犬のマッサージとは?目的や基本の心得をご紹介

犬のマッサ-ジをご存知でしょうか。犬の心身にいい影響を与えながら人とのコミュニケーションツールにもなるマッサージですが、ただ単に触ったり揉んでいるわけではありません。マッサージにもいくつか種類ややり方があり、目的もあります。この記事では犬のマッサージの目的と基本の心得をご紹介します。 2019年02月15日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬の健康ケア犬のカテゴリ - 犬の健康ケア
  • VIEW:202

犬のマッサージの目的とは?期待できる効果も

写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

出典元:https://www.photo-ac.com

犬のマッサージにはとてもたくさんの目的があり、またそれを通して期待できる効果もあります。犬にとってはもちろんですが、飼い主にとっても良い効果が期待できると言われています。犬のマッサージをする前にまず知っておくべき目的と効果を4つご紹介します。

疲れを癒し、疲労回復と精神的な落ち着きが期待できる

人間同様に、犬のマッサージの目的はまずは疲れを癒すことです。運動や散歩、緊張などで疲れた体に程よくマッサージを行なうことで、血流が促され疲労回復が期待できます。

また新陳代謝を促すとともに、犬も疲れた体にマッサージをされるのはとても気持ちよいと感じるため、精神的な落ち着きと癒し効果も期待できます。

マッサージは基本的には疲れていない犬には行ないません。人間も同じですが、元気で体調の良いときに何も目的なく触られるのは、不快に感じることもあります。マッサージは気持ち良いと感じることが大切ですので、疲れているときにしてあげるようにしましょう。

仲間意識を高め、飼い主との絆を深める

犬が自分の体を自由に触らせるのは、気を許した仲間やリーダーに対してのみです。お腹を出す行為も、気を許していないと出来ません。マッサージを通して飼い主が犬の体を触ると、犬の頭の中では飼い主は味方という認識が強まります。自然と仲間意識を強め、飼い主がリーダーだと教えることが出来ます。マッサージには、犬と飼い主の絆を深める効果が期待できます。

身体の異常を見つけ、病気の早期発見ができる

マッサ-ジを通して犬の体を触ることで、腫瘍やリンパ節の腫れなど、身体の異常を見つけることができます。腫瘍や病気はほとんどの場合は早期発見が重要で、特に悪性腫瘍ガンは早期発見しないと極めて治療が困難となる恐ろしい病気です。日々の健康チェックでは気がつきにくい部分も、マッサージをすることで気が付くことができます。

快楽物質を分泌させ、飼い主との愛情を深める

犬は大好きな飼い主と一緒にいたり、飼い主に触れられ撫でられたりすると、体内でオピオイドシステムと呼ばれる神経回路が活性化します。

それによりエンドルフィンと呼ばれる脳内麻薬の一種が放出されます。エンドルフィンとは、体内の痛みや苦痛を軽減する効果があるといわれています。飼い主がマッサージを行なうと、犬の体内で分泌されるエンドルフィンの量が増え、犬に心地よさを与える効果があります。

また接触刺激には、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンの分泌を促す効果があることも確認されています。

また飼い主にも同様の効果が期待できます。飼い主は愛犬とマッサージすることで、血圧が下がったり、リラックスしたときの脳波といわれるアルファ波が出るなど、いわゆる「アニマルセラピー」的な効果もあると言われているのです。

犬のマッサージの基本的な心得

写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

出典元:https://www.photo-ac.com

犬のマッサージをする際には、基本となる心得がいくつかあります。ただむやみに体を触るのでは何も意味がありません。犬の気持ちに合わせたボディタッチをしてあげると、犬との絆が更に強まります。また犬が好きな触り方や、逆に苦手な場所もありますので、そういったところもしっかりと心得ておきましょう。

犬が疲れているときにマッサージする

人間も同じですが、元気で体調の良いときに何も目的なく触られるのは、不快に感じることもあります。マッサージは気持ち良いと感じることが大切ですので、いつでもどこでもマッサージするのではなく、疲れているときにしてあげるようにしましょう。

タイミングとしては散歩や運動の後、また何かで緊張し筋肉がこわばっているときなどがおすすめです。特に寝る前など、1日の疲労が蓄積したタイミングでマッサージを行うと一層効果が期待できます。

筋肉を意識したボディタッチ

マッサージをするときは、しっかりと筋肉を意識しタッチをしましょう。犬が気持ちいいという感覚は、骨や被毛ではなく筋肉へのマッサージで感じます。被毛を触ることは、リラックスにはなるかもしれませんが、マッサージ効果は期待できません。疲労のたまった筋肉を意識したほうがはるかに効果的といえます。

タッチは指の腹で行ない力は入れすぎない

マッサージの際のタッチは、指の腹や手のひら全体で行ないましょう。筋肉を指圧するとき指先を立ててしまうと、圧が強くなりすぎて犬からすると痛みを感じることがあります。接触面積をなるべく広げ、指先の体温が犬の体に伝わりやすくなるよう意識しましょう。

またや力を入れすぎないように気をつけましょう。人に行う時と同じ力でマッサージを行うと、犬にとっては圧が強すぎて不快の原因です。 押圧は基本弱めで行ってください。

リラックスできるリズムを意識する

犬をリラックスさせるには、ゆったりとしたリズムでマッサージしてあげる必要があります。例としては、生まれたばかりの子犬の体を、母犬がなめて綺麗にするときのリズムがよいでしょう。ゆっくり、優しくが基本です。このゆったりとしたリズムによって犬は母犬の優しさと感触を思い出し、心身ともにリラックスしやすい状態になります。

犬の反応を常に気にかける

人間と同様に、犬もそれぞれ好むマッサージの力加減や場所が違います。それは個々でも違いますが、日々の体調によっても変わってきます。ですから基本に忠実にマッサージを行うと同時に、犬の反応を見ながら、力加減や場所を微調整したりなど、常に気にかけてあげることが大切です。犬を思いながら行なうことで、犬にも愛情が伝わるでしょう。

犬のマッサージにはいいことがたくさん!愛犬との生活に取り入れよう

写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

出典元:https://www.photo-ac.com

犬のマッサージの目的や期待できる効果、また基本の心得をご紹介しました。

犬のマッサージはたくさんの良い効果が期待できます。ぜひ犬を飼っている方は、犬との生活の中に取り入れることをおすすめします。犬によって効果の表れ方はさまざまですが、何かしらの効果を実感できると思います。

またマッサージの方法や種類もさまざまですので、この基本を押さえた上で、マッサージの方法を覚えていくことをおすすめします。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事