるように、エチケット袋も持ち歩くようにしましょう。
キャバリアは、1回の散歩で1回は排泄をするはずです。
近隣住人に配慮するためにも、エチケット袋を携帯しておいたほうが良いでしょう。
また、エチケット袋は犬が嘔吐した時などにも使用するため、なるべく多めに持ち歩くことをおすすめします。
エチケット袋は犬用のおやつやフードを入れる時にも役立つことから、何枚持ち歩いても困ることはないでしょう。

最後に、キャバリアの散歩にあると便利な持ち物をご紹介します。
これらの持ち物はなくても問題はないですが、あったらさらに散歩をスムーズに楽しむことができるでしょう。

キャバリアと散歩をする際は、おやつを持ち歩くのもおすすめです。
当然ながら犬用に作られたおやつでなくてはいけませんが、犬のおやつはコミュニケーションのほか、しつけの際のご褒美としても使用できます。
ただし、何度もおやつを与えて食事ができなくなってしまうと必要な栄養素を摂取できなくなってしまうため、注意が必要です。
犬のおやつの使い方としては、しつけが上手にできた時が理想です。

犬と楽しみながら散歩をするためには、おもちゃは欠かせません。
犬の散歩は、飼い主と犬とのコミュニケーションの場でもあります。
ちなみに、おすすめのおもちゃの使用方法は、散歩時に突然おもちゃを与えることです。
しつけのご褒美におもちゃを与えるのも良いですが、散歩時に突然おもちゃを与えることで、犬は「そろそろおもちゃがもらえるかも！」と期待して、飼い主のことをチラチラと見るようになります。
犬とのアイコンタクトもコミュニケーションになるため、散歩時はおもちゃも上手に利用することをおすすめします。

キャバリアの被毛や皮膚の清潔を守るためにも、雨の日の散歩ではさまざまな対策をしなければいけません。
雨の日は、キャバリアにレインコートを着せてあげることで、雨を気にせずに散歩を楽しむことができるはずです。
もしもキャバリアの被毛が濡れたまま放置しておくと、皮膚炎などの原因にもなります。
また、キャバリアにレインコートを着せることで、散歩中にノミやダニが付着することを予防することもできるでしょう。

キャバリアに「呼び」のしつけを行いたい場合は、10m以上のロングリードもおすすめです。
基本的に、遠くにいる犬を呼ぶしつけを行う際は、ロングリードを使用します。
ロングリードがあれば、遠くにいるキャバリアもリードを手繰り寄せることで足元まで呼び寄せることができます。
ロングリードはドッグランなど使用できる場所は限られていますが、「呼び」のしつけを行うには必須のグッズです。

キャバリアが散歩時に小石やガラスを踏んでしまっても怪我をしないように、犬用の靴を履かせるのもおすすめです。
犬用の靴は子犬の頃から履かせておかなければ慣れるのに時間がかかりますが、散歩時の安全を守るのに役立つでしょう。
もちろん、散歩から帰ってきた時に肉球や足の被毛をきれいに拭く必要がなくなるのも、キャバリアに犬用の靴を履かせるメリットです。
また、暑い日にアスファルトが熱くなっていることによる肉球の火傷も予防してくれます。

キャバリアは、フレンドリーで飼いやすい犬種です。
毎日の散歩は30～1時間とそこまで多くはないですし、子どもがいる家庭でも問題なく飼うことができるでしょう。
ただし、ほかの犬や人に対して抵抗なく近づいてしまうことがあるため、ほかの犬や人と触れ合う時にはしっかりとキャバリアのことを観察する必要があります。
今回ご紹介したグッズを利用しながら、キャバリアと楽しく散歩をしましょう。