猫の迷子札は命をつなぐ御守りに|迷子札の必要性と選び方

迷子札は、猫と暮らす上ではもはや常識とも言えるほど、必要なものです。今回は、迷子札をつける必要性や選び方をご紹介します。 2020年11月09日作成

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「完全室内飼いだから迷子札は要らない」は間違い!

猫の飼い主さんの中には、迷子札の必要性をあまり重く受け止めていない方も多いです。「うちの猫は完全室内飼いだから外に出る機会がない」「屋外に出てもいつもちゃんと家に帰ってくるから迷子になる心配がない」などの理由から、その必要性を実感していない方もいるでしょう。

しかし、どんな猫であれ、迷子札は必要です。普段は屋外に興味を示さない猫も、何らかのきっかけにより突然脱出する可能性は十分にあります。また、災害によって離ればなれになってしまった時、無事に保護されたとしても、身元が分からなければ飼い主さんと結びつけることができず再会が叶わないというケースは珍しくありません。

東日本大震災で実際に起こったこと

まだ記憶に新しい、2011年の東日本大震災では、命は助かったものの飼い主さんと離ればなれになったペットが数多くいました。突然家が壊れたり、飼い主さんが家に戻れなかったりと、状況によってはペットと一緒に避難することが難しいこともあります。

どうにか犬や猫が生き延びてくれて、無事に保護されたとしても、飼い主さんとを結びつける情報がなければ再会は難しいことも多いです。

実際、東日本大震災では、保護されたた犬や猫の飼い主がどのくらい判明したのか、環境省がデータを公開しています。犬の場合、鑑札や迷子札をつけていた85頭はすべて飼い主が判明しましたが、首輪だけしていた犬のほとんどは飼い主との再会が果たせませんでした。

猫については、首輪をしている状態で保護された子のうち、飼い主が判明したケースはゼロでした。

名札やマイクロチップが速やかな飼い主の特定につながる

東日本大震災の時のように、災害時に突如離ればなれになってしまった猫と再会するには、情報が必要不可欠です。災害に限らず、外出先でハーネスが脱げてしまった時や家から脱出し迷子になってしまった時など、思いがけないタイミングで迷子になってしまうこともあります。

迷子の猫を減らすために、行政が独自の取り組みをすすめているケースもありますが、迷子札についてはまだまだ広まっていないのが現状です。迷子札をつけることで、飼い主さんの特定が容易になり、保護された時にいち早く連絡がもらえます。

猫用迷子札の種類と選び方

猫用迷子札にはいくつかの種類があり、猫の個性に応じて選ぶことができます。主に首輪と一体化しているものと、チャーム型の2種類があり、サイズは様々です。

首輪と一体化しているものは、首輪そのものに必要事項を記入できるため、首輪を問題なくつけることができさえすればOK。余計なストレスを与えずに、迷子札としての役割を果たしてくれます。

チャーム型は、首輪につけてぶらさげるタイプの迷子札です。おしゃれなデザインが豊富で、一度きちんとしたものを作れば長期的に使用できます。ただし、ぶらさげて使用するため、神経質な猫にはストレスとなることもあります。

できるだけストレスにならないものを

迷子札は、常日頃からつけておかないと意味がありません。特に、チャーム型のものを選ぶ時は、ストレスになっていないかどうかチェックしましょう。ぶらさがる迷子札をいちいち気にして落ち着かないなどが見られた時は、首輪一体型の方が良いかもしれません。チャーム型でも、小さいサイズを選ぶとストレスが少なくなる場合もあります。

耐久性と使い心地の良いもの

首輪一体型のものは、首輪の劣化とともにまるごと新調することとなりますが、だからといって固く頑丈そうなものを選べば良いというわけでもありません。皮膚に優しい、柔らかくしめつけすぎないものを選びましょう。チャーム型のものなら、錆びにくいステンレス製・真鍮製がおすすめです。

水に強いもの

できれば、水を飲んだ時などに濡れてしまっても問題ないものが良いです。マジックで記入するタイプよりは、刻印やプリントの方が無難でしょう。マジックで書くものの場合は、定期的に文字が消えていないかチェックする必要があります。

おすすめの猫用迷子札4選

迷子札 肉球シルエット入り

肉球のシルエット入りの迷子札です。ステンレス製のため錆びにくく、さらに1円玉よりも一回り小さいサイズなのでチャームの重さがストレスになる猫にもおすすめ。重さは2gと軽く、多くの飼い主さんに選ばれています。


迷子札 肉球シルエット入り

刺繍ネーム猫首輪

首輪一体型の迷子札です。刺繍で文字が入るため消える心配はありません。ナイロンでできた首輪は水に濡れてもすぐに乾き、お手入れがしやすいのが嬉しい。「ご連絡下さい」や「内猫です外は迷子」などの文字もいれることができる点も特徴的ですね。


刺繍ネーム猫首輪

和柄迷子札

レトロな柄が可愛らしい迷子札です。飼い主の連絡先はチャームの裏側に彫刻されており、個人情報保護への配慮もされています。レーザー彫刻なのでマジックで書いた文字のように消えにくいのも嬉しい。


和柄迷子札

超軽量迷子札 マイポケ

首輪に通して持ち歩ける迷子札です。小さな封筒の中に、猫の情報を書いた紙を入れて使用します。とても小さく、そして1gと軽いため、猫がすんなりと受け入れてくれやすいのもポイント。水に強い素材の紙が入っているため、油性ペンで記入すれば文字がにじむこともありません。飼い主の情報だけでなく、猫について知らせたい情報も書くことができます。


超軽量迷子札 マイポケ

万が一の事態に備えて猫用迷子札を活用しよう

首輪の存在だけでは、例え屋外で発見されたとしても迷子なのかどうか分かりにくいと
言われています。屋内外を自由に行き来する猫も多いため、首輪をしていてもすぐに「迷子だ」と判断することが難しいのは、当然のことです。

しかし、首輪をみて「迷子だ」と分かる情報があれば、保護してくれた人からすぐに飼い主さんへ連絡することができます。迷子になって保護されたはいいものの、結局飼い主さんが見つからず行き場がない…という悲しい事態は、絶対に避けたいですね。

参考サイト

ハンドメイドスタジオ AirSkyWeb(参照日2020-9-13)
https://item.rakuten.co.jp/handmade-studio/r-st-c1620-cat/

トップワンこだわりの愛犬猫グッズ(参照日2020-9-13)
https://item.rakuten.co.jp/topwan/10000066/

名札屋本舗(参照日2020-9-13)
https://item.rakuten.co.jp/cnpshop/wagara2019p/

猫用品のゴロにゃん 楽天市場店(参照日2020-9-13)
https://item.rakuten.co.jp/56nyan/30006/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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