猫に納豆を与えても大丈夫?メリットや注意点を解説

身体に良い食べ物としてお馴染みの納豆ですが、猫に与えても良いのでしょうか?
「猫は嗅覚がすごいから、納豆はすごく臭く感じるのではないか」と、考える人もいるでしょう。
この記事では、猫に納豆を与えても大丈夫かどうかや、猫に納豆を与える際の注意点を解説します。 2024年07月27日作成

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猫に納豆を与えても大丈夫?

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まずは本題である、猫に納豆を与えても大丈夫かどうかについて解説します。
併せて、避けておいたほうが良い納豆製品についても見ていきましょう。

猫に納豆を与えても大丈夫!

結論から言うと、猫に納豆を与えても大丈夫です。
人間が食べるとメリットの多い食べ物として知られている納豆ですが、猫が食べてもたくさんのメリットがあります。
当然ながらいくつかの注意点はありますが、納豆は猫が食べても問題ありません。

猫は納豆のにおいが好き?

納豆を苦手だという人は、少なくありません。
おそらく、納豆が苦手だという人は、味ではなくにおいが苦手なのでしょう。
納豆のあの独特のにおいの原因は、納豆菌がたんぱく質を分解することで発生する、アンモニアとジアセチルによるものです。
アンモニアは言わずもがなトイレで嗅ぐことの多いにおいで、ジアセチルは人間が履いた靴下のにおいの原因となっているものです。
そのふたつのにおいが合わされば、どうしても納豆が苦手だという人がいても無理はありません。
しかし、猫は納豆のにおいが好きだという場合が多いです。
なぜなら、アンモニアやジアセチルのにおいは、一種のフェロモンだからです。
特に猫のフェロモンに似ているため、猫にとって納豆は「気になるにおいのする食べ物」だということになります。

猫に発酵食品は基本的にNG

納豆は発酵食品ですが、基本的に猫に発酵食品を与えるのはいけないといわれています。
なぜなら、漬物や干物などは、塩分はとても高いからです。
猫は腎臓があまり強くないため、塩分過多になると腎臓病のリスクが高まります。
それではなぜ納豆は問題ないのかというと、納豆は発酵させるために塩を使用していないからです。
一般的な納豆は、水に浸した大豆を煮てから納豆菌を添加して、その後保温することで発酵されます。
そのため、猫は納豆を食べてもほかの発酵食品とは違い、塩分過多になる心配はないのです。

猫に納豆を与えるメリット

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猫に納豆を与えるのは、人間と同様に多くのメリットがあります。
次に、猫に納豆を与えるメリットについてご説明します。

血栓予防

納豆独自の酵素であるナットウキナーゼは、血栓を融解する効果が期待できるといわれています。
これは人間の脳梗塞や心筋梗塞の予防に繋がりますが、猫であれば肥大型心筋症や免疫性介在性溶血性貧血などの血栓ができやすい病気の予防になると考えられます。

抗酸化作用

納豆の原材料である大豆には、大豆サポニンが含まれています。
大豆サポニンは優れた抗酸化作用があるため、免疫力の維持や老化を予防するなどのメリットが挙げられるでしょう。

便秘予防

納豆菌は、腸内の善玉菌を増加させることで腸内環境を整えてくれるという効果が期待できます。
そのため、猫に納豆を与えることで便秘予防も期待できるでしょう。
また、納豆には食物繊維も多く含まれているため、便秘に悩んでいる猫に納豆を与えることである程度の改善がみられる場合もありそうです。

毛球症予防

猫は、グルーミングした毛を飲み込み、定期的に吐きだすことで知られています。
しかし、抜け毛の量が多かったり上手に毛玉を吐きだせなかったりすることで、毛玉症を発症することがあります。
もちろん排泄時に毛玉が出てしまうこともあるため、納豆に含まれる食物繊維によって毛玉症の予防に繋がることも期待できるでしょう。

猫に納豆を与える際の注意点

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納豆は猫にとってメリットが多いからといっても、やはり与える際の注意点はあります。
これらの注意点をきちんとチェックして、猫に安心して納豆を与えられるようにしましょう。

味付けはしない

納豆には、ほとんどの場合味付け用のタレが付属されています。
また、薬味としてネギが付属されているものもあるでしょう。
もちろん人間が食べるのであれば味付けをしたり薬味を入れたりしたほうが美味しいですが、猫に納豆を与える際は一切の味付けはしてはいけません。
余計な味付けをすると、塩分過多になるリスクがあります。
また、ネギ類は猫好きのほとんどが知っているとおり、ネギ類によって中毒症状を起こし、命にかかわる可能性もあるでしょう。
「美味しく納豆を食べてほしい」と考える人もいるかもしれませんが、猫にとっては魅力的なにおいがするだけで納豆は美味しく食べられるため、そのまま与えることをおすすめします。

アレルギーのリスク

猫も人間と同様に、大豆アレルギーを持っていることがあります。
納豆の原材料は大豆であるため、猫が大豆アレルギーを持っていれば与えることはできません。
アレルギー症状は猫によってさまざまですが、下痢や嘔吐、場合によっては命にかかわるような重篤な症状が現れる可能性もあるでしょう。
そのため、はじめて猫に納豆を与える際は、わずかな量と十分な水分を与えてしばらく様子を見て、いつもと様子が変わらないことを確認した上で与えるようにします。

与えすぎに注意

猫に納豆はメリットが多いといっても、与えすぎには注意が必要です。
猫は完全肉食動物なので、肉類をメインに食べなければ健康を維持することができません。
また、納豆を食べすぎることで特定の栄養素の過剰摂取や栄養バランスの乱れにも繋がるでしょう。
そのため、猫に納豆を与える際は、キャットフードのトッピングなどとして与えることをおすすめします。

ひきわり納豆がおすすめ

猫に納豆を与える際は、大粒よりもひきわり納豆がおすすめです。
大粒の納豆は、喉に詰まらせるなど予期せぬトラブルの原因にもなるでしょう。

他にも、年齢毎の与え方の注意事項や、食事療法を受けている猫は与えてはいけなかったりする場合があります。
納豆を与える前に、かかりつけの動物病院でご相談されることをおすすめします。

納豆は与え方に注意すればメリットが多い食べ物

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納豆の独特のにおいは、猫にとって魅力的なものです。
また、ナットウキナーゼや大豆サポニン、食物繊維など猫にメリットの多い食べ物のひとつでもあります。
しかし、アレルギーのリスクや与えすぎなど、最低限の注意点は守らなければなりません。
愛猫の毎日の食事のトッピングとして少量の納豆を与えることで、健康の維持を手助けしてくれることが期待できるでしょう。

参考サイト

【獣医師監修】猫に納豆はOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【2023年版】 | mofmo(参照日:2024-05-20)
https://mofmo.jp/article/21137

【獣医師監修】猫に納豆をあげてもいい?気になる健康効果と与え方&手作りご飯レシピ(参照日:2024-05-20)
https://psnews.jp/cat/p/47402/

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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