猫をペットホテルへ預ける際に注意すべきことを知り、猫がストレスなく過ごせるよう、飼い主として工夫していきましょう!
ペットホテルはどんな施設なの?
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ペットホテルとは、犬や猫を中心に、家庭で飼育されている動物を宿泊させるための施設です。
飼い主が旅行へ出かける、数日入院が必要になったなど、ペットの世話が一時的にできない場合に利用されます。
ペットホテルには、ホテルのみを単体で運営しているところ、動物病院やペットショップと併設して運営しているところなど、さまざまな種類があります。
また、各ホテルによって受けられるサービス内容や、受け入れ基準も異なってきます。
ペットシッターとの違いは?
最近では「ペットシッター」を利用する飼い主さんも増えてきましたが、ペットホテルとの違いをご存じでしょうか?
猫をペットシッターにお願いしようと考えている方もいると思いますので、それぞれの違いについて解説します。
★ペットシッターとは?
ペットシッターとは、自宅に出向いてペットのお世話をしてくれるサービスのことです。
ペットホテルと違い自宅でペットの世話ができるため、ペットにかかるストレスが緩和されやすいのが特徴です。
料金はペットの大きさを基準として定めることが多く、対応頭数やオプション内容によってさらに金額が変動します。
★ペットホテルとペットシッターの違い
ペットホテルとペットシッターの違いは主に以下が挙げられます。
(ペットホテル)
◎メリット
・長時間スタッフが管理しているため、緊急時の発見や対応が早い
・飼い主の要望に合わせた柔軟な対応が期待できる(持参したエサをあたえてほしいなど)
×デメリット
・環境の変化により、ペットにストレスがかかる
・ほかの動物と同じ空間にいるため、感染症やケガのリスクがある
・送迎に時間を要する
(ペットシッター)
◎メリット
・普段生活している自宅のため、ペットへのストレスが少ない
・時間単位で契約ができるため経済的
・ペットホテルのように送迎に行かなくてよい
×デメリット
・シッターがいない時間に発生した緊急事態に対処できない
・自宅のカギを預けるためセキュリティが心配
・医療行為を行えるスタッフが少ない
それぞれのメリット・デメリットを理解し、賢く使い分けるのがポイントと言えます。
ペットホテルの料金はどれくらい?
ペットホテルの相場は地域や店舗によって異なりますが、平均すると1泊2,500円~5,000円ほどが相場です。
部屋のグレードやオプションの有無によって料金は変動し、ケガや病気など、宿泊中に行った加療行為により発生した治療費も別途支払う必要があります。
また、宿泊日数や預ける頭数によって割引サービスを受けられるペットホテルもあるため、連泊を検討する際はチェックしておきましょう。
猫をペットホテルに預ける際に注意すべきこと
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猫をペットホテルに預ける際、どのようなところに注意したらいいのでしょうか?
今回は4つの内容に分けてご説明します。
★ストレス
ペットホテルの多くは、預かったペットをケージに入れて管理しています。
見慣れない環境で長時間ケージに入れられた状態になるため、猫へストレスがかかってしまう恐れがあります。
また、犬と猫を同じ部屋で管理しているペットホテルもあり、猫に恐怖感を与えてしまう可能性も否定できません。
そのため、「猫専用ペットホテル」を利用するか、「犬猫で部屋が分かれている」ホテルを利用するのがおすすめです。
猫専用ペットホテルは、キャットタワーを設置した広い遊び場を設けている施設も多いので、運動によるストレス解消にも一役買ってくれるでしょう。
※猫の中には環境の変化に耐えられず、ストレスで体調を崩すこともあります。
連泊する予定がある場合は、事前の練習を兼ねて1泊させてみるのもひとつの方法です。
それでも難しいようであれば、先述した「ペットシッター」の活用を検討してもいいでしょう。
★ホテルの受付基準
ペットホテルには、利用するにあたっての受付基準が設けられています。
例としてあげると以下のようものがあります。
・ワクチンの接種をしている
・ノミ・ダニ対策がされている
・生後3ヵ月以内、または高齢のペットは受付不可
・持病を持っているペットは受付不可
これらの基準はペットホテルによって異なります。
事前に利用予定の施設に確認しておくようにしましょう。
★ペットホテルの管理体制
ペットホテルの管理体制を事前にチェックしておくことは、ペットが安心・安全に過ごせる施設か判断する上でとても大切です。
・十分なスタッフ数がいるか
・施設内が清潔に保たれているか
・深夜帯もスタッフが常駐しているか
・逃走防止策が講じられているか
・緊急時、動物病院ときちんと連携が行える施設なのか
全ての項目が大切なことなので、できるだけ多く情報を集めるようにしてください。
ペットホテルの中を見学させてくれる施設もあります。事前に問い合わせをしてみるのもよいでしょう。
★動物取扱業の登録確認
ペットホテルを営むためには、「動物取扱業」の登録が必須です。
そのため、動物取扱業登録が行われている施設かどうかを把握することは、飼育環境や施設の規模など、法令の基準をクリアしているのかの確認につながります。
愛猫の安全を守るため、必ず確認するようにしましょう。
忘れ物注意!ペットホテルを利用する際に準備するもの
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ペットホテルを利用する際には、事前の準備が必要になるものがあります。
下記に代表的なものをピックアップしたので、準備の際に活用してください。
※ペットホテルによっては、「持ち込みは不要・不可」と言われるものがあるかもしれません。事前に確認するようにしましょう。
◇キャットフード
環境が異なる場所に行くと、エサを食べなく猫もいます。
そのため、日頃からあたえているキャットフードを持参し、給餌の際はそちらをあたえるようにお願いしておきましょう。日頃使っているお皿も一緒に持って行くことで、さらに猫を安心させられます。
※特に要望がない場合は、ペットホテルに準備されているキャットフードがあたえられます。
◇おもちゃ
猫の不安を少しでも軽減するため、普段から利用しているおもちゃを持参します。
ほとんどの場合、ケージなどせまい空間にいる時間が長いため、ケージに収まるサイズの大きさのものにしましょう。
◇トイレ用品(砂)
トイレの環境が変わると排泄をしなくなる猫がいます。
宿泊期間にあわせてトイレ用の砂などを準備しておきましょう。
◇ワクチン接種証明書
ペットホテルは、感染症やその他病気のリスクを抑えるため、ワクチン接種が終わっているペットしか利用できません。
紛失してしまい手元にない場合は、ワクチン接種をした動物病院に確認し、発行してもらうとよいでしょう。
◇服用している薬
服用している薬がある場合は、宿泊日数に適した量を持参します。
この際、服用方法もあわせて伝えておくことが大切です。また、何か問題が発生した場合のため、かかりつけの動物病院の連絡先を共有しておきましょう。
◇緊急連絡先
旅行などでどこかに宿泊する予定がある場合は、宿泊施設の連絡先を伝えておきましょう。
猫に何かあったとき、連絡が取れる方法は複数あったほうが良いです。
ペットホテルは猫視点で探してあげよう
猫をペットホテルに預ける理由はさまざまだと思います。
しかし、預けられる猫にとっては、どのような理由も関係はなく寂しいものなのです。
最低限の知識や確認しておくべき事項を理解すると、愛猫の負担を減らし、飼い主としても安心して任せられます。
愛猫との相性や施設の質を比較しながら、すてきなペットホテルを見つけてあげましょう!
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。