近所の犬がうるさい時に苦情を出しても良い基準
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犬の鳴き声は、どこまでうるさければ苦情を出しても良いのでしょうか?
明確な基準というものはありませんが、だいたいこれらを目安にして考えると良いでしょう。
時間帯
昼間の時間帯に多少の犬の鳴き声が聞こえるのは許容される場合が多いですが、夜間や早朝の鳴き声が頻繁である場合には問題視されやすいです。
夜間や早朝の時間帯は、ほとんどの人が「騒音」とみなすでしょう。
特に集合住宅で夜間や早朝に犬の鳴き声が響き続けるのは、近所との大きな問題となるはずです。
鳴き声の継続時間
犬の鳴き声が一時的であれば、飼い主も気に留めないこともあります。
しかし、数時間にわたる長時間の鳴き声が続く場合は、近隣住民にとって大きなストレスとなるため、話し合いや苦情を検討するタイミングといえるでしょう。
特に赤ちゃんなどの小さな子どもがいる家庭では、犬の鳴き声によって子どもが寝付けないこともあるはずです。
ほかの住民との意見交換
犬の鳴き声を自分だけが気にしているのではなく、近所のほかの住民も同じ問題を感じているか確認することも大切です。
犬の鳴き声がほかの住民と共通の問題であることが分かれば、話し合いや苦情を出すタイミングがわかりやすくなるでしょう。
近所の犬がうるさい時の対処方法
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近所の犬の鳴き声問題を解決するには、感情的にならず冷静に対応することが大切です。
ここからは、近所の犬がうるさい時の対処方法をご紹介します。
飼い主に直接伝える
まずは、犬の飼い主に直接話をしてみるのが良いでしょう。
犬の鳴き声が気になる時間帯や状況を冷静に説明して、改善を依頼します。
感情的にならず、事実を淡々と伝えることがポイントです。
ただし、相手によっては話が通じないこともあるでしょう。
そんな時には、ほかの方法も検討する必要があります。
メモや手紙を活用する
鳴き声がうるさい犬の飼い主と直接話すのが難しい場合は、丁寧な文面でメモや手紙を渡す方法もあります。
「どの時間帯にどんな状況で困っているか」を具体的に記載して改善をお願いすることで、相手に伝わりやすくなります。
くれぐれも、さらなるトラブルに発展するような攻撃的な表現はしないように気を付けましょう。
管理組合や自治会に相談
集合住宅や町内会に所属している場合は、管理組合や自治会に相談するのも効果的です。
第三者が仲介役を果たすことで、双方が冷静に話し合える環境を作り出せるでしょう。
専門機関への相談
もしも話し合いが難航して状況が改善されない場合は、市区町村の保健所や動物愛護センターなどに相談するのも選択肢のひとつとして挙げられます。
これらの機関に連絡する際は、記録や証拠を持参するとスムーズに対応してもらえるでしょう。
保健所の職員などが直接犬の飼い主に話をすれば、さすがに何らかの対処をせざるを得ない状況となるはずです。
飼っている犬の鳴き声が苦情にならないための対策
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自分が飼っている犬の鳴き声が、周囲に迷惑をかけないようにすることも大切です。
飼い主からすれば愛犬の鳴き声は気にならないかもしれませんが、これらの対策をしてトラブルに発展しないように気を付けると良いでしょう。
鳴き声の原因を特定する
犬が無駄吠えする主な原因としては、ストレスや退屈な時間が続いている、さらには不安であったり飼い主への要求だったりすることが考えられます。
それぞれの原因に応じた対処をすることで、鳴き声を抑えられる可能性があるでしょう。
特に多いのが、運動不足などによる無駄吠えです。
散歩時間を長くしたり休日にドッグランに連れて行ったりすることで、犬は精神的に安定して無駄吠えをすることは減っていくでしょう。
十分な運動時間を確保する
先述したように、犬のストレスやエネルギーの発散が不足すると、鳴き声の原因になります。
毎日の散歩や遊びを十分に行って、犬の心身の健康を保つことが大切です。
特にボーダーコリーなどの豊富な運動量を必要とする犬種では、毎日1~2時間の散歩など適切な運動量を確保することが効果的でしょう。
トレーニングをする
プロのドッグトレーナーに相談して、愛犬に「吠えない」「静かにする」といったコマンドを学ばせることも一つの手段です。
服従訓練は、愛犬をコントロールする上でとても大切なものです。
定期的なトレーニングで、愛犬の無駄吠えを抑える習慣をつけましょう。
飼い主の留守中の対策
飼い主が不在中に犬が吠えるケースでは、知育玩具などの犬用おもちゃを用意するなど、犬が安心できる環境を整えることが有効です。
安心して寝られる犬用ベッドを設置したり、留守番に慣れさせるようなトレーニングをしたりするのも効果的でしょう。
また、ペットカメラを利用して、いつでも愛犬の様子を見られるようにするのも、良い方法です。
近所の犬の鳴き声には冷静に対処しよう
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近所の犬の鳴き声に関する問題は、適切な対応を取ることでトラブルを未然に防げます。
具体的には、冷静に状況を分析して飼い主と話し合いを行うことが大切です。
ただし、うるさい鳴き声の犬の飼い主に話がなかなか通じない時には、保健所など外部の機関に頼るのも最終手段としてはおすすめです。
一方で、自分の愛犬が周囲に迷惑をかけないように、日頃からしっかりと散歩をさせたりコミュニケーションをとったりするなどの対策を徹底しましょう。
犬と人が快適に共存するためには、お互いの理解と配慮が欠かせません。
著者情報

けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。