猫の舌には、私たち人間とは異なる機能が備わっており、それは猫だからこそ備わっているものでもあります。それでは、猫の下はどんな役割を担っているのでしょうか。
猫の舌がザラザラな理由
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猫に舐められたことがある人なら分かるかもしれませんが、猫の下はとってもザラザラしています。まるでヤスリが肌に当たっているような感触で、犬にはありません。実は、猫の舌がザラザラしているのにも、ちゃんとした理由があるのです。
ザラザラの正体は突起
猫の舌の表面には、約300個ほどの突起があります。この突起が、ザラザラの原因です。ちなみに、生まれた時にはなく、離乳した頃から徐々に増えていくそうです。
獲物の肉を剥ぎ取る
猫は肉食動物です。野生の猫は、ネズミを狩り骨から肉を剥ぎ取って食べていました。その際に、この突起が役に立つのです。
また、キレイ好きな猫は、身体中の毛づくろいを頻繁に行います。その際に、ザラザラした舌で身体についたゴミや抜け毛を取ってお掃除しているのです。
猫の味覚について
私たち人間と同じように、猫にも味覚を判断する【味蕾】という細胞があります。本来であれば、味蕾は舌全体に存在しているのですが、猫には舌の先端と後方にしか味蕾がありません。ちなみに、舌の先端は塩味を感知し、舌の後方は苦味を感知するそうです。また、酸味に関してはどちらでも感知できます。
つまり、猫は味覚で美味しいものを判断するのではなく、優れた嗅覚で美味しいものを見分けているのです。だから、キャットフードがすごく良い匂いがするのです。
猫の舌が出っぱなしなのはなぜ?
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猫を観察していると、時折ちょこっと舌が出っぱなしなの時があります。なんともお茶目な光景で、ついほっこりしてしまいがちですが、もしかるとなにかの病気のサインでは⁈と思ってしまう方もいるでしょう。実は、猫の舌が出っぱなしなのにも理由があるのです。
リラックスしている
猫は警戒心が強く神経質な性格ですが、家猫の場合は飼い主さんとの信頼関係が構築され、気を許す時間が多くなります。そのため、リラックスする時間が長いほど、顔周りの筋肉も緩み舌が出てしまうのです。
ただし、常に警戒をしている野生の猫に関しては、このような光景を見ることはできないでしょう。
疲れや気が緩んでいる
キレイ好きな猫は、起きている時間の大半を毛繕いに費やします。ザラザラした舌の突起を使い、全身を舐めては汚れや抜けた毛のお手入れをしています。
特に、短毛種より長毛種の方が毛繕いは大変なので、キレイ好きな猫は、つい毛繕いに集中してしまいまうす。そのため、毛繕い中や食事中、あくびをしている時などにk声を掛けると、気が緩み舌をしまい忘れてしまうことがあるのです。
種類によっても異なる
実は、ヒマラヤン・チンチラ・ペルシャなど顔が扁平な種類の猫は、あごの中にうまく舌を収めることが苦手なため、気が緩まなくとも舌を出しっぱなしにしやすい傾向にあります。また、シニア猫や下の犬歯が抜けてしまった猫も、舌をうまくしまえいことが多いそうです。
猫が舌を出すという事は、安心しきっている証でもあります。そのため、舌を出して眠っている時は、そっとしておいてあげましょう。
舌の出しっぱなしは病気のサイン?!
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舌が出しっぱなしになっていると、なんだか心配になり何かの病気では?!と思ってしまう方もいるでしょう。そんな時は、以下のポイントを参考に、愛猫に異変がないかチェックしましょう。
■呼吸が荒い
■開口呼吸をしている
■舌の色がピンク色ではない(紫や白い色をしている)
■よだれが多い
■口臭が酷い
このような症状が出た場合は、口腔内や呼吸器官などの病気の可能性もあるため、できるだけ早く動物病院を受診するようにしましょう。
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UCHINOCO編集部
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