猫のしつけに最適なタイミングとは
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猫のしつけは、年齢によって可能・不可能と決まるわけではありません。しかし、子猫の方が成猫に比べるとこれまでの習慣が無い分、覚えやすいと考えられています。一般的に、しつけに適した理想的な時期は生後2ヶ月を過ぎた頃だとされており、この頃から徐々にトイレのことやイタズラの防止などを毎日の暮らしの中で覚えさせていく必要があります。
子猫を迎える場合、保護した猫や自宅で産まれた猫でない限り、ペットショップやブリーダーからお迎えすることとなりますね。この場合は、おおよそ飼い主さんのもとに来る時期がちょうど生後2ヶ月~3ヶ月になることが多いため、ちょうどしつけをスタートするのに適していると言えるでしょう。
産まれたばかりの子猫から育てる場合は、生後2ヶ月が到達する頃からしつけを始めることを覚えておくと便利です。
成猫のしつけは難しい?
子猫に比べると、成猫のしつけは難しいかもしれません。しかし、不可能ではありません。生活習慣が身に付く前の子猫とは違い、これまで生きてきた習慣が身に付いている分、時間がかかるのは仕方のないことです。そのことを理解して、長い目で見守りながら辛抱強く教えてあげるつもりでしつけましょう。
どちらにしても、猫のしつけ方にはコツがあります。猫の習性や特徴をよく理解してあげることが大事です。
子猫のうちから覚えさせたいしつけ
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人と猫が一緒に暮らす上で、早いうちに覚えさせておきたいしつけは大きく分けて5種類あります。
・トイレ
・噛み癖
・爪とぎ
・イタズラ
・お手入れ
これらに関しては、子猫のうちにしつけておくことで、後のトラブルを防ぎ暮らしの快適性を高めます。また、飼い主さんとの良い関係性を築く上でも重要です。それぞれのしつけのコツについて、詳しく見ていきましょう。
トイレのしつけ
トイレは特に重要度の高いしつけですね。あちこちで構わずトイレをされてしまうと、非常にやっかいです。
実は、トイレのしつけに関しては、犬よりも猫の方が覚えが早いと言われることも多く、実際にトイレのしつけに関してはほとんど労力を使わなかったと感じる飼い主さんも多いです。もちろん、猫によって個性がありますので、必ずトイレをすぐに覚えてくれるとは限りません。
まず、トイレのしつけで覚えておきたいのは、清潔を保つということです。猫は非常に綺麗好きな動物で、排せつ物は砂をかいて隠すという習性があります。基本的には同じ場所での排泄を好むため、一度覚えた場所なら次もスムーズに行いやすいのが特徴ですが、おしっこやうんちが残っていて汚いと、他の場所でしてしまうこともあります。
「ここがトイレだ」と覚えるために、わざとおしっこのついた砂を少し置いておくことは、トイレの場所を覚える段階では重要なポイントですが、何も処理せずにそのままにしておくのはNGです。まだトイレの場所が分からないうちは、猫の様子を観察してみましょう。地面を嗅いだり、そわそわしたりする仕草がみられたら、すぐにトイレに連れていくと覚えやすくなります。
もし、粗相をしてしまったとしても、絶対に怒るのはやめましょう。粗相をした場所がトイレだと誤認させないように、消臭スプレーと丁寧な掃除で臭いの痕跡を消すことも大事です。
噛み癖へのしつけ
猫が本気で噛むと、確実にケガをします。じゃれているだけのつもりで噛んできた程度でも、エスカレートすれば痛いですし、もちろんケガにつながる可能性もあります。猫が噛んでくる理由は色んなことが考えられますが、多くの場合は「甘えたい」「遊んでほしい」「触ってほしくない」などの要求です。その他には、狩猟本能や発情なども関係します。
大事なのは、噛んでも要求が通らないことを覚えさせることです。噛んできたら遊んであげるなどすると、猫は「噛めば要求が通る」と勘違いしてしまうため、しつける時はスルーしたりその場を離れたりしましょう。噛んできたその瞬間は、「ダメ!」などと言ってやめさせます。
爪とぎのしつけ
壁、カーペット、家具など、傷つけて欲しくない場所で爪とぎをされるのは、困りものです。人間にとって大事なものでも、猫にとっての価値は違うため、どこで爪をといで良いのかをきちんと覚えさせる必要があります。
用意した爪とぎを使わない場合、爪とぎそのものに慣れていないのであれば使い方を教えてあげることから始めましょう。猫の前足をもって、ひっかく動作をさせると覚えてくれるかもしれません。爪とぎの使い方が分かっていても使ってくれない場合は、家のあちこちに置いてみたり、爪とぎを禁止したい場所を保護して爪がとげないようにしたりして誘導してみましょう。
イタズラへのしつけ
例えば、ゴミ箱をひっくり返したり棚に置いているものを落としたりすることを、イタズラと呼ぶとしましょう。これらは、人間にとってはイタズラでも、猫にとっては当たり前の行動かもしれず、やめさせようとするよりも防いだ方が早いことも多いです。
もしかすると、ゴミ箱の中には強い臭いのするものがあって、気になっているのかもしれません。棚に置いているものは、猫がその場を歩くのに邪魔だったからどかしたのかもしれません。こう考えると、単にイタズラと捉えるだけでは不十分で、しつけようとするのは無理があるかもしれません。
まずは、しつけなくても良いように、棚には壊れ物を置かないことや、倒れて困るものは固定すること、ゴミ箱に蓋をつけることなどして、しつけなくても良い環境をつくってみましょう。
お手入れのしつけ
爪切りや歯磨き、ブラッシングといった猫の体のお手入れは、ひどく抵抗されることも少なくありません。これらは、子猫のうちから習慣化しておくとすんなりと受け入れてくれる可能性が高まるため、まずは早い段階から慣れさせることが肝心です。
子猫のうちに出来なかった場合は、徐々に道具に慣れるように、一度に完璧にしようとせずに少しだけやってみることから始めてみましょう。
猫には猫のしつけ方がある
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猫と犬のしつけかたは違います。人間の主張ばかりを通すのではなく、猫の気持ちや習性を考えながらしつけ以外の回避方法も含めて検討していきましょう。環境自体を工夫すれば、しつけなくても良くなる場面もたくさんあります。お互いにストレスのないように、本当にしつけが必要なことかどうか、まずは考えてから実行してみませんか。
著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。