子猫のうちに食べる餌の量や種類、与え方は何度も変わることをご存じでしたか? 食べ過ぎは健康を害する原因になります。子猫の食べ過ぎを防ぐには、以下のことに気を付けてみてください。
1.子猫の餌の適量・食べ過ぎの目安
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まず、子猫を飼うにあたって最初に注目してほしいのは、迎え入れる子猫が生後何ヶ月になるのかということです。というのも、1ヶ月違うだけで餌を与えるペースや分量が違う恐れが出てくるからです。
子猫と呼ばれる生後10ヶ月~12ヶ月以内は、与える餌の変動が多く、配慮しないと食べ過ぎにつながります。ちょうどよい餌の頻度や種類にどのくらいの違いがあるのか、時期ごとに見ていきましょう。
~生後4ヶ月
・1日5~6回
・そのうち、はじめの1ヶ月は授乳期
・生後2ヶ月目~4ヶ月ごろは離乳期
生後4~6ヶ月
・1日3~4回
・生後4ヶ月目以降はフードへ完全移行
生後6ヶ月以降
・1日2~3回
上記のように餌の与え方が変わっていくなかで、カロリー計算ができるとベストです。餌の袋の裏面には適量が書かれているので参考にはなるものの、実際は去勢の有無など、体の状態も関係してきます。
獣医師会のホームページ『獣医師広報板』では猫のカロリー計算ができるページが設置されています。電卓を使って計算するのは大変だ、という方は注意書きを読んで利用してみてください。
『獣医師広報板』
http://www.vets.ne.jp/
2.子猫が餌を食べ過ぎたときの症状
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もし子猫が食べ過ぎてしまったときに起こる代表的な症状として、下痢と嘔吐があります。消化器官が未発達であるため、一気に食べ過ぎたり水をめいっぱい飲んだりときにお腹を下してしまうことがあるようです。嘔吐についても、子猫のうちは基本的にしませんが、咳の勢いで食べたものが出てしまうこともあります。
ただ、同じ症状でも病気が潜んでいることがあるため、注意が必要です。判断材料として「症状が出たあとも元気で食欲がある」なら、様子を見て大丈夫です。逆に「症状が出たあと、元気がない」「何日間も続いている」「下痢と嘔吐を同時にする」などしている場合は病院へ相談してください。
3.食べ過ぎて体調不良になった子猫の対処法
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子猫が食べ過ぎて調子が悪そうだと思ったときは、餌を与える回数を増やし、一度に与える量を減らしてみましょう。なお「体調不良はないけれど、餌を食べ過ぎている気がする」と思う方もいるかもしれませんが、生後2ヶ月~3ヶ月ごろまでなら問題ありません。この期間は一度に量を食べられないうえに、成長するためのエネルギーが必要であるため、与えた分はすべて消化されていきます。逆に、この時期を過ぎてからのおねだりは本来不要なものになり、決まった時間以外に餌を与える必要はありません。小さいごろのままの感覚でおねだりに応えていると肥満の原因になりますので、注意をしてください。
4.子猫が餌を食べ過ぎないために
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生後12ヶ月ごろまでの餌の与え方は、病気の発生率や寿命に大きな影響を与えるといわれています。かわいいからという理由で何も気にせずに餌を与え続けると、愛猫の健康を損ないかねません。生後2~3ヶ月を超してからは食べさせ過ぎないよう、成長具合に合わせて食事の回数や量を調整してください。
もし、生後2~3ヶ月を過ぎてもおねだりが多いようでしたら、無視をして、普段必要な餌(総合栄養食)のみを与えるように心がけましょう。
そして、成猫にも共通していますが、人間の食べ物は与えないこと、おやつは極力あげないことも重要です。人間が食べているものは、猫にとって栄養価が高過ぎたり、ほんのわずかな量で命の危険に及んだりするものもあります。
猫も人間と同じで、生きている限り病気やケガの心配があり、飼い主はその責任を担う立場にある点は、しっかり心に留めておきましょう。食べ過ぎを防ぐことでそのリスクを減らし、必要な餌をしっかり与えることが愛猫の命を大事にすることにつながります。
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UCHINOCO編集部
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