猫の集会とは?
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まずは、猫の集会はどのようなものかをご説明します。
猫たちは一ヶ所に集まって、何をしているのでしょうか?
一ヶ所にたくさんの猫が集まる
猫の集会とは、一ヶ所にたくさんの猫が集まることをいいます。
少なくても3~4匹、多いときには十数匹の猫が集まっている様子を見たことがある人もいるのではないでしょうか?
猫の集会では何をしている?
猫が集会で十数匹集まっていたとしても、何かしているわけではありません。
何もせずに、その場で寝たり毛づくろいをしていたりするでしょう。
基本的に集会に参加しているのは野良猫なので、程よい距離感を保ちながら各々が自由にゆったりと過ごしています。
しかし、兄弟同士で集会に参加している猫は、お互いに寄り添っていることもあるでしょう。
猫同士の喧嘩はしないの?
野良猫というと、縄張り意識が強くほかの猫と縄張りを争って喧嘩をすることもあります。
しかし、集会では猫同士は喧嘩をすることがありません。
これは、いわば集会での猫同士のマナーといえるでしょう。
程よい距離を保って、「あなたに敵意はないですよ」と暗にアピールをしているのかもしれません。
猫が集会を開く理由
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猫は、なぜ集会を開くのでしょうか?
結論からいうと、猫が集会を開く理由は科学的に解明されてはいません。
ですが、世界中の動物学者は、猫はこれらの理由で集会を開いていると仮説をしています。
顔合わせ
猫は集会で、顔合わせをしているという説があります。
特に繁殖期になると、オス猫とメス猫は集会でお見合いをしているのでしょう。
集会で相性のよい相手が見つけるというのは、いわば合コンのようなイメージです。
また、新入りの猫がほかの猫と顔合わせをするためにも、集会は開かれているといわれています。
近況報告
猫は言葉を話すことはありませんが、集会では猫同士で近況報告をしているといわれています。
先述したように、新入り猫の顔合わせもそうですが、猫が子猫を産んだときに出産報告をすることもあるようです。
また、野良猫にもシニア猫はいるため、みんなでシニア猫の生存確認もしているのでしょう。
縄張り意識の強い猫は自分の縄張りに住む猫の顔は覚えているため、それぞれの生存確認もしています。
近所付き合いをしている
自由でマイペースに生きていると思われがちな猫ですが、意外にも近所付き合いは大切なものです。
特に野良猫であれば、敵を作らずに味方を増やすことは生活をする上でとても重要になります。
そのため、集会で近所付き合いをしている猫もいるでしょう。
みんなに自分の顔を覚えてもらうことで、安全に食事を取ることができたり、場合によってはほかの猫からおすそ分けをもらえたりすることもあるはずです。
子猫に社会化を勉強させている
集会では、子猫の母猫が集まって子猫同士を遊ばせている姿を見ることもあります。
子猫がほかの猫と仲良くしたり生活に慣れたりするための社会化は、生後3ヶ月ごろまでに必要であるといわれています。
そのため、集会でほかの子猫と遊ぶのは、子猫にとってとても大切な時間です。
子猫以外の猫に遊んでもらうなど、集会で子猫は社会化を学ぶこともあります。
偶然集まった
猫が集会をする理由は、特にないとも考えられています。
猫が居心地の良い場所を求めた結果、たくさんの猫が偶然集まっただけなのかもしれません。
猫の集会はいつ・どこで開催される?
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猫の集会がいつ、どこで開催されるのかを知っていれば、猫の集会の場に立ち会えるかもしれません。
また、私たち人間が参加してもよいものなのかも解説します。
夏から秋にかけて開催されることが多い
猫の集会は、夏から秋にかけて開催されることが多いといわれています。
また、時間は夕方以降の涼しい時間帯が主です。
開催時間が事前に猫たちに通達されているわけではありませんが、猫は時間になるとふらっと集会場所に立ち寄り、各々が自由な時間を過ごします。
そして適当な時間で解散となりますが、繁殖期はいつもより開催時間が長くなることが多いです。
涼しくて過ごしやすい場所に集まる
猫の集会は、涼しくて過ごしやすい場所に集まります。
アパートの日陰や、程よい温かさを感じるアスファルトの上など、開催場所はその地域によってさまざまです。
飼い猫も参加できる?
猫の集会は野良猫だけが参加資格があると考えられますが、実は飼い猫も参加をすることができます。
集会の参加資格は、性別などは関係なくその地域に住む猫であれば参加できるようです。
そのため、飼い猫であっても外飼いをしていたり、窓ごしに何度か顔合わせをしていたりすることで、参加資格を得ることができます。
しかし、集会に集まる猫は毎回同じなので、引っ越しをしてすぐに飼い猫が集会に参加できるわけではありません。
縄張りを重んじる猫は、よそ者の猫は受け入れることはないでしょう。
飼い猫を集会に参加させたいのであれば、事前に外に出すなどをする必要があります。
ただし、飼い猫を外に出すことはさまざまな事故に遭う可能性があるため、おすすめはしません。
人間は参加できない
猫の集会は、猫のみが参加することができます。
そのため、私たち人間が猫の集会に参加することはできません。
飼い猫のあとを付いていくと猫の集会に参加していることもあるでしょうが、そのときには遠くから見守ってあげましょう。
猫の集会中に突然人間が現れると、猫は驚いて散り散りに走り出してしまい、事故に繋がる可能性もあります。
猫の集会は謎だらけ
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猫が集会を開催する理由は、はっきりとわかってはいません。
ですが、同じ地域に住む猫たちがお互いの生存確認をしたり、近況報告をしたりと充実した時間を過ごしているようです。
猫の集会を見つけると、つい近くに寄って行きたくなる気持ちもわかります。
しかし、猫の集会はそれぞれが自由な時間を過ごす、猫だけの幸せな時間です。
人間である私達は深入りせず、遠くから見守るようにしましょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。