猫が鼻づまりをするのはなぜ?原因や対処方法などを解説

猫の息遣いが荒かったり、鼻をブーブーと鳴らしていたりするときには、鼻づまりを起こしている可能性があります。
人間であれば薬を飲むなどの対処をすることができますが、それができない猫は私たち飼い主が対処するしかありません。
この記事では、猫の鼻づまりの原因や対処方法を解説します。 2021年12月17日作成

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猫の鼻づまりの原因

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まずは、猫の鼻づまりの原因について見ていきましょう。
原因はさまざまですが、おそらくこれらの中に原因があるはずです。

アレルギー

猫の鼻づまりの原因として考えられるのは、アレルギーです。
私たち人間と同様に、猫も花粉やハウスダストなどでアレルギー症状が現れることがあります。
アレルギーが原因の場合には、鼻づまりのほかに身体の痒みなども伴うため、猫が家具などに身体をこすりつけている姿を見ることが多くなるでしょう。
花粉の飛散量が多い季節になったときだけ猫の鼻づまりが多くなるようであれば、一度アレルギー検査をしたほうがよいかもしれません。

ウイルス

ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどのウイルス感染が原因で、鼻づまりを起こすことがあります。
これは猫風邪と呼ばれる、ウイルス性疾患のことです。
猫の多頭飼いや外でほかの野良猫と接触させている場合には、特に気を付けなければなりません。
よく保護猫の顔が鼻水まみれになっているのは、これらのウイルスが原因であると考えられるでしょう。

カビ

猫の鼻づまりは、聞き慣れないカビである、クリプトコッカスが原因であることもあります。
クリプトコッカスは、ハトの糞によって発生します。
ハトの糞によって発生したクリプトコッカスが空気を漂い猫に感染することで、クリプトコッカス症を発症することがあるでしょう。
クリプトコッカス症は元気な成猫であれば問題ありませんが、子猫やシニア猫などの身体の弱い猫の場合には、内臓や視神経などに影響を及ぼす可能性があります。
一見ただの鼻づまりのように感じますが、クリプトコッカス症の場合は鼻水に血液が混じっていたり鼻水の粘度が高かったりするため、普段から猫の様子を気にしている人であれば、かならず気が付くことができるでしょう。
クリプトコッカス症は放置しておくと失明に至ることもあるため、なるべく早めに対処する必要があります。

猫の鼻づまりの対処方法

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次に、猫の鼻づまりの対処方法についてご説明します。
1日でも早く楽になってもらうために、私たち飼い主のできることをしてあげましょう。

猫の鼻を優しくケアする

猫の鼻づまりを解消させるために、ぬるま湯で濡らした柔らかいガーゼで猫の鼻の表面を優しく拭いてあげましょう。
そうすることで、猫は鼻を拭かれた刺激によりくしゃみをすることがあります。
くしゃみをしたときに、鼻の奥で詰まっていた鼻水が出てくることもあるはずです。

温度や湿度を上げる

猫の鼻づまりを改善させるために、室内の温度を上げてみましょう。
私たち人間もそうですが、身体が冷えていては鼻づまりを起こしてしまいます。
そのため、ストーブやペット用ヒーターなどを使用して、室内の温度を暖かく保ちましょう。
また、猫の鼻づまりには、湿度を上げることも効果が期待できます。
加湿器や濡れタオルなどを使用して、湿度を70%程度まで上げてみましょう。

動物病院へ連れて行く

猫の鼻づまりがなかなか治まらないようであれば、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
獣医師に診てもらうことで、鼻づまりの原因もある程度は特定することが期待できますし、正しい治療を施してもらうこともできるでしょう。
また、それぞれの原因への正しい対処方法や予防方法も教えてくれるはずです。
猫の鼻づまりが慢性的なものにならないように、しっかりと根本的な原因を取り除く必要があるでしょう。

猫の鼻づまりの予防方法

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最後に、猫の鼻づまりの予防方法をご紹介します。
これらの予防をして、猫が鼻づまりを起こさないようにしましょう。

ワクチン接種

ウイルス感染が原因の鼻づまりは、愛猫をワクチン接種させることで予防が期待できます。
おそらくほとんどの人が愛猫のワクチン接種をしているでしょうが、もしもワクチン接種をしていないのであれば、愛猫を守るためにもワクチン接種をしておいた方が安心でしょう。

アレルギー検査をする

猫をアレルギー症状による鼻づまりから守るためには、事前に動物病院でアレルギー検査をするのも効果的です。
愛猫が何のアレルゲンを持っているのかがわかれば、空気清浄機の設置やこまめな掃除など、猫にアレルギー症状が起こらないように予防することができるでしょう。

日頃から猫の様子を観察する

猫の鼻づまりの予防ではないですが、猫を鼻づまりの辛さから解放するためには、少しでも早く猫の異変に気が付く必要があります。
猫の異変にすぐに気が付くことができれば、動物病院へ連れて行くなどの対処ができて、猫に苦しい思いをさせずに済むはずです。
鼻づまりを起こす前には鼻水や目やにが出るなどの症状が見られることもあるため、毎日よく観察することが大切です。
また、日頃から猫の様子を見ておくことは、ほかの病気の早期発見にも繋がるでしょう。

猫の鼻づまりにはいち早く対処しましょう

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猫が鼻づまりを起こすと、とても苦しそうに呼吸をします。
私たち人間もそうですが、いつまで経っても治まらない鼻づまりは寝るのも辛くて、大きなストレスとなるはずです。
そのため、猫が鼻づまりを起こした場合には、なるべく早めに対処をすることをおすすめします。
猫の鼻を優しくケアをすることで猫の鼻づまりが治まればよいですが、やはり一番よいのは動物病院へ連れて行くことでしょう。
愛猫を獣医師に診てもらうことで、鼻づまりの治療はもちろん、原因についても特定することができるはずです。
猫に快適な生活を送ってもらえるように、ワクチン接種などをするのが飼い主としての努めといえるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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