猫の目が光る理由とは?猫の目の特徴についてご紹介

暗い場所で猫の目が光った姿を見かけたことはありませんか。猫の目はなぜ光るのでしょうか。ここでは、猫の目が光る理由や目の特徴などをご紹介します。 2022年09月07日作成

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猫の目の特徴

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猫の目は大きく猫によって目の色も変わります。猫の視力はあまり良くないという話は有名ですが、目にはどんな特徴があるのでしょうか。
ここでは猫の目の特徴についてご紹介します。

暗闇でもよく見える

猫はもともと夜間に行動する夜行性の動物です。夜行性の動物は、暗闇の中にいても周りがよく見えてます。猫の目は人に比べて7分の1の量の光でも見ることができます。

猫の目は人と異なり、目の網膜と脈絡膜の間に「タペタム」という器官があります。タペタムには反射板がついており、網膜から入った光を反射します。その後網膜に返し、わずかな光でも鮮明に見られることができるようになります。

瞳孔が大きい

猫はとても目や瞳孔が大きいです。瞳孔は光の量を調節するための器官で、目が大きいほど少しの光をたくさん吸収できるようになります。瞳孔は明るい場所では小さくなり、暗い場所で大きくなります。

猫の目は、猫の感情によっても変化します。喜び落ち着いている時には目を細め、緊張している時には左右の目の大きさが異なる状態になります。興奮している時には瞳孔が大きく、集中している時には目を細めたり大きく開くなどして獲物を見定めるような動きをします。猫の目の状態を確認することで猫の気持ちを感じることが可能なのです。

視力は人の10分の1程度

猫の視力は人の10分の1程度しかないため、人ほど周りを認識できていません。しかし、視力が弱いからといって全く見えていないわけではなく、動くものに対して敏感に反応することができます。猫は動くものに反応するため、獲物が止まると瞬間的に獲物がどこにいるのかわからなくなることもあります。

猫の目は色彩を判別する能力もあまり高くありません。赤い色は緑色に見え、オレンジは黄色にみています。そのため、色鮮やかなおもちゃなども人が見ているものとは変わって見えています。

猫の目が光る理由とは?

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猫が暗い場所にいる時にキラリと目が光ることはありませんか。なぜ目が光るのでしょうか。
ここでは、猫の目が光る理由についてご紹介します。

猫の眼球の構造について

猫の眼球の構造は角膜、瞳孔、水晶体、虹彩、瞬膜、網膜、タペタム、脈絡膜、強膜など、さまざまな器官によって作られています。

色んな部位が正常に機能することにより、目が暗闇の中で生活することや目が見えるようになります。

タペタムの反射により光る

猫の目が光る理由は「タペタム」の反射によるものです。タペタムには反射板の役割があり、吸収した光をタペタムから網膜に送ります。タペタムは人間の目には存在しない器官です。
タペタムがついていることにより、暗闇の中でも無理なく生活することができるようになります。

基本的に暗闇で光る

猫の目は実際には光っているわけでなく、光を反射している状態です。
日中でも光っているようであれば目のトラブルを引き起こしている可能性もあるため、頻繁に見られるようであれば動物病院に相談することをおすすめします。

注意したい目のトラブルとは?

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目は猫にとってとても大切な器官です。しかし目のトラブルは見えないところで進行していることもあります。目のトラブルはどんなものがあるのか知ることで病気の早期発見につなげることも可能です。
ここでは注意したい目のトラブルについてご紹介します。

明るい場所でも目が光る場合

猫の目は日中でもおもちゃで遊んでいる時などは目が光ることもあります。しかし、落ち着いている状態でも目が光る場合や、目がずっと光って見える状態は何らかの病気を引き起こしている可能性があります。

猫の目の瞳孔を調節する部位に何らかのトラブルを引き起こしている可能性が考えられます。他にも光を感知することができなくなり、瞳孔が開きっぱなしの状態になっている可能性もあります。

見た目ではわかりにくいかもしれませんが、放置すると目の病気が進行してしまう可能性もあるため早めに動物病院の受診をおすすめします。

猫風邪に注意

猫風邪には色んな原因がありますが、目やにや涙の量が増える傾向があり、咳やくしゃみなどもみられます。

猫風邪では目に炎症が起こり、結膜炎を引き起こすことがあり、瞳孔を閉じることや開くことに関係する部位の働きが悪くなることがあります。他にも、瞬膜が出たままの状態になることや、角膜炎などを引き起こすこともあります。

猫風邪は目への負担が大きく、自宅でもしっかりケアしていかなければいけません。進行すると呼吸器系にも負担をかけるため、できるだけ早く動物病院を受診し、治療を受けることが望ましいです。

猫同士の喧嘩や目をぶつけた時

猫の目のトラブルとして猫同士の喧嘩や目をぶつけた時に注意しましょう。
特に、猫同士の怪我では目を傷つける可能性が高いです。目の怪我では完治までに時間がかかることが多く、治療が遅れてしまうと失明してしまう可能性もあります。

同居している猫同士で喧嘩をする場合は、生活空間を分けることも方法の一つです。少なくとも治療が終わるまでは離しておくことが望ましいでしょう。

目の健康もしっかり確認しよう

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ここでは、猫の目が光る理由や目の特徴などをご紹介しました。
猫の目が光る理由は「タペタム」の反射によるものです。実際に光っているのではなく、目に取り込んだ光を反射しています。

明るい場所では基本的に目が光ることはなく、主に暗い場所で目が光ります。万が一明るい場所で眼が光る場合は何らかの病気の可能性があるため注意が必要です。
気をつけたい目のトラブルもいくつかあるため、思い当たることがある場合は目の状態に気をつけ、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

著者情報

こばやし

犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。

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