犬ににんにくを食べさせるのは危険!理由や治療方法など

滋養強壮に良いとされているにんにくですが、実は犬に与えてはいけない食材のひとつとして挙げられます。
万が一、犬ににんにくを与えてしまうと命にかかわる可能性があるのです。
この記事では、犬ににんにくを食べさせてはいけない理由や、食べてしまった際の治療方法などをまとめました。 2020年12月17日作成

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犬ににんにくを食べさせてはいけない理由

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にんにくは、少量であっても犬に食べさせてはいけません。
まずは、犬ににんにくを食べさせてはいけない理由について見てみましょう。

玉ねぎ中毒を引き起こす

にんにくは、ユリ科ねぎ類に属する食材です。
これは、犬に食べさせてはいけない食材として多く挙げられる玉ねぎと同じです。
そのため、犬がにんにくを食べることにより、玉ねぎ中毒を引き起こすことが考えられます。
中毒症状を予防するためにも、犬ににんにくを与えることは避けましょう。

にんにくはノミ・ダニ予防に効果的?

一部では、にんにくの強いにおいがノミやダニの予防になるという説もあります。
また、少量であれば犬の健康に良い影響があるという噂も耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、それらの説は現時点で否定されています。

にんにくのサプリメントは与えても良い?

インターネットやペットショップでにんにくを使用した犬用のガーリックサプリメントが販売されていますが、これらは犬用に開発をされているものであるため、与えても問題はないでしょう。

しかし、不安な場合は与えないようにしましょう。
万が一のことを考え、犬用であってもにんにくは犬に食べさせないほうが無難といえます。

ガーリックパウダーなどの加工品は与えても良い?

にんにくを使用したガーリックパウダーや乾燥にんにくも、犬に与えてはいけないのでしょうか?
結論からいうと、もちろんこれらの加工品も与えてはいけません。
手作りフードや、普段のフードのトッピングとしてなら…などと考えてはいけません。

犬を危険に晒してしまう可能性があるため、絶対に与えないようにしましょう。

手作りフードの場合には、調味料にも注意!

犬のフードを手作りする際は、ほとんどの場合余計な味付けはしません。
しかし、人によっては調味料などで味付けをしてあげたいと考える人もいるでしょう。
ドレッシングやソースなどには、にんにくが含まれていることがあるため、注意が必要です。
フードを手作りするときにはドレッシングなどの調味料で味付けをすると、塩分過多になることが考えられます。

そのため、にんにくが含まれていることも踏まえて、素材本来の味以外の余計な味付けはしないようにしましょう。

玉ねぎよりも中毒作用は低い

にんにくはユリ科ねぎ類に属する食材ですが、玉ねぎよりは中毒作用は低いと考えられています。
しかし個体差やアレルギーなどもあるため、注意が必要なことに変わりはありません。

犬がにんにくを食べたときに見られる症状

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もしも犬がにんにくを食べてしまったときには、どのような症状が見られるのでしょうか?
目を離した隙に犬がにんにくを食べてしまうことも考えられます。どのような症状がでるのか、確認しておきましょう。

下痢や嘔吐

犬がにんにくを食べたときに見られる中毒症状としては、下痢や嘔吐が挙げられます。
これは玉ねぎ中毒でなくとも、ほかの食材による中毒症状でも見られるでしょう。
下痢や嘔吐は、日頃生活をしているときにも稀に見られることがあるため、にんにくによる中毒症状だと気が付きにくいかもしれません。
何度も吐き続けているようであれば、なんらかの中毒症状が疑われます。

貧血

にんにくには、有機チオ硫酸化合物という成分が含まれています。
この成分が原因となり、貧血を引き起こしてしまうでしょう。
貧血により意識障害や歩行障害が見られ、ふらふらと足取りがおぼつかない様子になります。

心拍異常

にんにく中毒の症状が進行すると、心拍異常が見られるようになります。
放っておくと衰弱し、命にかかわる可能性があるため、すぐに動物病院へ連れて行く必要があります。

犬がにんにくを食べたときの治療方法

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最後に、犬がにんにくを食べたときの治療方法についてご紹介します。
すぐに動物病院へ連れて行くことで、症状の悪化を防ぐことが期待できるでしょう。

嘔吐を促す薬を投与する

動物病院へ連れて行くと、まずは嘔吐を促す薬を投与して様子を見ます。
にんにくを食べてから1時間程度であれば嘔吐をさせることができるため、犬がにんにくを食べてしまった際はなるべく早くに動物病院へ連れて行きましょう。

点滴

犬がにんにくを食べてから時間が経っているのであれば、点滴を行います。
下痢や嘔吐などで脱水の恐れがあったり、血尿をしていたりすることがあれば、点滴による治療が行われることが多いです。

輸血・入院

にんにくによる中毒症状が悪化しており重度の貧血になっている場合には、輸血を行います。
また、重症化しているときは入院を伴う場合もあるでしょう。
もちろん個体差によって症状は異なるため、一概にかならずこれらの治療を行うわけではありません。

犬がにんにくを誤飲しないためには?

犬がにんにくを誤って食べてしまわないようにするには、私たち飼い主が気を付ける必要があります。
具体的には、犬の手に届く場所ににんにくを置いておかないことです。
また、人間の食事を作る際にも、にんにくを扱う際は注意しなければなりません。
にんにくの切れ端が床に落ちていると、犬は興味本位で食べてしまう可能性があります。
食事中ににんにくが含まれたソースなどが床に落ちても、犬はそれを舐めてしまうでしょう。
そのため、にんにくを扱った料理を作る際は、調理や食事後にしっかりと床を掃除をして、犬の誤飲防止に努めましょう。

もしもにんにくを食べてしまったときにはすぐに対処をしよう

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にんにくは玉ねぎ同様に、犬に与えてはいけない食材のひとつです。
もしもにんにくを食べてしまうと、下痢や嘔吐のほか、貧血などの症状が見られます。
また、重症化すると命にかかわる可能性もあるため、注意が必要です。
犬がにんにくを食べてしまったときにはすぐに動物病院へ連れて行き、いち早く治療をしてもらいましょう。

参考サイト

文部科学省 食品成分データベース (参照日:2020-11-25)
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06223_7

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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