キャットフードに保存容器が必要な理由
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ドライフードによってはジッパーが付いていないものも多く、「封を開けた後は洗濯バサミで留めるだけ」という方も多いかもしれません。しかし、大切な愛猫が毎日食べるごはんですから、開封後は適切な保存が必要。密閉して、直射日光が当たらない涼しい場所に保管しなければいけません。
というのも、キャットフードは空気に触れるとタンパク質が酸化して、徐々に風味が落ちてしまうから。キャットフードに含まれる脂肪分は空気によって過酸化脂肪酸へと変質し、猫の体に悪影響を及ぼします。特に猫は少しずつ小分けに食べる習性があるので、よりフードが酸化しやすくなってしまう傾向も。酸化したキャットフードは、味や香りがガクッと落ちてしまうため、猫ちゃんの食いつきも悪くなるでしょう。
一般的に、キャットフードは開封して半日も経つと酸化が始まるとされています。そのため、1度開封したフードは密閉性の高い容器や真空容器に入れて品質を守るようにしましょう。その上で直射日光と高温多湿を避けた場所に保存してください。ドライフードの場合、カビが発生する可能性があるため冷蔵保存はおすすめできません。
ちなみにウェットフードの場合は、開封後は冷蔵後で1日くらいは保存できます。ウェットフードは傷みやすいので、開封したらできるだけその日のうちに食べきりましょう。
キャットフード保存容器の種類
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では、どんな容器がキャットフードの保存に適しているのでしょうか。
キャットフード保存のための専用容器もありますし、人間用の食品などの保存容器で代用することもできます。空気をシャットアウトして酸化が防げればOKです。
キャットフード専用の保存容器には、袋ごと入れられるバケツタイプのものや、中身だけを入れる瓶タイプのものなどがあります。バケツタイプは袋のまま入れられるのでラクな点が、瓶タイプは見た目がおしゃれで残量がわかりやすい点がメリットです。また密閉するだけでなく、空気を抜いて中を真空状態にできる容器もあります。
人間用の保存容器は、100均などの商品を使ってもOKです。ガラスジャーなど密閉性の高い容器を選びましょう。またジッパー付きのポリ袋でも大丈夫です。湿気を防止する乾燥剤を一緒に入れると良いでしょう。
おすすめキャットフード保存容器6選
最近では、密閉性に優れている上に見た目もおしゃれなキャットフード用保存容器が注目されています。
ここでは、毎日の愛猫のごはんタイムがちょっと楽しくなるような、人気の保存容器をご紹介しましょう。
おすすめキャットフード保存容器(1) マルカン オートエアーレスストッカー
電池式のドライフード専用フードストッカーです。
フタに電動ポンプが内蔵されていて、ボタンを押すだけで容器内の空気を抜いてくれます。ワンタッチで真空状態にできるのは簡単で良いですね。しかも真空状態がゆるくなると、自動真空装置が作動してフードの鮮度を保ってくれます。酸化を防ぎ、美味しさや品質をキープできるでしょう。(単二アルカリ電池が2個必要です)5リットルのストックが可能です。
見た目もおしゃれでかわいいですね。人間用の食器やインテリアにも見えるデザインで、お部屋の棚に置いても違和感がありません。透明なので残量も一目でわかります。
おすすめキャットフード保存容器(2) リッチェル ペットフードキーパー
プラスチック製のシンプルな保存容器です。
フードストッカーとしては珍しい、ポップなピンク色が目を引きますね。価格もお手頃なのにフタ部分にはパッキンが付いていて、しっかりと湿気や虫からフードを守ってくれます。臭いもあまり漏れず、機能性は充分です。
フタが大きく開くので、フードの詰め替えがしやすく容器自体も洗いやすい点もメリット。フードはそのまま入れても良いですし、ジッパー付きポリ袋に乾燥剤と一緒に小分けしたものを入れても良さそうです。
ドライフードが10kg入るたっぷりサイズと、3.5kg入るお手軽サイズがあります。小分けに便利なカップも付き。
おすすめキャットフード保存容器(3) ゼブロ クラシック シングル キャニスター PET102
アメリカ生まれのスタイリッシュなペットフード用ディスペンサー。
ディスペンサーは、シリアルやパスタを入れて使う海外では定番のキッチン用品です。見た目がとにかくおしゃれなので、リビングやキッチンにインテリアとして置いておくのもおすすめ。こちらのディスペンサーには、約3.5リットルのフードを入れることができます。
ハンドルを回すだけで一定量のキャットフードが出てくるので、操作もとても簡単。与える量を調節しやすいですし、手を汚さずに準備ができます。
また上から継ぎ足して下から出てくるので、古いフードから順番に消化できるのも良いですね。無駄なく使用でき、更に本体は分解ができるので水洗いすることも可能です。
ゼブロ(ZEVRO) クラシック シングル キャニスター PET102 楽天で検索 おすすめキャットフード保存容器(4) ANKOMN 真空保存容器 セビア
ダイヤルを数回まわすだけで容器内の空気を吐き出し、密閉状態をキープしてくれる保存容器です。完全に密封されるので湿気だけでなく、虫の侵入も防ぐことができます。
機能のみならずデザインにもこだわっており、置いておくだけでもおしゃれに見えますね。
容量は1.5Lと2.5Lの2パターン。同社から販売されている「ターンシール」シリーズよりもたっぷり入れることができますので、よりたくさんキャットフードを保存したい方にはピッタリの保存容器です。
カラーラインナップはベージュ・グレー・ブラウンの3種。お好きな色を選んでみてくださいね。
おすすめキャットフード保存容器(5) ANKOMN 回転式真空保存容器ターンシール
電動ポンプを使わず、手動で真空状態にできるフードストッカーです。
フタに付いているダイヤルを何回か回すだけで、簡単に容器内を脱気して真空状態にできます。電気も電池も要らないのは嬉しいですね。取り出す時は真空状態の解除ボタンを3秒間押すだけなので、1日に何度も開け閉めできます。長期間の保存もOKです。
ちなみに「シール」とは「密閉」のこと。パッキンには高級なシリコンを利用していて、密閉性・密封性に自信のある保存容器です。
シンプルで洗練された見た目もカッコイイですね。内容量のサイズもいくつかあるので、スペースに合ったものを選ぶと良いでしょう。同社の「セビア」シリーズよりも少容量のラインナップですので、少しづつキャットフードを保存したい飼い主さんにおすすめです。
おすすめキャットフード保存容器(6) ドギーマン フレッシュキーポット
ペット用品メーカー「ドギーマン」より発売されているペットフード専用の保存容器です。真空になっているためキャットフードの酸化、湿気による風味の低下を防いでくれます。付属のポンプで空気を抜くだけで真空状態にできるので、電池を使うのに抵抗がある飼い主さんにもおすすめできる商品です。
キャットフードをそのまま入れることも、小分けになっている袋を入れることもできます
普段、小分けのキャットフードをちょっとずつ食べているグルメな猫ちゃんにもぴったりですね。
こちらの保存用容器には簡易計量カップがついています。食べる量を気にしなくては行けない猫ちゃんの餌やりにも便利に使うことができるでしょう。
あまったフードもおいしさを保って!キャットフードの保存容器を使おう
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酸化したドライフードは、見た目ではなかなかわかりません。
いつの間にか劣化していた…ということのないよう、1度開封したキャットフードは保存容器を使って保存するようにしましょう。
保存容器には簡単で使いやすく、今回ご紹介したようにおしゃれなものがたくさんあるので、ぜひ自分に合った容器を探してみてくださいね。
イチネンネット (参照日:2019-02-26)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/cocoterrace/
リッチェル 楽天市場店 (参照日:2019-12-18)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/richell/
56nyan (参照日:2019-02-26)
https://www.rakuten.co.jp/56nyan/
帝塚山ハウンドカム (参照日:2019-02-26)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/catfood/
ストールとハンカチのLal filo (参照日:2019-09-10)
https://www.rakuten.co.jp/kk-sugita/
ライフの達人 (参照日:2019-09-10)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/lmaster/
著者情報
原田さち
動物看護とトリミングに関する大学を卒業後、地元の動物病院へ就職。3年間の勤務ののち退職し、現在は保護猫カフェで出会ったぽっちゃり猫を溺愛中。爬虫類や両生類など、動物なら何でも大好き・オールOKな動物専門ライター。