意外と知らない?犬との挨拶のやり方を解説!正しい挨拶で犬と仲良くなろう

犬と仲良くなるためには、初対面の際の挨拶が大切です。
犬の世界にもマナーやルールがあるため、犬の目線に立った接し方が必要になります。
この記事では、人から犬への挨拶の正しいやり方を解説します。 2024年03月17日作成

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犬同士の挨拶のやり方

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まずは、犬同士の挨拶のやり方をご紹介します。
犬同士の挨拶を知ることで、犬なりのルールを垣間見ることができるでしょう。

鼻と鼻をくっつける

犬同士が挨拶をする時は、鼻と鼻をくっつけ合うことがあります。
飼い主からすれば、「一触即発の場面になってしまうのではないか
と心配になるでしょうが、犬同士はお互いのにおいを嗅ぐことで相手の性別や年齢などを把握することが可能です。
また、相手のにおいを嗅ぐことで、過去に会ったことがあるかどうかもわかります。
犬は嗅覚に優れているため、遠くからでも苦手そうな相手であれば、自ら近寄ることはしません。

お互いのお尻のにおいを嗅ぐ

犬は、挨拶をする際に相手のお尻のにおいを嗅ぎます。
これは、先述した鼻先をくっつけ合うよりも相手のことを深く知ることができる行動です。
犬のお尻の近くには肛門腺があり、肛門腺のにおいは人間が嗅ぐと強烈ですが、犬にとっては情報源となります。

伏せの姿勢でお尻を上げる

犬がお互いのことをある程度理解した後は、伏せの姿勢でお尻を上げるような仕草をします。
これは遊びを誘うポーズで、犬がお互いの相性が良いと感じた時にみせます。

伏せの姿勢になる

犬は、挨拶を終えると伏せの姿勢になることがあります。
これは相手を落ち着かせるポーズで、特に大型犬にみられるでしょう。
伏せをして身体全体を低くすることで、相手を威圧してしまわないように気を付けているのです。

身体を擦りつける

親しい犬同士であれば、身体を擦りつける姿を見ることがあるでしょう。
これは飼い主にも行いますが、犬が身体を擦りつけるのは、相手への愛情表現です。
顔見知りの犬同士であれば、「会いたかったよ!」と相手に伝えているのでしょう。

【新常識!】人から初対面の犬への挨拶の正しいやり方をご紹介

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それでは本題である、人から初対面の犬への挨拶の正しいやり方を解説します。
正しい挨拶をして、犬とスムーズかつ安全に仲良くなれるようにしましょう。

① 犬から近づいてくるのを待つ

どれだけ犬が好きな人でも、犬に自ら近づいて行くのはやめましょう。
もちろんお互いが知った仲であれば良いですが、あまりお互いのことを知っていない場合は、犬から近づいてくるのを待ちます。
ここで犬が離れていくようであれば、残念ながらその犬とはあまり仲良くなれそうにありません。
犬が離れていくのは、「この人はちょっと苦手かな」と感じているということです。
そのため、しゃがんで犬に圧力をかけずに、近づいてくるのを待ちましょう。

② 手の甲のにおいを嗅がせる

犬が近づいてきたら、拳を握った状態の手の甲のにおいを犬に嗅がせてあげましょう。
犬は、人の手のにおいを嗅ぐことで、相手が緊張しているか、どんな人なのかを判断します。
手のひらを広げたり、指を伸ばして犬の顔に近づけると噛まれてしまう可能性もあるため、最初は必ず軽く握った状態の手の甲を近づけるようにしましょう。

犬が手のにおいを嗅ぎ終わった後に離れていってしまったら、やはりその人との相性はあまり良くないということでしょう。
離れずに尻尾を振るなどの好意的なサインをみせたら、次のステップにいきます。

③ 優しく顔まわりや身体を撫でてあげる

犬が離れないようであれば、優しく声をかけながら顔まわりや身体を撫でてあげましょう。
しかし、頭や尻尾など、犬が見えにくい部分は撫でてはいけません。
撫でている人間の手が見えやすいように、首などを重点的に撫でてあげましょう。

初対面の犬に挨拶する際のマナーや注意点とは?

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人間同士のマナーがあるのと同様に、初対面の犬と接する際にもマナーがあります。
初対面の犬へのマナーや注意点も、犬好きであれば知っておいて損はないはずです。

犬の飼い主に声をかける

まず、初対面の犬に挨拶をする前に、必ず犬の飼い主に声をかけましょう。
これは犬好きとして基本的かつ最低限守るべきマナーのひとつです。
犬によっては極度の人間嫌いである場合もありますし、知らない人に対してトラウマを持っている可能性もあります。
「こんにちは、ワンちゃん撫でてもいいですか?」などと飼い主に確認をし、了承を得てから犬に挨拶をするようにしましょう。

覆いかぶさらない

犬のことを好きだと、つい抱きしめたくなってしまいます。
しかし、初対面の犬に覆いかぶさるような行動はとらないようにしましょう。
初対面の犬に覆いかぶさると、身動きが取れずにパニックになってしまいます。
パニックになった犬は攻撃的になったり走り回ったりと、考えもつかない行動に出てしまうこともあるため、信頼関係が構築された犬以外を抱きしめるのはやめましょう。

目をじっと見つめない

初対面の犬の目はじっと見つめないようしましょう。
犬が相手を見つめるのは、敵意の現れである可能性もあります。
そこで犬の目を見つめ返してしまうと、喧嘩を買ったと認識されて、吠えられたり噛まれたりする危険性があるでしょう。
初対面の犬に見つめられても気が付かないふりして目を逸してあげることで、敵意がないという意志表示になるのです。

大きな声を出さない

犬のことが好きな人ほど、犬を見かけると歓声をあげてしまいがちです。
「可愛いー!」などと言いながら犬に近づいていくのは、犬からすれば「知らない人が奇声をあげながら向かってくる!」と感じてしまいます。
特に警戒心が強い犬は、自分の身を守ろうと攻撃的になってしまうこともあるため、初対面の犬を見かけても大きな声を出さないようにしましょう。

犬が離れた時は追いかけない

初対面の犬がある程度撫でさせてくれたとしても、犬とのコミュニケーションは犬がその場から離れたタイミングでやめましょう。
しつこく犬を追いかけると、犬は恐怖を感じてしまいます。

犬への挨拶は犬のことを尊重することが大切

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犬同士が挨拶をする時は、鼻を近づけたりお尻のにおいを嗅いだりしますが、人間が犬に挨拶をする時に顔を近づけてはいけません。
犬に挨拶をする際は、犬から近づいてくるのを待ち、犬がその場から離れないのを確認してから、優しく声をかけながら撫でてあげます。
間違っても、犬を押さえつけたりしないようにしましょう。
特に初対面の犬の場合は、犬がパニックになって攻撃的になることもあります。
トラブルを避けるためにも、初対面の犬を撫でる際は犬の飼い主へ挨拶をするというのも、犬好きとしての最低限のマナーです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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