犬の肉球には5つのパーツからできている
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犬の肉球は単に柔らかいできているのではありません。「爪」の下部分には「指球」と呼ばれる部分があります。そして一番大きな肉球部分を「掌球」と呼びます。そして外側についているのが「狼爪」です。その下にあるのが「手根球」と言う部分です。これらを総称して、肉球と言います。
犬にとっては靴のような役割を果たします。何よりも地面や床を歩いた時に生じる衝撃を最小限に抑えるために犬の体に兼ね備えられているものなのです。肉球があるので、生活に支障を来さずに済んでいるわけです。
肉球があるから、普通に歩ける
犬の肉球は、弾力のあるものです。そして走りすぎてもそこで滑り止めの機能を発揮するものでもあります。ただ肉球は年齢を重ねる度に弾力が少なくなるものです。飼い主さんは、日々のケアの中に肉球ケアもきちんと組み入れて、いつまでも柔らかい肉球を保ってあげられるように工夫をしてあげてください。
肉球の役割をきちんと知る意味
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肉球は一つのパーツだけで出来ているものではありません。足の裏を観察すると、細かなパーツが集まり一つの肉球を構成していることがわかります。そもそも、犬の皮膚の一部ですが、角質層部分が歩行にも耐えられるようにと、厚みを帯びて今の肉球という体の部分が構成されるようになりました。
犬の足の裏をじっくりとチェックをする時間も必要です。犬の肉球は一度傷つけてしまうと、なかなか再生しないという特性があります。出来るだけ事前に、保護クリームや肉球マッサージなどを行って、肉球を労わるような対策を考えておいてください。
犬の肉球、最大の役割は足の保護
小形犬から大型犬まで肉球の役割は、体を支えるということです。肉球がないとうまく歩けないということも考えられます。その肉球も犬の生活様式によって、随分とかわるものです。室内犬でケアが行き届いていると、いつまでも柔らかい肉球を保つことができます。外で散歩に行く犬でも、肉球のケアを欠かさないようにすることが必要です。
そして寒い日、暑い日の熱を肉球で受け止めて、体全体にまで伝わらないように保護するという役割もあります。全く熱さを感じないわけではありませんが、角質層がかなり厚いので、冷たさや熱さが伝わりにくいという利点もあるのです。いわゆる、しもやけのような状況になりそうな寒い日も、雪の上なども平気で歩けるのです。
犬は自分の体温調節のためにも肉球を使う
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実際に、犬は肉球で汗を発散します。緊張をしたときなどは、しっとりと肉球が濡れていることに気が付きます。この肉球に汗腺があるから、そのような状態になるのです。ハアハアと喘ぎ呼吸をしているときにも、体温調節をしていますが肉球にも、うっすらと汗をかいているものです。
自分の肉球が乾燥し過ぎると、ひび割れてしまいます。それを防ぐ意味でも、適度に汗を肉球にかくことで、乾燥を防止しているという説もあるのです。
肉球のお手入れは飼い主さんの役割
歯磨きと同じように肉球ケアも日々のお手入れの中に組み込んであげましょう。急に肉球を舐めてしまうときがあります。何らかの影響で、肉球の間に傷がついている場合がありますうのでよく見てあげてください。肉球が腫れてしまうような場合には、きちんと皮膚用の投薬指示を受けて、きちんとケアをしてあげましょう。
散歩の途中で肉球に怪我をしている可能性もあります。肉球に何かが刺さっている場合もあります。歩くたびに傷を広げてしまいますので、早めに気づいてあげてください。肉球をペロペロと舐め続けることで、バイ菌が繁殖してしまうこともあります。爪が伸びすぎて、肉球に接触している場合もあります。常に肉球の様子をチェックしてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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