犬の鼻水…実は風邪だけではない！重大な病気の可能性も。

鼻水と聞くと、「風邪かな？」と思われる方が多いでしょう。勿論犬も風邪をひくので、風邪の可能性もあります。ですが風邪ではなく重大な病気の可能性もあるのをご存知でしょうか？今回は「犬の鼻水」についてまとめていますので是非参考にしてください！

犬は寝ている時以外は鼻が湿っているのが正常なのですが、出過ぎているのは異常な状態です。では、何故鼻水が出ているのでしょうか？

・異物が入っている。
食事の時についたカスや、ゴミなど鼻に異物が入ると異物を排出しようと
鼻水が出てくしゃみも出ます。
届く範囲でしたら、ピンセットなどで取り除いてあげましょう。
ですが犬の鼻はデリケートです。傷をつけてしまうといけないので
無理に鼻の中の物を取ろうとしないで、簡単にとれそうにない場合は病院へ行き
取ってもらいましょう。

・寒い時
犬は直接肺に冷たい空気が入らない様に鼻の奥で空気を温める機能がある為鼻水を分泌する細胞が活性化する事によって鼻水の量が多くなります。気温が低い場合は暖めてあげる事で鼻水も止まります。

・風邪、ウイルス感染
犬は生涯風邪をひかない子もいれば、風邪をひきやすい子もいます。風邪をしょっちゅうひいている子は風邪によって鼻水が多く出ている可能性があります。鼻水が出ている原因で最も多いのがウイルス感染です。特に、鼻水が黄色い場合はウイルスや歯周病が原因な場合の可能性が高いです。風邪か、ウイルスか見分けがつかないと思うので、サラサラな鼻水じゃない鼻水（色がついている、ドロドロしている）が出た場合は病院へ連れて行きましょう。

・アレルギー
アレルギーの炎症によって鼻水が多く出る事があります。アレルギーによる鼻水は基本、透明でサラサラしています。このような鼻水が続く場合はアレルギーを疑いましょう。ハウスダストや花粉は犬でもアレルゲンになります。外から帰って来たら、ブラッシングをして取り除いて家の中も出来るだけほこりが残らない様に掃除をしておきましょう。食べ物がアレルゲンの場合は、食事内容を変えなければいけません。
犬の中でも多い「穀物」のアレルギーは穀物が入っていないドックフードに変更する必要があります。

・酷い歯肉炎
歯肉炎と鼻水って関係あるの？！と思われる方も多いでしょう。実は、歯の根元で酷い炎症を起こしている場合、鼻の方にも波及し、鼻水として出て来る場合があるのです。
特に鼻水が片方だけ多く出ている場合は、歯肉炎が原因な可能性が高いです。

鼻水に伴って、呼吸が荒くなり、呼吸がいつもより苦しそうな場合は肺水腫や肺炎を発症している可能性が高いです。危険な状態なので、こういった症状が出ると、すぐに病院へ行きましょう。

鼻血が出ている場合、服鼻腔内腫瘍の可能性が高く特に高齢犬や、コリー、シェルティー、ダックスなどの鼻が長い犬種に多く見られる病気です。
鼻水と一緒に血が出ているもしくは、鼻から血が出ている場合は検査に行く必要があります。

パグや狆、シーズーなどの、短頭種の犬種は生まれつき鼻の中の形が歪んでいる事が多く、吸い込んだ空気が上手に流れない事があります。
そして、粘膜で作られる鼻水もうまく排出できず、鼻の中が湿気が多い状態になりがちです。
そのため、溜まった湿気が鼻水として出て来ることが多くなります。

ただの鼻水だと、放っておくと実は重大な病気のサインだった。なんてこともありますので、鼻水に気づいたら症状などをチェックし必ず対処してあげましょう。

又、犬専用の鼻吸い機も販売されていますので、鼻水が出て苦しそうにしていたら
鼻吸い機を使用すると、少し楽にしてあげられますよ。