犬の血尿の原因は?疑われる病気についても解説

犬の健康管理にかかせない、毎日の排泄物のチェック。もしも突然、犬が血尿してしまったら?!
この記事では、犬の血尿の原因や疑われる病気についてご紹介します。 2021年02月28日作成

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犬の血尿の原因

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犬の血尿は、なぜ起きるのでしょうか?

感染症

ウイルスや細菌が体内に入ることにより、感染症を発症することがあります。
特に尿路感染症になると、症状のひとつとして血尿が出ることが多いです。
尿路感染症には、膀胱炎や急性腎炎などが挙げられます。
排尿を何度もしたり、排尿時に痛がったりするときには尿路感染症を疑う必要があるでしょう。

中毒

ねぎやチョコレートなど、犬が食べてはいけない食材を食べてしまい、中毒症状として血尿が出ることがあります。
その場合には、血尿のほかにも発熱や食欲不振などがみられます。
犬が誤飲をしてしまった場合にはすぐに対処しなければなりません。
また、ねぎ中毒の際に見られる血色素尿は、赤血球が壊されることによる色素が尿に移ってしまうことから、血尿と見間違うことがあります。

ストレス

ストレスが原因で血尿が出ることはないですが、ストレスにより病気を発症した際などは、血尿が出てしまいます。
ストレスが原因による病気で血尿が出るのは膀胱や腎臓などに出血があることが多いため、一度動物病院で診てもらったほうが良いでしょう。

病気

感染症も病気の一種ですが、ほかの病気を発症した際も血尿が出ることがあります。
主に内蔵や泌尿器疾患の際に血尿が多く出るため、もしも犬が血尿を出した場合にはそれらの病気を疑う必要があるでしょう。

ヒート

ヒートとは、メス犬の生理のことです。メス犬はヒートがあるため、血尿と見間違えることがあるでしょう。
ヒートであれば良いですが、陰部や子宮から出血により外部から細菌が侵入してしまい、感染症を患ってしまうことがあります。子宮の感染症が重症化すると、子宮蓄膿症という病気になる可能性があるので、気が付いたら早めに病院につれていきましょう。

犬の血尿から疑われる病気

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ここでは、犬の血尿から疑われる病気についてご紹介します。

尿路結石

尿結石が尿道に詰まる病気で、オス犬のほうが多く発症するといわれています。
尿路結石は大きな痛みを感じるため、犬は排尿することを嫌がるようになるでしょう。
また、結石が尿道に詰まることで尿の出が悪くなり、腎不全や尿毒症などを併発してしまうこともあり、放置しておくと命に係わる可能性もあります。

前立腺肥大

オスのシニア犬に多いといわれる前立腺肥大でも、血尿が出ます。
血尿のほか、便秘などの症状も見られるでしょう。老化が原因となることが多い病気ですので、去勢をしていないオスのシニア犬を飼っている人は、注意が必要です。

膀胱腫瘍

シニア犬に多い膀胱腫瘍でも、症状として血尿が出ます。
膀胱腫瘍は、端的にいうとガンであるため、すぐに対処をしなければいけません。
腫瘍が膀胱の出口をふさいで尿が出なくなることもあります。

膀胱炎

先述した感染症のひとつとして挙げられるのが、膀胱炎です。
膀胱炎は症状が軽度の場合は尿が出にくいなど、血尿が出ることもなく自然治癒することが多いですが、血尿が出るほどであればすぐに対処しなければなりません。
放置しておくと尿路結石などを併発してしまうので、注意しましょう。

急性腎不全

急性腎不全は、尿路結石による尿道の閉塞や、薬や重金属による中毒症状などが原因となって発症します。
血尿のほか、食欲不振や嘔吐などが見られますが、すぐに対処しなければ命に係わる可能性がある恐ろしい病気です。
そのため、血尿のほか元気がないように見えた場合は、要注意です。

犬の血尿の対処方法

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犬の血尿がでてしまったとき、具体的には何をしたらいいのでしょうか?

すぐに動物病院へ連れて行く

犬に血尿が出たら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。素人判断で行動をすると、犬を危険に晒してしまうこともあります。
そのため、獣医師に診てもらい、正しい治療をしてしまうことが一番です。
獣医師には、血尿が出た時間帯や量を伝え、可能であれば血尿が付いたトイレシートを持って行くと良いでしょう。また、細菌の侵入を防ぐためにも、陰部はきれいにしておくことをおすすめします。

家でできること対処方法は?

犬の血尿が出て、家でできる対処方法はありません。
血尿が出るということは、かならず何らかの原因があることになります。
なるべく早めに動物病院へ連れて行き、適切な治療を行いましょう。
血尿が何らかの病気のサインであるという認識をして、病気の早期発見・早期治療を目指して行動をする必要があります。

定期的に健康診断を受ける

犬の血尿を予防するためには、定期的に健康診断を受けることがおすすめです。
健康診断は、現時点で血尿まで症状が進行していない病気を早期発見することができます。また、さまざまな病気をいち早く見つけるためにも、定期的な健康診断は欠かせません。
愛犬がいつまでも健康に長生きしてほしいと考えているのであれば年に1、2回、シニア犬であれば年3、4回の健康診断を目安にすると良いでしょう。

犬の血尿にはかならず原因がある

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犬は、健康な状態であれば血尿が出ることはありません。そのため、血尿にはかならず何らかの原因があることになります。
感染症や中毒、病気など原因はさまざまですが、どれも放置をしておくと症状は悪化していき、最悪の場合は命に係わります。
犬に血尿が出たときには、いち早く動物病院へ連れて行き、血尿が出た時間や量を明確に伝えて、可能であれば血尿が付いたトイレシートを持参することをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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