猫がゆっくりまばたきをするのはなぜ?対処方法もご紹介

猫のことを見ていると、ゆっくりまばたきをすることがあります。
猫がゆっくりまばたきをする時は、どんな気持ちなのでしょうか?
この記事では、猫がゆっくりまばたきをする理由や、飼い主としてできる対処方法をご紹介します。 2023年01月31日作成

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猫がゆっくりまばたきをする理由

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まずは本題である、猫がゆっくりまばたきをする理由を解説します。
理由がわかれば、愛猫のことをより愛おしく感じるかもしれません。

リラックスしている

猫がゆっくりまばたきをするのは、リラックスしているという理由が挙げられます。
もともと猫は外で暮らしていたため、外敵に襲われないようにするために、ゆっくりまばたきをすることはありません。
しかし、飼い主しかおらずにリラックスできる空間であれば、猫はゆっくりまばたきをしても問題はないでしょう。
まわりをキョロキョロと見渡す必要がなく、最大限にリラックスしている証拠だといえます。

飼い主への愛情の証

猫が飼い主に向かってゆっくりとまばたきをする時は、愛情の証です。
そもそも、猫は相手の目を見ることがありません。
猫同士でお互いの目を見るという行為は相手へ敵意を示すことに繋がるため、猫から目を合わせてくるということは基本的にないでしょう。
猫が飼い主の目を見つめながらゆっくりとまばたきをする時は、飼い主として喜ばしい瞬間かもしれません。

敵意のないことを示している

先述したように、猫が相手の目を見るということは、相手への敵意を示すサインになります。
もしも猫が飼い主以外の人や猫に対してもゆっくりとまばたきをする時は、「あなたに対して敵意はありませんよ」と伝えているのかもしれません。

猫がゆっくりまばたきをする時に疑われる病気

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猫がまばたきをする時は、もしかしたら病気かもいれません。
可能性は低いかもしれませんが、疑われる病気についても知っておきましょう。

角膜炎・結膜炎

猫が何度もまばたきをするようであれば、角膜炎や結膜炎により目に痛みを感じている可能性が考えられます。
角膜炎や結膜炎は痛みのほか、目の充血や目ヤニが増えるなどの症状が現れます。
日頃から猫の様子をチェックしておけば、すぐに異常に気が付くことができるでしょう。

目に異物が入った

猫が片目だけでウインクをするようにまばたきをしている時は、目に異物が入っているのかもしれません。
床に落ちた小さなゴミやホコリ、まつ毛などが目に入り込んでしまっていることが考えられます。
猫が執拗に目を引っかくのは目が傷つく可能性があるため、十分に注意しましょう。

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)

眼瞼内反症とは、まぶたが内側に反り返った状態になる病気です。
猫が眼瞼内反症を発症すると、角膜や結膜にまつ毛やまぶたの被毛が常に触れることにより、さまざまな症状が現れます。
眼瞼内反症が原因で角膜炎や結膜炎を発症することが多く、角膜炎や結膜炎により涙が多くなる、またばきの回数が増える、光りをまぶしがるなどの症状がみられるでしょう。
眼瞼内反症は後発であることが多いですが、ペルシャやヒマラヤンなどの一部の猫種では先天性の眼瞼内反症を発症することもあるといわれています。

眼瞼内反症の治療方法としては、角膜炎や結膜炎の治療のほか、手術によって内側に反り返ったまぶたの形を整えることもあります。
眼瞼内反症は、日頃から猫のことをよく観察しておけば、猫が目をしきりに気にする様子にいち早く気が付くことができるでしょう。

瞬膜の異常

猫のまぶたの下には、瞬膜というものがあります。
瞬膜は、猫の目の潤いを保ったり目に付着した異物を取り除いたりする役割がありますが、猫が何度もまばたきをする場合は、瞬膜に何らかの異常が現れているサインかもしれません。
瞬膜の異常により目が保護されておらずに、目に違和感を覚えているのでしょう。

猫がゆっくりまばたきをする時の対処方法

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最後に、猫がゆっくりまばたきをする時の対処方法をご紹介します。
猫と仲良くなるためにも、正しい対処をしてあげましょう。

猫にゆっくりとまばたきを返す

猫が飼い主に対してゆっくりとまばたきをした場合は、飼い主も猫にゆっくりとまばたきを返してあげましょう。
そうすることで、飼い主から猫への愛情の伝えることができます。
猫とは普段会話をすることができないため、このように猫からの愛情のサインを見逃さずに、猫と愛情の確認をすると良いでしょう。

動物病院へ連れて行く

猫が何度もゆっくりとまばたきをしたり目をしきりに気にしたりするようであれば、一度動物病院へ連れて行っても良いでしょう。
獣医師に診せることで、万が一目に異常があった場合でも原因を特定できるはずです。
おそらく、猫が目をしきりに気にする時は、飼い主が目を見るだけで瞬膜の異常や傷などに気が付くでしょう。

猫の目を見つめ返すのはNG

猫がゆっくりまばたきをしてくれた時に、猫の目をじっと見つめ返すのはやめましょう。
先述したとおり、猫の目を見つめるのは敵意を示すサインです。
信頼関係がきちんと構築されている場合でも、猫は「飼い主のことが大好きなのに、何で飼い主は怒っているの?」と勘違いしてしまいます。
そのため、猫がゆっくりまばたきをして愛情表現をしてきた時は、ゆっくりとまばたきを返すか、目をそらして敵意がないことを示しましょう。

猫がゆっくりまばたきをするのは愛情表現

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猫がゆっくりまばたきをするのは、基本的に飼い主への愛情表現です。
言葉を話すことができない猫が、飼い主に「あなたのことが大好きだよ」と伝えているのでしょう。
また、まわりの環境に安心してリラックスしている時も、ゆっくりとまばたきをします。
猫がゆっくりまばたきをする時の多くは問題ありませんが、場合によっては角膜炎や結膜炎などの目の病気を発症している可能性も考えられます。
もしも猫がゆっくりまばたきをしてきた時は、飼い主も猫に対してゆっくりとまばたきをして、愛情表現をしてあげましょう。
猫がしきりに目を気にして心配であれば、一度獣医師に診せることで原因を特定できるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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