【猫のイカ耳】「イカ耳」になっているときの猫の気持ちとは

猫は体中を使ってみずからの感情をあらわす動物ですが、猫を飼っているみなさんは「イカ耳」という言葉を知っているでしょうか?猫の耳形のひとつなのですが、この形にも猫の感情が反映されているといわれています。そこで今回は、猫のイカ耳について解説します。 2023年01月21日作成

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耳が「イカ耳」になっているとき、猫はどのような感情を抱いているのでしょうか?愛猫の気持ちを考える際の指標としてぜひ参考にしてください。

猫の耳が持つ特徴

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あまり知られていませんが、猫の耳は私たち人間よりもはるかに優れた能力を持っています。猫は12以上の筋肉を駆使して耳介を180℃回転させるなど、耳を自由自在に動かすことができます。この能力を駆使し、集中して音を聞きたい場合はその方向に耳を動かすことで、多くの音を拾っているようです。

また、猫は65,000Hzという高周波の音まで聞き取ることができ、これによりネズミをはじめとする動物の出す音を感知しています。この際、両耳に音が届くまでの微妙な差を計算し、獲物との距離を測っているというから驚きです。

これ以外にも、先述したように感情表現をする際に用いられており、耳の動かし方(形)によって猫が抱いている感情を読み取ることができると考えられています。

猫の「イカ耳」とはどんな形のこと?

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猫の「イカ耳」とは、水平に寝かせた耳を少し後ろ側に引いている状態のことを指します。その姿がイカに似ていることから、イカ耳と呼ばれるようになりました。

日本ではイカ耳と呼ばれている耳の形も海外では別の名称となっており、形が飛行機に似ている様から、「airplane ears」と表現することもあるようです。

猫の耳が「イカ耳」になる原因は?

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猫の耳が「イカ耳」になる原因として考えられているのは以下のとおりです。

  • 警戒心が高まっている
  • 恐怖心がある
  • 攻撃的になっている(怒っている)
  • 不満を抱いている
  • 集中して音を聞き取ろうとしている

それぞれどのような意味を持っているのか解説します。

警戒心が高まっている

警戒心が高まっているときも、イカ耳になりやすいと考えられています。はじめての場所に来たとき、初対面の人間や動物と接するときなどによくみられます。

周囲の音を確認し、いつでも対処できるようにしている状態です。警戒心から少し攻撃性が強くなっている状態でもあるため、愛猫であっても不用意に触らないようにしましょう。

恐怖心がある

猫は恐怖心を持つとイカ耳になります。耳以外にも、体をひそめて小さくみせるなど、相手(人間やほかの動物)を刺激しないような姿勢をとります。

主に猫同士のケンカをしたときや飼い主に怒られたときなどにみられるため、もし愛猫がこのような仕草をみせていたら、落ち着くまで様子をみてあげましょう。

攻撃的になっている(怒っている)

猫は攻撃的になっているとき(怒っているとき)にもイカ耳になることがあります。イカ耳以外にも、「シャー」と唸り声をあげる、背中を高くして毛を逆立てる、瞳孔が細くなり相手を見続ける、などの特徴がみられます。

威嚇状態にある猫に無理やり近づこうとすると、噛みつきやひっかきなどの攻撃を受けることがあり大変危険です。飼い主であっても危険なことに変わりありませんので、愛猫の気持ちが落ち着くまで様子をみるようにしましょう。

不満を抱いている

現状に不満を抱いているときにもイカ耳になることがあります。例えば、エサを十分にもらえていない、遊んでもらえない、おもちゃを取られたなど、その理由はさまざまです。

嫌そうな顔をしている、飼い主が近づいてもそっぽを向くなどの仕草もあわせてみられますので、耳だけでなく表情や行動にも注目してみてください。

集中して音を聞き取ろうとしている

集中して周囲の音を聞こうとしているときもイカ耳になります。先述したように、猫は耳を自在に動かして音を拾おうとします。

イカ耳以外にも、集中状態の猫は瞳孔が少しだけ開いているという話もあります。

見極めるのが難しいところですが、愛猫が集中しているようなら邪魔しないであげましょう。

これでバッチリ!猫がみせる「イカ耳」以外の耳の形は?

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猫がみせる「イカ耳」以外の耳の形をご紹介します。愛猫の気持ちを推測するときの手段として、耳の形を覚えておきましょう。

自然な形で横に寝かせている

耳を横に寝かせているときは、猫がリラックス状態にあることをあらわしています。飼い主に撫でられているときや、安心してお昼寝できる場所にいるときなどにみられます。

耳が後ろを向いている

耳が後ろに向いているときは、猫が拒否反応を示しているときだと考えられます。体を休めたいときなどによくみられるようです。

このときの猫は少し神経質になっていますので、しつこくスキンシップをとろうとして攻撃されることがないよう注意が必要です。

耳が前のめりになっている

耳が前のめりになっているときは、猫のご機嫌が良いことをあらわしています。飼い主さんと遊べて楽しい、ご飯がおいしかったなど、猫が嬉しいと感じたときにみられるサインだと考えられます。

愛猫の耳が前のめりになっているようであれば、時間が許す限りスキンシップをとってあげましょう。

愛猫の感情を耳の形から推測してあげましょう

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今回は猫のイカ耳について解説しました。イカ耳以外にも猫の耳からはさまざまな感情を知ることができます。

もし愛猫とのコミュニケーションがうまく取れていないと感じている方がいれば、いちど耳の形に注目してみるのはどうでしょうか?

完全に気持ちを理解するのは難しいことですが、飼い主として愛猫のことをもっと知りたいと思う気持ちを持ち続けていきましょう。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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