総合栄養食と一般食の違い
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まず、キャットフードについて知っておきたいのが、総合栄養食とは何か?ということです。猫を飼っている家庭の多くは、キャットフードとお水のみでお腹を満たしてあげているでしょう。これは、決して間違いではありません。人間の食べるものを猫に与えると、塩分や糖分、カロリーなどがオーバーする可能性が高く、また猫が食べられない食材を口にしてしまう恐れもあるからです。
しかし、キャットフードなら何でも良い、とは言いがたいのも事実。キャットフードにもいくつか種類がありますが、栄養面や目的から分類すると、「総合栄養食」と「一般食」、「おやつ」に分けることができ、その違いを知った上で与えることが大事です。
おやつは、食事の代わりにならないことは察しがつきますが、総合栄養食と一般食の違いについて気にしたことがないという飼い主さんは多いのではないでしょうか。総合栄養食は、猫に必要な栄養をバランスよく配合したフードのことで、適量を守れば1日に必要な栄養を補うことができます。一方で、一般食は安価で食いつきが良いものも多数あるものの、栄養面のバランスでは不十分なことが多く、足りない栄養分を補う必要性も出てきます。おやつは、飼い主さんとのコミュニケーションや、ごほうびなどに使われることが多いです。
ドライフードとウェットフードの違い
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キャットフードは、その水分量によって、「ドライフード」と「ウェットフード」の2種類に分けることもできます。
ドライフード
ドライフードは、水分含有量が10%以下のフードのことで、「カリカリ」と呼ぶ人も多いです。水分が少ないため、適切に保管すればウェットフードよりも長期間保存できます。大きな袋にある程度の量がずっしりと入っているものもあれば、1回分ずつ個包装されているものもあります。小分けにされていないものについては、空気に触れたとたんに酸化が始まるため、小分けにして密封し、冷暗所等で保管すると風味や品質を落としにくくなります。
ドライフードは、硬いため噛むことで顎を鍛えたり、歯石を取り除いたりする効果も期待できます。粒の大きさは商品によって異なり、顎の力が弱い子猫や老猫などは小さめのフードを選ぶなど配慮してあげると良いでしょう。
ウェットフード
ウェットフードの特徴は、その名の通り水分が75%以上含まれているため、みずみずしくしっとりとしています。素材の匂いや食感がそのまま残っているものが多く、ドライフードよりも食いつきが良い傾向にあるのも特徴です。
水分がしっかり含まれている分、あまり水を飲まない猫の水分補給にも役立ちます。ただし、ドライフードに比べて割高で、1回あたりの食費は高くなりがち。また、一度開封すると冷蔵庫に入れても長期保存はできません。
ちなみに、ドライフードとウェットフードの中間として、セミモイストタイプのフードもあります。ドライフード、ウェットフードそれぞれの特徴を併せ持つ、半生タイプのフードです。食事用というよりは、おやつ用としての商品が多いです。
特徴による種類分け
キャットフードには、病気や体質に配慮したものなどもあります。例えば、毛玉ケア用、肥満猫用、尿路疾患対策用などがありますよね。素材に配慮して製造されるものとしては、穀物不使用(グレインフリー)やヒューマングレードをアピールしているものは近年注目を集めています。
なぜ、穀物不使用やヒューマングレードのキャットフードが人気になっているのでしょうか。それは、猫への健康志向の高まりが1つの要因だと考えられています。猫が口にするものも、人間と同様に高い品質であって欲しいと考える飼い主さんが増えたことがうかがえますね。
猫は、本来肉食動物であることから、穀物の消化が得意ではありません。しかし、安価なキャットフードの中には、かさ増しのために穀物が大量に使われているケースも珍しくなく、アレルギーを起こす可能性もあるようです。
ヒューマングレードというのは、人間が食べられる程度の品質の高さを示します。キャットフードに使われている食材が高品質であることがわかります。
多くの飼い主さんに選ばれているおすすめのキャットフード
ロイヤルカナン 室内で生活する成猫用
室内の猫の健康に配慮して作られているキャットフードです。成猫用なので、生後12か月~7歳までの猫におすすめ。室内で暮らす猫は、屋外の猫に比べると運動量が少なく、そのぶん消化器の動きも緩慢になるそう。そのため、便は匂いやすく柔らかくなりがちで、飼い主さんが困ってしまうこともあります。そんな室内猫の特徴にあわせ、超高消化性タンパクと食物繊維などを配合し、健康的な消化を維持してくれるが特徴です。毛玉ケアや体重維持にも役立ちます。
ニュートロナチュラルチョイス 穀物フリー アダルトサーモン
アレルギーの原因にもなりうる穀物を使用していない、グレインフリーのキャットフードです。原料には生サーモンや乾燥チキン等が使用されています。このブランドには、室内猫用、毛玉ケア用、避妊・去勢猫用など種類が豊富で、状況に応じて選びやすい点が特徴です。
ママクック フリーズドライのササミ
こちらは、猫用おやつです。人間が食べる品質の高い国産生鶏肉を瞬間凍結しているため、美味しさを逃さずそのまま旨味や栄養を閉じ込めています。猫用おやつは添加物がたくさん使われているものも多いですが、こちらは無添加なのも魅力です。
ニュートロデイリーディッシュ
ウェットタイプの総合栄養食です。厳選された自然素材が使用され、チキンまたはサーモンを主原料としています。グレインフリーなので穀物アレルギーが心配な猫に選ぶ飼い主さんも多いです。
キャットフードは栄養バランスを考慮して
今回は、キャットフードの種類についてご紹介しました。食いつきの良さや価格だけにとらわれず、栄養バランスが整っているかどうかも選ぶ上では重要です。総合栄養食は、1日に必要な栄養を摂取することができ便利です。おやつなどを与える際は、カロリー過多にならないように注意し、適切な量に留めるよう意識しましょう。
スイートペット(参照日2020-7-27)
https://item.rakuten.co.jp/sweet-pet/77687275/
Pet館~ペット館~(参照日2020-7-27)
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Pets Village(参照日2020-7-27)
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charm楽天市場店(参照日2020-7-27)
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著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。