猫をびっくりさせてはダメ!理由や信頼関係の修復方法

猫をびっくりさせた時の反応が面白いと感じる人もいるかもしれませんが、絶対にしてはいけません。
SNSや動画投稿サイトにも、猫を驚かせて面白がる動画が多数アップされています。
猫をびっくりさせてしまうと、その後の生活にも影響する可能性があります。
この記事では、猫をびっくりさせてはいけない理由や、猫との信頼関係の修復方法をご紹介します。 2023年05月14日作成

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猫がびっくりした時にする行動

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まずは、猫がびっくりした時にする行動についてご説明します。
飼い主からすれば猫を驚かせるつもりはないのかもしれませんが、これらの行動をとっていたら猫がびっくりしている証拠です。

その場で飛び上がる

猫がびっくりした時は、その場で飛び上がります。
テレビなどで、ヘビのおもちゃを猫に見せた時にその場で大きく飛び上がる猫の姿を見たことがあるかもしれません。
猫は、後ろ足の筋肉が発達しているため、驚いた時にビョンっと大きく飛び上がります。
これは、人間でいうところの後ろにのけ反る動作に似ているでしょう。

瞳孔を開く

猫はびっくりした時に、瞳の瞳孔を大きく開きます。
「目をまん丸にして驚く」という言葉があるように、本当にびっくりした表情を猫は見せます。

全身の毛を逆立てて横歩きをする

猫がびっくりした時は、全身の毛を逆立てて横歩きをすることがあります。
これは臆病な猫に多くみられる行動で、「毛を逆立てて威嚇をしたはいいけどその場から逃げ出したい」という気持ちの表れなのでしょう。

口が半開きになる

猫はびっくりした時に、口が半開きになることがあります。
まさに「開いた口が塞がらない」という状況で、口を閉じることを忘れてしまうほど驚いたのでしょう。
ちなみに、猫はにおいの中にあるフェロモンを感じ取った時にも、口を半開きにさせることがあります。
これはフレーメン反応と呼ばれるもので、猫は驚いているわけではありません。

その場から走り去る

猫は、驚きのあまりその場から走り去ることがあります。
猫は脚力に優れているため、あっという間にダッシュでその場からいなくなってしまいます。
これは猫の自己防衛能力が優秀だとも言えますが、部屋の中で突然走り出すと家具や家電に衝突する危険があるため、注意しなければなりません。

猫をびっくりさせてはいけない理由

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それでは本題である、猫をびっくりさせてはいけない理由について解説します。
これらのリスクを踏まえて、面白がって猫を驚かせることのないようにしましょう。

ストレスの原因になる

猫は、警戒心が強い動物です。
そのため、びっくりさせられると大きなストレスとなります。
飼い主からすればそこまで気にならないものでも、聴覚の優れた猫にとっては驚く原因となるものもあるでしょう。
ドアの開け閉めや日頃の歩き方など、大きな音を出して猫を驚かせないように注意しなければなりません。

不機嫌になる

猫がリラックスしている時にびっくりさせてしまうと、不機嫌になる原因となるでしょう。
人間も、部屋で寝ている時に突然大きな工事の音などで起こされたら、不愉快な気分になるはずです。
それと同様に、猫もリラックスしている時はそっとしておいてほしいのでしょう。

信頼関係に溝ができる

猫をびっくりさせることで、信頼関係に溝ができる原因となります。
飼い主は軽い気持ちで猫を驚かせたのかもしれませんが、猫にとって飼い主が「リラックスしている時に突然驚かせてくる人」という認識になり、飼い主といる時にそわそわと落ち着かなくなるでしょう。
一度信頼関係に溝ができてしまったら修復するのは大変なので、日頃から猫を驚かせないように気を付ける必要があります。

猫との信頼関係を修復する方法

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猫をびっくりさせて信頼関係に溝ができてしまったら、修復しなければなりません。
最後に、猫との信頼関係を修復する方法をご紹介します。

そっとしておく

猫との信頼関係を修復する方法としてもっとも良い方法は、そっとしておくことでしょう。
飼い主としては再度仲良くなるために構ってしまいたくなりがちですが、猫にとって有害だと感じる人に構ってもらっても嬉しくはありません。
それよりも、あえて構わずにそっとしておくことで、猫にとって飼い主を「無害な人」だと認識してもらったほうが良いでしょう。
猫と飼い主の信頼関係の修復は、時間が解決してくれるかもしれません。

スキンシップをとる

猫との信頼関係を修復するのは、スキンシップをとるのもおすすめです。
先述したようにそっとしておくことも効果的ですが、信頼関係の修復を急ぎたいのであれば、猫用おやつを与えたりブラッシングをしたりして、積極的にスキンシップをとるのも良いでしょう。
また、猫じゃらしなどのおもちゃでいっしょに遊ぶのも良いでしょう。
猫にとって無害な人であることも大切ですが、「おやつをくれたり遊んでくれたりする人」と認識してもらうことも、同じくらい大切です。

身の回りのお世話をする

猫は、身の回りのお世話をしてくれる人に懐く傾向にあります。
毎日の食事の用意はもちろん、トイレ掃除などもきちんと行いましょう。
猫の身の回りのお世話をしていれば、猫は「自分のお世話をしてくれる人だ」としっかりと理解するはずです。
一方で、気が向いた時に食事を与えたりトイレ掃除をしたりするいい加減な人には、猫は懐きません。

猫をびっくりさせずに穏やかに生活しましょう

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猫は、びっくりさせられると大きなストレスとなります。
場合によっては、飼い主に近づかなくなることもあるでしょう。
そのため、当然ながらわざと猫を驚かせるのは避けたほうが良いです。
また、もしも猫を驚かせてしまった場合には、すぐに信頼関係の修復に取り組みましょう。
ですが、信頼関係の修復に取り組むといっても、もっとも良い修復方法は構わずにそっとしておくことです。
まずは、猫にとって無害な人であると認識してもらう必要があります。
いち早く猫との信頼関係の修復を目指すのであれば、おやつを与えたりいっしょに遊んだりするなど、身の回りのお世話とともに猫とのスキンシップをとると良いでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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