地震が起こった時の犬の対処方法
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まずは、地震が起こった時の犬の対処方法を解説します。
きちんとチェックしておくことで、地震が起こった時にも慌てずに行動できるでしょう。
飼い主さんご自身の安全を確保する
地震が起こった時には、はじめに自身の安全を確保しましょう。
愛犬のことを第一に考えることも大切ですが、飼い主さんの身が安全でなければ愛犬を守ることもできません。
そのため、地震の時に最優先するのは飼い主さんご自身の安全です。
ご自身の安全が確保できてから、愛犬を守ったり助けたりするような行動をとりましょう。
犬を自分の近くに呼ぶ
地震が起こると、犬がパニックになってその場で走り回ったり興奮したりしてしまいます。
そのため、地震が起こった時にはすぐに犬を自分の近くに呼んで、落ち着かせましょう。
ちなみに、飼い主さんが慌てていると犬にもその緊張感が伝わってしまうため、飼い主さんも地震が怖かったり心配だったりするかもしれませんが、慌てず冷静に行動することをおすすめします。
犬をケージやクレートに入れる
地震が起こった時には、犬をケージやクレートに入れるのも良いでしょう。
ケージやクレートに犬を入れておけば、犬がパニックになって脱走してしまうことを予防できます。
また、万が一家の倒壊があった時にも、犬をクレートに入れておけば何もしていないよりは犬の身を守ることができるはずです。
犬と一緒に避難する
大きな地震であった場合は、ラジオやテレビなどを通して避難指示があるかどうか確認しましょう。
もしも避難指示があった場合は、建物の倒壊や瓦礫などに注意しながら、指示された避難場所まで移動します。
また、犬と一緒に避難する際は、クレートに入れておくことがマナーです。
ちなみに、避難場所によっては犬などのペットを受け入れしていない可能性もあるため、事前に自治体に確認しておくと良いでしょう。
当然ながら避難場所で犬をクレートに入れっぱなしにするのは犬のストレスにもなるため、犬を散歩や運動させる時にはリードを付けなければいけません。
環境省では2013年に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成し、その後2018年に「人とペットの災害対策ガイドライン」へ改訂して、災害時の飼い主とペットの避難の方法を示しています。
「人とペットの災害対策ガイドライン」では、災害時は飼い主の安全を確保した上で、犬や猫などのペットと同行避難することを原則としています。
犬のためにできる、万が一の災害への備え
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次に、犬のためにできる万が一の災害への備えをご説明します。
地震大国である日本に住んでいるからこそ、日頃からの備えが大切です。
防災グッズを備蓄しておく
万が一の時にすぐに犬と非難できるように、人間用はもちろん犬のための防災グッズを備蓄しておくことが大切です。
犬用の備蓄品としては、1週間分以上のドッグフードや飲み水、エチケット袋や食器などです。
また、折り畳みができるタイプのクレートもあると良いでしょう。
犬のしつけをしておく
犬と避難場所にいる時は、最低限の犬のしつけをしておかなければ、ほかの人や犬に迷惑をかけてしまいます。
噛み癖や吠え癖はもちろん、何かあった時にすぐに犬を近くに来させるように呼びのしつけをしておく必要もあるでしょう。
また、日頃からいろいろな人や犬と触れ合わせたりさまざまな経験をさせたりして、社会化を学ばせておくことでも、避難場所などの慣れない生活にも順応しやすくなるはずです。
長時間ケージやクレートに入ることに慣れさせておく
犬と一緒に避難をしても、家の中と同じように犬を自由にさせておくことはできません。
犬などのペットは基本的にケージやクレートで生活をさせなければならないため、日頃から長時間ケージやクレートに入ることに慣れさせることも必要になります。
犬の防災グッズ4選
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最後に、犬の防災グッズをご紹介します。
これらのグッズを常備しておけば、万が一の災害時にも犬と一緒に避難できるでしょう。
アイリスオーヤマ 折りたたみケージ
コンパクトに折りたたむことができるケージです。
中型犬まで対応しており給水ボトルも取り付けることが可能なので、災害時にも重宝するでしょう。
使用しない時は折りたたむことができることから、室内でも邪魔になることはありません。
ペット 防災グッズ 10点セット
食器やエチケット袋など、犬の災害時に必要なものがセットになった商品です。
このセットにドッグフードや飲み水などを追加しておけば、万が一にも対応しやすくなります。
また、犬の写真や飼い主の情報、かかりつけ動物病院などを記入できるマニュアルも付属されているのが、嬉しいポイントです。
docdog いぬたび
災害時に避難する際は、ガラスや瓦礫などで犬の肉球を傷つけてしまう可能性があります。
そんな時には、この犬用の靴を履かせてあげましょう。
犬の足の大きさで調節できるため、小型犬から大型犬まで対応することができます。
メッシュサークル
折りたたんで保管しておける、サークルです。
ケージやクレートとは異なり広さがあるので、小型犬であればのびのびと生活できるでしょう。
また、災害時だけではなく犬とのアウトドアにも利用できそうです。
犬のために地震の備えをしておきましょう
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もしも地震が起こってしまった時は、愛犬のことも心配でしょうが最優先で自身の身を守る行動をとりましょう。
自身が無事でなければ愛犬を守ることもできないため、愛犬を自分の近くに呼んで落ち着かせながら自身も慌てずに対処します。
また、もしも犬と一緒に避難する状況になった際に備えて、日頃から防災グッズを備蓄しておきましょう。
また、避難場所でほかの人たちに迷惑をかけないように、愛犬のしつけをしておくことも大切です。
環境省:災害、あなたとペットは大丈夫?人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3009a.html
PET-KAN(参照日:2024-02-19)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/533122/
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/9590726/
Regalo(参照日:2024-02-19)
https://item.rakuten.co.jp/regalo-gift/cc-k01/
PET’s ADVANCE(参照日:2024-02-19)
https://item.rakuten.co.jp/petsadvance/padt/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。