フェレットにもしつけは必要！しつけ方法を解説

まずは、フェレットに必要なしつけをご説明します。
これらのしつけを行わなければ、問題行動に発展してしまうこともあるでしょう。

フェレットのしつけで優先順位が最も高いものは、噛み癖でしょう。
フェレットは肉食動物のため、歯が鋭く顎の力も強いです。
そのため、飼い主はもちろん、小さな子どもがいる家庭ではフェレットの噛み癖に特に気を付けなければなりません。
フェレットが幼い頃であれば、噛まれてもそこまで痛くはないでしょう。
しかし、成長するにつれて顎の力が強くなり、噛まれると出血することもあります。
また、人間だけではなくほかの動物や家具、家電などを噛んでしまう可能性もあるでしょう。

先述したように、フェレットは肉食動物です。
そのため、排泄物のにおいはそれなりに強いといえます。
トイレを覚えずに部屋のさまざまな場所で排泄をしてしまうと、においが気になることはもちろん、不衛生でもあるでしょう。
フェレットにはトイレの場所を覚えてもらい、トイレ以外の場所では排泄をしないようにしつけをする必要があります。

次に、フェレットのしつけ方法を解説します。
正しいしつけ方で取り組むことで、フェレットの問題行動に悩まされることもなくなるでしょう。

フェレットの噛み癖のしつけをする前に、なぜフェレットが噛むのか、理由を知っておきましょう。
フェレットが噛む理由は、いくつかあります。
まずは、ストレスや恐怖心などが挙げられます。
ストレスを解消する場所がなく、人間や物を噛んで無理やりストレス解消をしようとしているのかもしれません。
また、飼い主とのコミュニケーション不足により、飼い主の気を惹こうとして噛んでいることもあります。
フェレットが噛む理由を解消することで、噛み癖が直ることもあるでしょう。

フェレットの噛み癖のしつけ方法としては、フェレットに噛むことはいけないことだと理解してもらうことが一番です。
フェレットが噛んだ瞬間に、大きな声で「ダメ！」や「痛い！」などと言いましょう。
これはフェレットを威圧しているように感じるかもしれませんが、大きな声にフェレットが驚いて噛むことをやめるはずです。
また、手を噛まれた時には手を引かずに、そのままフェレットの口に軽く手を押し込んでみるのも効果的です。
手を押し込むことで、フェレットは苦しさを感じて噛むのをやめます。
フェレットの噛み癖のしつけは、「噛んだら嫌なことが起こる」とフェレットに学習させることが大切です。

フェレットのトイレのしつけは、隅で排泄をするというフェレットの習性を利用します。
ケージの隅にトイレを設置するだけで、基本的にトイレは覚えるはずです。
フェレットがトイレを失敗してしまうのは、広い部屋でどこに排泄をすれば良いかわからないからでしょう。
そのため、フェレットがトイレを覚えるまでは、程良い広さのケージにトイレを設置して、しばらく様子を見ます。
ケージの中でフェレットがトイレを失敗したら、叱らずにすぐに掃除、消臭をしましょう。
もしもトイレの成功を見ることができたら、思い切り褒めてあげます。

最後に、フェレットの飼育に必要なグッズをご紹介します。
これらのグッズを使用すれば、スムーズにしつけに取り組むことができるかもしれません。

フェレット用に作られた、噛み癖防止スプレーです。
このスプレーを、飼い主の手や家具などの噛まれたくない場所に噴霧しましょう。
もしもフェレットがスプレーの噴霧した場所を噛んだ時に強い苦みを感じて、噛むのをやめるはずです。
スプレーに使用されている苦味成分はリンゴの皮から抽出した天然成分なので、安心して使用することができるでしょう。

次亜塩素酸ナトリウムを使用した、ペット用の消臭スプレーです。
もしもフェレットがトイレを失敗したら、このスプレーで消臭しましょう。
除菌と消臭が一度にできるため、衛生面の不安を解消できます。

フェレットのトイレが失敗した時には、このスプレーもおすすめです。
シナモンやレモングラスのにおいで、フェレットが同じ場所で何度も排泄をすることの予防を期待できるでしょう。
犬や猫のために作られたスプレーですが、フェレットなどの小動物に使用しても問題ありません。

部屋の隅で排泄をするフェレットには、このトイレがおすすめです。
ケージに設置するには少し大きいですが、フェレットのトイレのしつけがある程度できてきたら、このトイレを部屋に設置してみましょう。
壁部分が高く設計されているため、フェレットのおしっこが漏れる心配もありません。

フェレットのしつけで必要なものは、噛み癖とトイレです。
トイレはケージの隅にトイレを設置するだけで解決することも多いですが、噛み癖は早めに対処しなければ怪我の原因にもなります。
特に子どものいる家庭では、フェレットに噛まれることで出血はもちろん、フェレットのことが苦手になってしまうこともあるでしょう。
大きな声でしっかりと叱り、場合によってはビターアップルスプレーなどのグッズを使用しながらしつけに取り組むことをおすすめします。