猫同士がじゃれ合いをする理由は?
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まずは、猫同士がじゃれ合いをする理由についてご説明します。
普段は仲の良い猫でも、さまざまな理由からじゃれ合いを行うことがわかるでしょう。
社会化を学んでいる
子猫同士がじゃれ合いをするのは、社会化を学んでいるのでしょう。
大人になってからトラブルに発展しないように、猫同士でどれくらいの力で噛めば痛いのかなどを、じゃれ合いながら学びます。
また、動く相手にじゃれつくのは、狩りの練習も兼ねているといわれています。
お互いの関係性を確認している
猫同士がじゃれ合いをするのは、お互いの関係性を確認しているという理由もあります。
外で暮らしている野良猫であればほかの猫との縄張り争いがありますが、完全室内飼いで暮らしている猫たちには明確な縄張り意識というものはありません。
しかし、多頭飼いの猫は縄張りを共有しているという意識はあるため、家の中で誰が強いのかを確認するために、じゃれ合って力比べをしているのでしょう。
また、猫は日頃からキャットタワーの上にいるほうが強いなど、生活をしている中でお互いの関係性の優劣をつけており、そうした小さなことが本格的な喧嘩の予防をしているといえます。
遊んでいる
猫同士のじゃれ合いは、人間の子どものように遊びの一環でもあります。
遊びとしてじゃれ合うのは、親子や兄弟などの場合が多いですが、仲の良い猫同士であれば、兄弟でなくてもじゃれ合うことがあるでしょう。
猫同士は遊んでいるつもりでじゃれ合っていても飼い主から見れば取っ組み合いの喧嘩をしているように見えることもあります。
遊んでいるのを止めるのはストレスになる可能性もあるため、じゃれ合いか喧嘩かを見極める必要があります。
猫同士のじゃれ合いと喧嘩の違い
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それでは本題である、猫同士のじゃれ合いと喧嘩の違いについて解説します。
特に新しく猫を迎え入れた場合には、きちんと違いを理解しておく必要があるでしょう。
喧嘩前に唸り声を出している
猫は喧嘩をする前には、「ウー」といった聞きなれない唸り声を出します。
また、口を大きく開けて「シャー」というような声を出したときは、相手に対して威嚇をしており、「これ以上近づくと危険だぞ」と相手に合図を出しています。
じゃれ合いのときでも唸り声のような声を出すことはありますが、それは猫が少し興奮しているからなので、聞いたことのないような高い声や低い声でない限りは、気にする必要はありません。
毛を逆立てている
猫は、喧嘩をするときには毛を逆立てて威嚇をします。
これは、自分の身体を大きく見せるためにする仕草ですが、毛を逆立てながら背中を丸くしていたら、猫同士の喧嘩が始まる秒読みといえるでしょう。
顔に攻撃をしている
猫同士が本気で喧嘩をしているときは、相手に致命傷を負わせようとします。
そのため、爪を立てて目や耳、口などを攻撃しているときは喧嘩をしているといえそうです。
当然ながら、多頭飼いの場合にこのような本気の喧嘩が起こってしまったら、早めに対処しなければ愛猫が怪我をしてしまいます。
本気噛みをしている
猫同士がじゃれ合っているときにも、相手のことを噛むことはあります。
しかし、じゃれ合いのときは甘噛みをしているだけなので、痛みは感じていないでしょう。
猫が本気噛みをしているときは、噛まれた猫が悲鳴や唸り声を出します。
猫同士がじゃれ合っているかどうかわからないときは、噛まれた猫の声も注目しましょう。
猫同士の喧嘩の安全な対処方法
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最後に、猫同士の喧嘩の安全な対処方法をご紹介します。
正しい対処をして、無理に喧嘩を止めて猫に引っかかれるなどの怪我を予防しましょう。
じゃれ合いと喧嘩を見極める
まずは、猫同士がじゃれ合っているのか喧嘩をしているのかを、見極める必要があります。
先述したように、猫同士がじゃれ合っているだけのときに止めてしまうと、猫のストレスの原因となる可能性があります。
そのため、猫の毛が逆立っていないか、顔に攻撃をしていないかなどの見極めが大切です。
猫の逃げ場所を作る
猫同士のじゃれ合いや喧嘩は、必ずどちらか一方の猫の逃げ場所を作ってあげましょう。
一方の猫がじゃれ合いに疲れてしまうこともあります。
そんなときに逃げ場所がなければ、本格的な喧嘩に発展してしまうでしょう。
キャットタワーや猫用ベッドなど、猫がとっさに逃げ込める場所があれば、大事になることはないはずです。
定期的に爪切りをする
猫同士が喧嘩をしたときに猫が怪我をしてしまわないように、定期的に爪切りをすることが大切です。
爪切りをしておけば、万が一の事故も予防することができます。
また、爪切りをすることで感染症対策にも繋がるでしょう。
喧嘩に発展する前に気を逸らす
猫同士が喧嘩に発展する前に、手を叩いたりおもちゃを振り回したりして気を逸らすことも必要です。
猫がじゃれ合っているときには、猫が興奮してしまわないか注意して見ておきましょう。
しかし、喧嘩をする前の猫に触ろうとすると、興奮した猫に引っかかれてしまう可能性があるため無理に触ろうとしてはいけません。
飼い猫同士は基本的に喧嘩をしない
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完全室内飼いの猫たちは、基本的に本格的な喧嘩に発展することはありません。
しかし、室内で縄張りを共有している中でも、どちらが立場的に上かなどの確認のために、軽いじゃれ合いをして力比べをすることはあります。
また、遊びの延長としてじゃれ合いをすることもあるでしょう。
大切なのは、じゃれ合いと喧嘩を見極めることです。
万が一猫が喧嘩しても怪我をしてしまわないように、定期的な爪切りや逃げ場所を作っておくのも必要でしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。