犬も虫歯や歯周病になることはあります。歯石が溜まると虫歯や歯周病の原因になるため、毎日の歯磨き習慣で口内環境を清潔に保つ必要があります。
1.犬も虫歯になるの?
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犬も虫歯になることがあります。虫歯の種類は3つあり、「表面のくぼみ」「歯の側面」「歯の根元」にできるものです。犬の口の中はアルカリ性で虫歯菌が繁殖しにくいため、もし虫歯になってしまった場合は専門的な治療が必要です。
2.虫歯の症状
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犬の虫歯の症状をまとめたので、愛犬に症状がでていないかチェックしてみてくださいね。少しでも気になる症状があれば、早めに獣医さんに相談が必要です。
・歯に穴があく
穴がどれくらいあいているかによって、虫歯の進行具合もわかります。痛みがでるほど進行してしまった場合、虫歯が神経に達している可能性があります。食事に時間がかかったり、まったく食べなくなったりするので注意が必要です。
・歯が変色する
犬の歯はもともと白で、それが黄色や黒、茶色に変色していたら歯石がついている証拠。虫歯予備軍の可能性があります。歯の色のチェックだけでなく、あわせて歯茎の色も気にしてあげて。もし歯茎の色がピンクではなく、紫っぽくなっていたり血がにじんだりしている場合は歯周病の疑いがあります。
・口臭がきつくなる
犬の口臭が気になる場合も、虫歯のサインです。もともと犬の口臭はないため、少しでも臭うと虫歯や歯周病の可能性があります。
3.犬の虫歯治療方法
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犬の虫歯治療も、人の虫歯治療とあまりかわりません。
初期段階の虫歯は、そこを削り取って詰め物をします。もう少し進んだ虫歯には、歯の神経を除去する治療をします。さらに悪化してしまっている場合、虫歯の根絶のため抜歯をすることになります。ここまで進むと治療が大変になるので、なるべく初期段階で治療したいですね。
もしペット保険に加入していない場合、犬の虫歯の治療費は約3~10万円とかなり高額になります。ペット保険に加入していれば治療費はおさえられますが、虫歯の進行具合によっては通院が必要になることもあります。負担が多いので、やはり虫歯にならないように気をつけることが大切です。
4.予防方法
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虫歯を予防するためには歯磨きが一番有効です。歯ブラシは幼児用のものを使ってOK。歯磨き粉は使わなくても大丈夫です。毎日続けることで虫歯や歯周病の予防になるので、歯磨きの習慣をつけることが大切となります。
仔犬を飼っている人は、乳歯から永久歯へ生えかわる4ヶ月頃に気をつけてほしいことがあります。歯が生えかわるとき、乳歯が全部抜けずにそのまま残ってしまうことが。そうなると歯並びが悪くなり、食べかすが歯に残りやすくなって、虫歯や歯周病が発生してしまいます。愛犬の将来のためにも、歯の生えかわり時期には気をつけて口の中をチェックしてあげてくださいね。
5.歯周病にも注意して
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虫歯とあわせて注意してほしいのが歯周病。室内飼いの小型犬に多くみられるようです。歯周病は歯が抜け落ちるだけでなく、歯根の先まで感染が進むと顎や鼻の骨に穴があくことも。歯周病の患部から細菌が血液に入ってしまうと、心疾患の原因になることもあるので、症状には注意が必要です。また一度感染してしまうと、完治はほとんどできません。
飼い主から感染する可能性があるため、口移しで食べ物を与えたりするのは避けたほうがよさそうです。他の犬からの感染ということもあり、どこから感染するか明確になっていませんが、口移ししない、エサ入れを分けるなど普段から気をつけましょう。
6.健やかな口内環境を保つために
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虫歯や歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きが大切。すでにたくさん歯石が溜まっている場合は病院で歯石除去をし、口内環境を整えることが先決です。日頃から虫歯や歯周病にならないために、愛犬の歯や歯茎のチェック、歯磨きをしっかりと習慣づけましょう。
大切な愛犬が健やかに生活できるように、しっかり管理してあげてくださいね。
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UCHINOCO編集部
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