なぜ猫は冬に水分不足を起こしやすいの?
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猫はもともと水をあまり飲まない動物です。特にドライフードを主食としている場合、食事から得られる水分が少ないため、意識して水分補給をしないと脱水症状を引き起こす恐れがあります。
さらに冬は、次の3つの理由が重なり水分不足のリスクが高まります。
寒さで活動量が減るから
猫は寒さが苦手です。気温が低くなると活動量が減り、暖かい場所でじっとしていることが多くなります。体をあまり動かさないと喉の渇きを感じにくくなり、その結果、水を飲む回数や量が減ってしまうのです。
空気が乾燥するから
冬は外気が乾燥しているうえ、さらに暖房の使用によって室内の湿度も低くなります。乾燥した空気の中では、皮膚や粘膜からの水分が少しずつ蒸発して失われていきます。失われた水分を補えていないと、知らず知らずのうちに脱水が進んでしまうため注意が必要です。
水の温度が下がるから
猫は冷たい水を嫌がる傾向があります。水道水の温度がぐっと下がる冬場は、水を飲むこと自体を嫌がってしまうケースも少なくありません。冬の水分補給では、水を少し温めてから与えるなどの工夫が必要です。
見逃さないで!猫の水分不足のサイン
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猫が水分不足になると、体にさまざまな影響を及ぼします。愛猫の健康を守るためにも、次のようなサインがないか日頃から注意して見てあげましょう。
・トイレの回数が減り、尿の色が濃くなる
・便が硬く、コロコロしている
・元気がなく、ぐったりしている
・食欲が落ちている
・毛のツヤが悪くなる
・皮膚のハリがなくなる(つまんだときの戻りが遅い)
水分不足が続くと、膀胱炎や尿路結石といった泌尿器系のトラブルや腎臓病のリスクが高まります。少しでも気になる様子が見られたら早めに獣医師へ相談しましょう。
愛猫を守る!自宅でできる冬の脱水対策
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冬の脱水を防ぐには、日々のちょっとした工夫が大切です。ここでは、自宅で取り組みやすい5つの対策方法を紹介します。
水飲み場を増やす
愛猫がよく過ごす場所や通り道など、いくつかの場所に水飲み場を設置してみましょう。目につきやすい場所に水があると、自然と飲む回数が増えます。猫が落ち着いて飲めるよう、静かな場所を選んであげるのもポイントです。
新鮮な水を用意する
猫は古い水を嫌がることがあります。できるだけ毎日こまめに交換してあげましょう。
冷たい水を嫌がる猫には、ぬるま湯を与えてみるのもおすすめです。寒い日には少し温かい水の方が飲みやすい場合もあります。
器の素材や形を変えてみる
猫によっては、陶器やガラス、ステンレスなど、器の素材に好みがあります。ヒゲが器の縁に当たるのを嫌がる子もいるため、お皿のような広口の器を試してみるのも良いでしょう。
流れる水を好む猫には、循環式の給水器も効果的です。水の動きが猫の興味を引き、飲水を促す効果が期待できます。
食事にウェットフードを取り入れる
ドライフードだけでなく、水分を多く含むウェットフードを食事に取り入れてみましょう。普段の食事にウェットフードを混ぜるだけで、手軽に水分補給ができます。また、ドライフードに猫用のだしやスープを加え、水分量を増やすのもおすすめです。
水分量の高いおやつを活用する
スープやペースト状のおやつは、嗜好性が高く、猫も喜びながら水分を摂れる便利なアイテムです。食欲が落ちているときでも、おやつなら口にしてくれるかもしれません。コミュニケーションを楽しみながら、脱水予防に役立てましょう。
水分補給に役立つ!おすすめの猫用おやつを紹介
最後に、冬の水分補給におすすめな猫用おやつを紹介します。
ねこぴゅーれ 無添加ピュアシリーズ
アレルギーが気になる猫にも与えやすいグルテンフリーのピューレおやつです。まぐろ・鶏ささみ・海鮮ミックスの3種セットになっているので、猫が飽きずに楽しめます。大容量パックでコスパも良く、多頭飼いの家庭にもおすすめです。

国産 無添加おやつ にゃっち
「余計なものは入れない」をコンセプトに、低塩分・無添加にこだわって作られたピューレおやつ。南九州産の鶏むね肉など、こだわりの国産素材を使用しています。毛玉ケアや腸内ケアをサポートする食物繊維と乳酸菌が配合されているのも嬉しいポイントです。

猫用ペーストおやつ にゃろみ
安心の国産・無添加のペースト状おやつ。水分量が80%以上含まれているため、おやつとして食べながらしっかりと水分補給できます。乳酸菌入りでお腹の健康をサポートしてくれるのも魅力です。ささみ・かつお・まぐろ・ビーフと、猫が喜ぶフレーバーが揃っています。

毎日スープ3種セット
鶏ガラ、鹿ガラ、野菜の3種類が楽しめる冷凍の猫用スープです。いつものドライフードにかけたり、お肉や野菜と混ぜて手作りごはんのベースにしたりと、さまざまなアレンジができます。温めて与えるとさらに香りが引き立ち、猫の食欲をそそります。

モンプチ スープ 2種の魚介のコンソメ風
猫用フードの定番ブランド「モンプチ」のスープシリーズ。魚介の旨みが凝縮されたコンソメ風味で、手軽に美味しく水分補給ができます。
おやつやご褒美として与えるのはもちろん、ドライフードと合わせるのもおすすめです。食欲が落ちているときにも食べやすく、ごはんの満足度を高めてくれます。

まとめ
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本記事では、猫が冬に水分不足を起こしやすい理由や自宅でできる脱水対策、水分補給に役立つおやつについて紹介しました。
冬は猫が水を飲む量が減り、脱水による体調不良や病気のリスクが高まります。新鮮な水の用意や器の工夫に加え、スープやペーストタイプのおやつを取り入れて水分不足を防いであげましょう。
愛猫が喜ぶおやつでコミュニケーションも楽しみながら、この冬を楽しく健やかに過ごしてくださいね。
ペットスタジオ(参照日:2025-09-10)
https://item.rakuten.co.jp/pet-studio/sk-rp-0019/
ココグルメ/ミャオグルメ公式(参照日:2025-09-10)
https://item.rakuten.co.jp/coco-gourmet/22/
PEPPY(ペピイ) 楽天市場店(参照日:2025-09-10)
https://item.rakuten.co.jp/peppyshop/ra01653/
帝塚山ハウンドカム 楽天市場店(参照日:2025-09-10)
https://item.rakuten.co.jp/ashu/hc-set0031/
charm 楽天市場店(参照日:2025-09-10)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/185785/
著者情報

白井むぎ
2人の子供を育てながらwebライターのお仕事をしています。
小さな頃から犬や猫のいる生活を送ってきたため、毎日ペットとの触れ合いが欠かせません。
休日に子供を連れて動物園や牧場へ出かけるのも大好きです。