雨の日の野良猫はどこでなにをしている?

晴れている日は散歩や集会などに勤しむ野良猫ですが、雨の日はどんなことをしているのでしょうか?
また、普段は狩りなどをしている猫が食事にありつけているのかも気になる点です。
この記事では、雨の日に野良猫がいる場所や、雨の日の野良猫の過ごし方などについてご紹介します。 2021年07月21日作成

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雨の日に野良猫がいる場所

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猫は、身体が濡れるのを嫌がる動物です。
それでは、雨の日には野良猫は身体が濡れないようにするために、どこに身を潜めているのでしょうか?

車の下や家の軒下

野良猫は、雨に打たれないように車の下や家の軒下に避難していることが多いです。
野良猫によっては、家のベランダで雨宿りをしていることもあるでしょう。
雨で身体が濡れると体温が下がってしまい、体調不良の原因にもなります。
そのため、野良猫は車の下など雨に打たれにくい場所を事前に把握しているのです。

使われていない車庫や倉庫にいる

雨の日は野良猫にとって、外敵の少ない安全に過ごせる日ではあります。
しかし、警戒心が強いため人気の少ない場所で雨宿りをすることが多いです。
そのため、使われていない車庫や倉庫を覗いたら、野良猫が集合しているかもしれません。
車庫や倉庫は完全に雨から身を守ることができますし十分な広さもあるため、野良猫の雨宿りの場所としては最適でしょう。

だれかの家でお世話をしてもらっている

雨の日は、日頃お世話をしてくれている人の家で一時的に暮らしている野良猫もいます。
野良猫として生きていく上で、一番の問題は食事です。
毎日の食事の保証があれば、野良猫はある程度問題なく生活をすることができます。
人によっては、野良猫に食事を与えている人もいるでしょう。
その行動自体は賛否両論ありますが、野良猫は普段食事を提供してくれる人を頼って、身を寄せていることもあります。

雨の日の野良猫の過ごし方

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雨の日は、私たち人間も気分がどんよりとしてしまいます。
それは猫も同様ですが、雨の日の野良猫はどのようにして過ごしているのでしょうか?

基本的にはその場から動かない

私たち人間と同じように、雨の日は野良猫もなるべくその場から動きたくないと感じます。
そもそも、猫は1日の大半を睡眠に費やしているので、普段とあまり変わらない生活ともいえるでしょう。
先述したように、猫は身体が濡れることを嫌うため、雨の日には雨宿りをしながらどこかでじっとしているはずです。
また、動かないということは消費するエネルギーも少ないため、空腹にもなりにくいです。
雨の日は食事をする機会が減ってしまうこともあり、野良猫はなにもせずにじっとしているのでしょう。

何匹もの野良猫が寄り添って過ごす

野良猫の大敵ともいえるものが、気温です。
暑い日には熱中症などに気を付けなければなりませんが、寒い日も野良猫にとってはつらいものです。
雪国で生活をする野良猫であれば、冬になるとどこかで暖を取らなければ命に関わることもあります。
雨の日も同様に気温が低くなることが多いため、野良猫は寄り添ってお互いに寒さをしのいでいます。
本来、野良猫は縄張り意識が強い動物です。
しかし、寒さには敵わないこともあり、寒い日にはそれぞれの野良猫が協力をして生活をします。

野良猫のために雨の日にできること

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愛猫家であれば、雨の日に外にいる野良猫をかわいそうに感じるでしょう。
そこで、野良猫のために雨の日にできることをご紹介します。
ただし、野良猫の手助けをすることは近隣住人とのトラブルの原因になる可能性があるため、周りのことも考えながら行動をする必要がありそうです。

雨宿りできる場所を作ってあげる

野良猫を雨から守ってあげたいのであれば、雨宿りできる場所を作ってあげるとよいでしょう。
もちろん自分の家の敷地内に作る必要がありますが、小屋や屋根付きの休憩スペースを作ってあげることで、野良猫たちはそこで雨をしのぐことができます。
野良猫が家に入ってきても衛生面などで気にならない人は、家の中に入れてあげるのもおすすめです。
ただし野良猫である以上、窓は閉め切らずにいつでも外に出られる環境にしてあげましょう。

食事を与える

先にいっておくと、野良猫にむやみに食事を与えることは避けたほうがよいでしょう。
なぜなら、近隣住人の中には猫が苦手な人もおり、野良猫が近くに住み付くことで迷惑と感じる人もいるからです。
また、家の敷地内での野良猫の糞尿被害に悩まされている人も少なくありません。
そのため、野良猫がかわいそうだからといってむやみに食事を与えることは、間接的に近隣住人への迷惑行為に繋がっていることも考えられます。

もちろん、雨の日は野良猫が食事を食べられる機会が減るため、野良猫のために食事を与えたいと考えることは決して悪いことではありません。
しかし、近隣住人の中には快く感じていない人もいることを知っておいてください。
もしも野良猫に食事を与えたいのであれば、事前に近隣住人への了承を得た上で行うようにしましょう。

野良猫は短命

かわいそうに感じますが、野良猫は一般的に飼われている猫よりも短命です。
劣悪な環境で日々生活をしており、定期的な健康診断を受けることもできないため、野良猫の平均寿命は約3年といわれています。
場合によっては、交通事故などで命を落としてしまう野良猫もいるでしょう。
そんな野良猫のことを不憫に感じて、雨の日にいろいろとお世話をしたい気持ちもわかります。

ただし、野良猫のことを第一に考えるのであれば、これ以上野良猫が増えないようにするということも考えなければなりません。
雨の日に野良猫の世話をすることは、野良猫の寿命を延ばすことにも繋がります。
それは悪いことではありませんが、野良猫の世話をすることで周りにどのような影響があるのかも考える必要があるでしょう。

雨の日でも野良猫はマイペースに生活している

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雨の日には、野良猫たちは各々車の下や家の軒下などで雨宿りをしています。
人に慣れている野良猫であれば、世話をしてくれる人の家に転がり込んでいることもあるでしょう。
普通に生活をしていると見ることの少ない野良猫ですが、雨の日になれば意外にもいつもより多くの野良猫を見る機会があるかもしれません。
もしも雨の日に寄り添っている野良猫を見たいのであれば、人気の少ない屋根の付いた場所を覗いてみてはいかがでしょうか?

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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