猫が痩せたのは病気が原因?対処方法も解説

愛猫が痩せたら、飼い主としては「もしかして病気かも?」と心配になってしまいます。
実際に猫が痩せてしまうのは、病気が原因なのでしょうか?
この記事では、猫が痩せた原因や対処方法をご紹介します。 2022年10月07日作成

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猫が痩せた原因は?

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まずは、猫が痩せた原因をご説明します。
猫が痩せた原因は、おそらくこれらの中のどれかが考えられるでしょう。

食事量が少ないから

単純に、猫に与えているキャットフードの量が少ないことが考えられます。
特に子猫のうちは、あっという間に成長していくため、徐々に食事量を増やしていかなければなりません。
成猫であっても、食事量が少なくて必要な栄養素やカロリーが摂取できていないことがあるでしょう。
キャットフードによって含有カロリーが変わってくるため、愛猫に与えているキャットフードを変えたときには、適正量の見直しが必要だといえます。

キャットフードが身体に合っていないから

もしかしたら、現在与えているキャットフードが猫の身体に合っていない可能性が考えられます。
子猫や成猫、シニア猫はそれぞれ必要な栄養素が異なります。
また、年齢によって消化吸収能力は変わっていくでしょう。
キャットフードが猫の身体や年齢に合っていないと、消化不良や栄養失調になって痩せていくことがあります。

ストレス

猫も人間と同様に、ストレスを抱えると食欲不振になることがあります。
食欲不振で十分な食事ができずに、痩せてしまいます。
また、ストレスが胃腸に悪影響を及ぼし、嘔吐や下痢などを繰り返して痩せてしまうこともあるでしょう。

運動量が増えたから

猫の運動量に食事量が見合っていなければ、猫は痩せてしまいます。
特に生後半年から1年くらいの若い猫は、活発に動き回ります。
また、筋肉量が多い猫は1日に必要なカロリーも多くなるため、自然と痩せていくでしょう。

高齢になり食が細くなったから

シニア猫になると、徐々に食が細くなっていきます。
当然ながら筋肉量も低下していくため、徐々に痩せていくでしょう。

発情期

発情期を迎えた猫は発情によりエネルギーを消費しますが、同時に食欲が落ちてしまうことがあります。
特にオス猫にその傾向があるため、去勢手術をしていないオス猫が一定の時期にだけ痩せていく場合は、発情期が原因かもしれません。

病気

猫が毎日きちんと食事をしているにも関わらず痩せていく場合は、何らかの病気を疑う必要があります。
病気はさまざまなものがあるため後述しますが、口内に痛みを感じて食事をしたくてもできない状態になっていることもあるでしょう。

猫が痩せたときに考えられる病気とは?

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猫が痩せたのは、病気が原因である可能性もあります。
次に、猫が痩せたときに考えられる病気をご紹介します。

糖尿病

猫も、人間同様に糖尿病を発症することがあります。
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリン不足などが原因となり、血糖値が上がってしまう病気です。
糖尿病の初期症状として、食欲があるのにも関わらず痩せてしまうというものが挙げられます。

慢性腎不全

慢性腎不全は、何らかの原因で腎機能が失われて血液中の老廃物を排出できなくなってしまう病気です。
慢性腎不全を発症すると、栄養がうまく吸収されなくなり、痩せていってしまいます。
気を付けなければいけないのは、慢性腎不全の症状に気が付いたときには症状が進行していることがある点です。

甲状腺機能亢進症

猫の食欲があるにも関わらずに痩せてしまう場合は、甲状腺機能亢進症を疑う必要もあるでしょう。
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
シニア猫に発症することが多く、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて代謝が活性化してしまうため、たくさん食べても痩せてしまうのです。
食べても痩せるのは身体に悪影響を及ぼさないと感じるかもしれませんが、心臓など全身に大きな負担がかかることから、早めの対処が大切になります。

口内炎・歯周病

口内炎や歯周病により、猫は口内に痛みを感じている可能性があります。
食事の際に口内に痛みを感じると、お腹が減っていて食欲があったとしても、積極的に食事をしようとはしなくなるでしょう。

猫が痩せたときの対処方法

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猫が痩せたときは、早めに対処しなければなりません。
最後に、猫が痩せたときの正しい対処方法を解説します。

発情などが原因の場合は様子を見る

猫が痩せたのが、発情期によるものやダイエット中など、ある程度原因がわかっている場合は、しばらく様子を見ても良いでしょう。
発情期が原因であれば、しばらくすると食欲が戻り、体重も自然と増えていくはずです。

キャットフードを見直す

猫のキャットフードが身体に合っていない、飽きてしまったなどが考えられる場合には、現在与えているキャットフードを見直してみましょう。
キャットフードにはさまざまな種類がありますが、肉や魚などの動物性たんぱく質が多く含まれているものは、猫が喜んで食べる傾向にあります。
また、アレルギーに悩む猫であれば、穀物類を使用していないものを選ぶことで解決することもあるでしょう。

動物病院へ連れて行く

猫がいつもと様子が違う、食欲がありしっかりと食事をしているにも関わらず痩せていくなど、明らかに異変を感じるときはすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
また、徐々に痩せていくのではなく、1週間に体重が2%以上減ったなど、急激に痩せていくときにも、早急の対処が必要です。
猫が痩せていくには必ず原因があるため、素人判断をするよりも一度獣医師に診せることをおすすめします。

猫が痩せたのは必ず原因がある

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猫が痩せた理由はさまざまでしょうが、主にキャットフードが身体に合っていない、ストレスなどが挙げられます。
ほかにも高齢になったことで食が細くなったり、病気が原因だったりすることもあるでしょう。
原因がある程度わかっていれば良いですが、猫の食欲があってきちんと食事をしているにも関わらず痩せていくときは、すぐに動物病院へ連れて行くなど早急な対処が必要になります。
愛猫の異変にいち早く気が付けるように、日頃から猫の体重管理をしておくことがおすすめです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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