たまに子猫がミルクを嫌がるときがあります。単純なわがままだったり、体調が悪くて飲めなかったり、理由はさまざま。それぞれの原因に応じた対策をとりましょう。
1. 子猫へミルクをあげる大切さ
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子猫がミルクを嫌がるとき、かわいそうかもしれませんが少し強引に飲ませなければいけません。なぜなら子猫は、成長に必要な栄養源をミルクからしか摂れないからです。
一方で気をつけたいのは、無理やり飲ませて誤嚥させること。肺にミルクが入ると「誤嚥性肺炎」を引き起こすかもしれません。子猫が苦しむような飲ませ方は絶対に避けましょう。
ミルクを飲ませるときの注意点
子猫にミルクを飲ませるときは、飲ませる姿勢にも注意が必要です。空気が入らないように哺乳瓶の乳首の先にミルクを満たしてから飲ませるようにしましょう。その際の体勢は、決して仰向けにならないように注意しましょう。基本は腹ばいですが、子猫の体を支えてあげるなどして、その子が飲みやすい姿勢をサポートしてあげましょう。
子猫が嫌がっているときに無理に飲ませることはやめましょう。無理に飲ませると誤嚥性肺炎の原因となるかもしれないのです。どんなに忙しい時でも、子猫がミルクを飲むペースを見守って、ゆっくり飲ませてあげましょう。
2. 口を開けない
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ミルクを飲ませたくても、子猫が口を開けてくれないことは当たり前のようにあります。でも強引に突っ込んだり、喉の奥に押し込んだりすると、子猫の口内を傷つけるだけでなく、気管に入ってしまうことがあるのでやめましょう。
口を開けてくれない子猫には、軽く指で口を開けてあげます。そこに哺乳瓶の乳首を入れて、前後に揺らしてミルクを絞り出してください。するとミルクの味を覚えて、口を開けてくれなかった子猫も自然と吸い付くようになります。
3. 哺乳瓶の乳首に吸い付かない
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哺乳瓶の乳首に吸い付かない理由は、大きくふたつ考えられます。ひとつは哺乳瓶の乳首が大きすぎること。もうひとつは母猫の乳首と比べて違和感です。その場合、哺乳瓶でミルクを飲ませることは諦めて、スポイトやシリンジによる授乳をしましょう。ただしどちらを使うにしても、子猫の口内を傷つけないよう気をつけてください。
4. 哺乳瓶の乳首に吸い付いても飲まない
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哺乳瓶の先端の穴は小さいものがほとんど。そのため、子猫が吸い付くには力が足りないことがあります。そういうときは、先端の穴に切り込みを入れて、少し大きくしてあげましょう。子猫の補乳力は個体差があるので、その子猫に適した飲み方ができるよう工夫をしてください。
5. ミルクの味が合わない
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母乳と人口のミルクでは味が違うので、その違いを嫌がるケースがあります。そんなときはミルクの銘柄を変えてみましょう。たとえば、粉末ミルクから液状ミルクに変えるといった方法も考えられます。
じつは粉末ミルクよりも液状ミルクのほうが、しっかり味も整っていて子猫から好かれることも多いです。とはいえ、粉末ミルクに比べてやや割高なので、財布との相談は忘れずに。
6. お腹がいっぱい
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子猫がミルクを嫌がるのは、単にお腹いっぱいなのかもしれません。母猫からの母乳ではなく、市販の人工ミルクは排泄量が多くなりやすいです。それだけにきちんと排泄ができていないと「お腹いっぱい」の感覚がずっと続き、時間が経ってもミルクを飲んでくれません。
授乳の前に排泄をしていないときは、きちんと済ませてあげてから、もう一度ミルクをあげてみてください。排泄をした途端、いきなりがぶがぶとミルクを飲み出す子猫も多いです。
7. 満腹との見極めのサイン
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子猫にミルクを飲ませるとき、満腹のサインは見逃さないようにしましょう。人工のミルクを嫌って飲まない場合、お腹は空くので子猫は訴えるように鳴き続けます。
もし鳴き続けて眠らないようであればミルクが合わず、飲みたくても飲めない状況であると考えたほうがいいでしょう。子猫は満腹になったら、ほとんどはそのまま眠りにつきます。ミルクをあげたあと、すぐに眠るようであれば満腹であると考えてよいです。
ただし人間にも個性があるように、子猫にも個性があります。満腹になればかえって元気になる子もいるので、その子なりの性質を見極めながら接してあげてください。
8. 体調不良の場合
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子猫がミルクを飲まないときは、体調が悪いのかもしれません。特に子猫の場合は、体温調整することも難しいため、室内の温度調節や、水分補給できているかなどのチェックも必要です。また、脱水症状を起こしている場合、ミルクを飲まないこともあります。寒過ぎたり暑過ぎたりしないように、室温管理には気をつけましょう。
子猫はとてもデリケートです。日頃から体調の変化をよく見てあげるようにしてください。ミルクを飲まず、明らかな体調不良の症状が確認できた場合は、早急に獣医師に診てもらいましょう。
「子猫がミルクを飲みたがらない。あとで飲ませよう」と考えるのではなく、きちんと決めた時間に飲ませることが大切です。ミルクを適量飲まなければ、子猫は十分な栄養を摂ることができず、成長に悪影響が及ぶかもしれません。上記のポイントを参考にミルクをたくさん飲めるよう子猫を支えてあげてください。
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UCHINOCO編集部
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