猫のポーズから気持ちがわかる?仕草などから読み取る猫の気持ち

猫は、いまの気持ちをポーズで表現することがあります。
また、何気なくしている仕草であっても、猫の気持ちを読み取ることが可能です。
この記事では、ポーズや気持ちから読み取る猫の気持ちについて解説します。 2024年06月19日作成

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ポーズから読み取る猫の気持ち

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まずは、ポーズから読み取る猫の気持ちを解説します。
普段何気なくみられるポーズは、このような気持ちを表現していたのです。

丸まって寝るポーズ

猫が丸くなって寝るのは、安心感を得ている証拠です。
丸くなって寝るポーズは、弱点であるお腹を守るという意味合いがありますが、リラックスしている時にもみられます。
また、体温を保つ効果もあるため、寒い日にもよくみられるでしょう。

お腹を見せるポーズ

猫が仰向けになりお腹を見せるポーズは、飼い主に対する信頼のサインです。
先述したように、お腹は猫にとってとても大切な部分です。
外敵にお腹をみせていると弱点を攻撃されますし、いざという時にすぐに逃げることもできません。
相手にお腹を晒すということは、相手を信用していないとできないでしょう。
ちなみに、猫のお腹を触ると嫌がることも多いですが、飼い主にお腹を見せているだけでも十分信頼しているといえそうです。

尻尾をピンと立てるポーズ

猫の尻尾がピンと立っている時は、猫が興奮していたり嬉しいと感じていたりするサインです。
特に、飼い主が帰宅した時に猫がこのポーズを見せる場合は、猫が飼い主の帰宅に喜んでいることを表現しています。
また、尻尾を左右に大きく振ることで、嬉しい気持ちをさらに強調している場合もあります。

背中を丸めるポーズ

猫が背中を丸めているのは、恐怖心や身体を守りたいという気持ちを示しています。
猫がこのポーズを取ることで、何か不安なことが身の回りで起こっているということがわかるでしょう。
よくみられるのは、来客があった時や引っ越しなどで生活環境が変わった時です。

仕草から読み取る猫の気持ち

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続いて、仕草から読み取る猫の気持ちをご説明します。
これらの仕草も、意識をしていれば日頃みられることが多いでしょう。

耳を後ろに倒す

猫は、耳を後ろにペタンと倒す仕草をすることがあります。
この耳の動きは、猫が不安な気持ちを感じている時にみられます。
特に花火の音や工事の音など、何か大きな音に驚いた時や、居心地が悪い状況にあるときにみられることが多いです。
この仕草をしている時は猫がストレスを感じているサインなので、優しく撫でてあげるなど猫を落ち着かせるようにしましょう。

手足や顔を舐める

猫はきれい好きな動物なので、毎日手足や顔を舐める仕草をみることがあるでしょう。
もちろんこれはグルーミングの意味も込められていますが、執拗にグルーミングをする場合は、ストレスのサインかもしれません。

頭突きをする

猫が頭や顔を人間にこすりつける頭突きのような仕草は、愛情表現のひとつです。
猫は縄張り意識が強い動物なので、頭突きをして自分のにおいを付けて縄張りを主張するとともに、飼い主への愛情や信頼を示しています。
つまり「この人は自分のものだぞ!」という、猫なりの独占欲の表れなのです。

噛む

猫が飼い主のことを噛む時の理由は、大きく分けて2つあります。
ひとつは、単純に怒っているのでしょう。
ストレスが溜まっており、イライラを解消するために飼い主のことを噛んでいるのだと考えられます。
また、猫は愛情表現としても飼い主を噛むことがあります。
これは、「撫でてほしい」など甘えている時にみられるサインです。

陰や隙間から覗いてくる

猫が家具などの陰から顔だけを出し、こちらをじっと見つめていることがあります。
この仕草は、興味や好奇心の表れです。
新しいものや興味深いものを見つけたときにみられる仕草で、はじめて見るおもちゃや来客に行うことが多いでしょう。

猫に安心して生活してもらうためのコツ

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猫が安心していると、お腹を出して寝るなど無防備なポーズをとることが多いです。
最後に、猫に安心して生活してもらうためのコツをご紹介します。

猫にとって安全な環境を作る

猫に安心して生活してもらうためには、部屋の中が安全だと認識してもらう必要があります。
窓やドアから外敵が侵入してこない、危険な物が近くにないなど、猫が「ここでは落ち着いて寝られるな」と感じる環境にしてあげることで、警戒心を持たずに生活することが可能です。
また、キャットタワーの頂上や猫用ベッドなど、ゆったりとした場所を用意することで、猫が不安な気持ちになった時に隠れることができます。

食事やトイレ掃除の時間を決める

猫は、毎日のルーティンに沿って生活をする動物です。
毎日一定の時間に食事をして、遊び時間や飼い主によるトイレ掃除の時間も一定にすることで、猫は安心して生活することができます。
また、猫が毎日のパトロールをしやすいように、猫用ドアを設置するなどの工夫も必要です。

定期的な健康診断を受けさせる

定期的な健康診断は、猫が健康で長生きするためにとても重要です。
こまめに獣医師に診せて、予防接種はもちろん健康診断も積極的に受けるようにしましょう。
また、猫が急に体調を崩した際にはすぐに対応できるように、動物病院の連絡先を常に分かりやすい場所に掲示しておくことが大切です。

愛情を持って接する

猫にたくさんの愛情を持って接することは、猫が安心して生活する上で不可欠です。
抱っこをする、撫でる、話しかけるなど、猫と積極的にコミュニケーションを取りましょう。
猫と飼い主の信頼関係が築けると、猫も大好きな飼い主がそばにいて安心するはずです。

たくさん遊ぶ

適度な運動と刺激は、猫の精神的、肉体的な健康を維持してくれます。
猫じゃらしなどのオーソドックスなおもちゃはもちろん、猫用知育玩具などさまざまな種類のおもちゃを用意して、猫が退屈しないように工夫しましょう。
また、猫と一緒に遊ぶ時間を作ることで、さらに飼い主との信頼関係が深まります。

猫のポーズや仕草には意味がある

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猫は言葉を話すことができないため、ポーズや仕草などで飼い主に気持ちを表現します。
日頃何気なくみていた猫のポーズも、実は意味があるのです。
当然ながら、飼い主としては猫が安心して生活できるように、猫がお腹を出して寝るポーズを見たいと考えるでしょう。
猫のためにも、安全で快適な暮らしをサポートしてあげるのが、飼い主としての努めだといえます。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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