段々と気温が下がり冬の本番が近づいてきました。冬は空気が乾燥しやすく、暖房をつけている室内だとなおさら乾燥しますね。乾燥は体にも負担をかけることが多く、様々な病気の原因になるとされています。乾燥の対策をしっかりと行い、愛犬を病気から守りましょう。
乾燥が病気の原因に?
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乾燥が体に与える影響は様々ですが、中には皮膚病の原因になったり、呼吸器疾患や心臓病を悪化させたりすることもあります。
人も乾燥によって皮膚がかゆくなることがありますが、犬も同じように乾燥によってかゆみを感じます。また皮膚病を患っている犬は悪化するなど、皮膚に与える影響が大きいようです。犬はかゆみを感じると、足でひっかいてしまったり、口で噛んでしまいます。「傷になるからあまり掻きむしらないようにしよう」という制御ができないので、結果掻きむしって化膿するケースが多いです。
呼吸器疾患や心臓病を患っている犬は症状として咳をすることが多いですが、空気が乾燥することで咳を悪化させてしまう場合があります。咳を頻繁にするようになれば、心臓や肺への負担も大きくなり、呼吸器疾患や心臓病を悪化させてしまうことになります。また、乾燥によって喉などのバリア機能が低下するため、感染症を起こしやすくなるといわれています。
乾燥対策をしよう!
愛犬が寒いだろうからと、暖房をかけ続けている家庭は多いのではないでしょうか。寒さ対策を行うのは良いことですが、暖房をかけているだけだと室内は乾燥してしまいます。愛犬の健康のためにも適切な乾燥対策を行うことが大切です。
室内の適切な湿度は40~60%だといわれています。加湿器を使用したり、濡れたタオルを干しておくという方法で加湿を行っても良いですね。また、床暖房を取り入れている家庭では、犬は人よりも床に近い場所で生活しているため注意が必要です。暑すぎないか、逃げられる場所はあるか、人にはちょうどよい湿度でも床に近い犬にとってはどうかを確認しましょう。
愛犬にできることは?
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愛犬の皮膚が乾燥している場合は、シャンプーや保湿などが必要になります。しかし、乾燥によって皮膚のバリア機能が低下していたり、皮膚病が発症している場合は、市販のシャンプーや保湿剤だとかえって悪化してしまう場合があります。皮膚がおかしいな?と感じる場合は、まず動物病院で診察を受けてから、乾燥について相談するようにしましょう。
皮膚に異常がないのであれば、保湿成分の入ったシャンプーや保湿剤を使用してみたり、肉球の乾燥などにはワセリンやハンドクリームを代用しても良いです。(舐めないように気を付けましょう)
また乾燥によってフケなどがでる場合がありますが、フケを取り除こうと頻繁にシャンプーを繰り返すと、逆に乾燥させてしまう原因になります。皮膚が弱い子は特に自己判断で行わず、一度病院で相談してからのほうが良さそうですね。
乾燥は人にとっても犬にとっても悪影響です。乾燥していることで持病が悪化してしまうケースも珍しいものではありません。たかが乾燥ぐらい大丈夫だろうと思わずに、早めの乾燥対策をして元気に冬を過ごせるようにしたいですね。
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UCHINOCO編集部
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