猫の眼はどういう仕組みになっている?猫の眼の瞳孔について解説

猫の眼の瞳孔が、細長くなったり丸くなったりするのはなぜでしょうか?
また、夜中に活動的な猫が、家具などの障害物にぶつからないのも不思議です。
この記事では、猫の眼の瞳孔など、眼の仕組みについて解説します。 2021年12月18日作成

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猫の眼の仕組み

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まずは、猫の眼の仕組みについて見ていきましょう。
ここでは、猫が暗闇でも行動できる理由などを解説します。

猫が暗闇でも行動できる理由

猫の眼の網膜の後ろには、私たち人間には付いていない反射板が付いています。
その反射板はタペタムと呼ばれており、このタペタムが光を反射して網膜に返すことで、わずかな光があれば暗闇でも鮮明に物を見ることができるのです。
また、猫はそこまで大きな身体の持ち主ではありませんが、眼はほかの動物と比べても大きい部類です。
眼が大きいということは、それだけ瞳孔も大きいということになります。
瞳孔が大きければ光をより多く取り入れることができるため、猫は暗闇でも自由に行動できるのでしょう。
ちなみに、猫は人間に比べると7分の1程度の光量でも自由に動き回れるといわれています。

猫の視力は悪い

暗闇でも自由に行動できる猫ですが、視力はあまりよくありません。
むしろ悪いといえるほどで、人間のわずか10分の1程度の視力しかないといわれています。

視力がそこまでよくありませんが、動体視力はとてもよく、人間の4倍優れているとされています。
小動物などをの素早い生き物を狩って生きなければならない猫だからこそ、視力よりも動体視力のほうが大切なのでしょう。

色の識別が苦手

猫は、色の識別をすることが苦手だといわれています。
赤色は褐色、オレンジ色は黄色に見えているため、猫のためにさまざまなカラーのおもちゃを揃えても無意味だといえるでしょう。
これは、光量を感じる桿体細胞(かんたいさいぼう)が発達している分、色の識別をする錐体細胞(すいたいさいぼう)が少ないからです。
猫の視力はあまりよくありませんが聴力や嗅覚に優れているため、生きていく上で視力はそこまで重要ではないのかもしれません。

猫の瞳孔が変化する理由

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次に、猫の瞳孔が変化する理由についてご説明します。
猫の瞳孔が細長くなったり丸くなったりするのにも、きちんとした理由があるのです。

自律神経が関係している

自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つの神経がバランスをとりながら調節することで、私たちの身体は機能しています。
しかし、このバランスが崩れてしまうと体調の変化など身体に影響を及ぼしてしまいますが、それは人間だけでなく猫も同様です。
よく体調を崩したときに「自律神経の乱れが…」という話を耳にしますが、この自律神経の乱れにより、猫の瞳孔が変化します。

猫の瞳孔はカメラのレンズと同じ

カメラのレンズは、絞ることで遠くのものにピントが当たり、開くことで近くのものにピントを当てることができます。
猫の瞳孔もカメラのレンズのようになっており、瞳孔を細長くすることで遠くのものがよく見えるようになり、逆に瞳孔を丸くすれば近くのものを見やすくなるのです。
瞳孔の調整により距離感もわかりやすくなるため、狩りをする猫にとっては必要不可欠な機能といえます。

光量によっても変化する

猫の瞳孔は、明るい場所に行くと細長く変化します。
逆に、暗い場所にいるときにはまん丸で可愛らしい瞳孔になっているでしょう。
これは、瞳孔を細長くすることで必要以上の光を取り込まないようにするためです。
暗い場所で瞳孔が丸くなっているのは、少ない光を集めるためでしょう。

猫の瞳孔の変化と気持ちの関係について

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猫の瞳孔の変化は、先述したように自律神経が関係していることがあります。
瞳孔が変化するときには、何か気持ちの変化もあるのかもしれません。
最後に、猫の瞳孔が細長くなったときと丸くなったときの気持ちの変化について見ていきましょう。

眼の瞳孔が丸くなっているときの気持ち

明るい場所にいるときに猫の瞳孔が開いているときは、緊張している可能性があります。
これは、猫を動物病院へ連れて行ったときに見られることが多いでしょう。
また、引っ越しなどで新居に戸惑いを見せているときにも、瞳孔が開いていることがあります。
不快な思いをしたり怒ったりしたときにも、瞳孔が開くことがあるでしょう。
嫌がる猫をしつこく触ったときや、猫同士の喧嘩をしているときなどは、瞳孔が開いている姿を見ることがあるかもしれません。
他にも、猫は驚いたときにも瞳孔を開きます。
このように、明るい場所にいるにも関わらず猫の瞳孔が開いているときには、猫にとって嫌な気持ちになっている可能性が高いです。

眼の瞳孔が細長くなっているときの気持ち

猫の瞳孔が細長くなっているときは、リラックスしていることが多いです。
これは、日向ぼっこなどをしていて明るい場所にいるときに見かけることが多いからかもしれませんが、猫の瞳孔が細長くなっているときには、嫌な気持ちにはなっていないことが考えられます。
しかし、猫が攻撃をする瞬間などは、瞳孔が細長くなることもあります。
これは狩りのときにも見られるもので、瞳孔を小さくすることで狙いを定めているのかもしれません。

猫の眼の仕組みは不思議

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猫の眼の仕組みは、私たち人間と同じようで異なる部分が多々あります。
私たち人間よりも視力が悪い分、暗い場所でも自由に動き回ることが可能なのです。
また、猫は色の識別を苦手としていますが、聴力や嗅覚に優れているため、視力が多少劣っていても生活に困ることはありません。
むしろ、暗闇でもまわりをはっきりと見ることができる能力は、野生で暮らす上でもっとも効果的といえます。
猫は光量によって瞳孔が変化しますが、いまの気持ちによっても変化することがあります。
明るい場所で瞳孔が丸くなっているときは嫌な気持ち、逆に細長くなっているときにはリラックスしていることが多いです。
あくまでひとつの例にしかなりませんが、瞳孔の変化を猫といっしょに暮らす上での参考にしてみてはいかがでしょうか?

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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