犬を自転車のかごに入れても大丈夫?リスクや安全性を解説

時々、犬を自転車のかごに入れて運転している人を見かけます。
おそらく、ほとんどの人は「犬が自転車のかごから落ちそう」と考えるはずです。
この記事では、犬を自転車のかごに入れても大丈夫かどうかや、リスクや安全性について解説します。 2023年10月16日作成

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犬を自転車のかごに入れても大丈夫?

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まずは、犬を自転車のかごに入れても大丈夫かどうかをご説明します。
ここでは、法律についても触れておきましょう。

犬をそのまま自転車のかごに入れるのは法律違反にあたる可能性あり!

犬を、何も対策せずにそのまま自転車のかごに入れるのは、実は法律違反にあたる可能性があります。
具体的には、道路交通法違反となります。
自動車に限らず、自転車であっても道路交通法は適用されます。
自転車に乗るのであれば、安全に運転しなければ道路交通法違反になってしまうでしょう。
当然ながら犬をそのまま自転車に入れるのは、犬が暴れたり飛び降りたりする可能性があるため、安全に運転できているとはいえません。
そのため、もしも犬をそのまま自転車のかごに入れて運転をした場合は、道路交通法違反により反則金や罰金の支払いを命じられる可能性があります。

ペット専用のかごを用意すれば大丈夫

どうしても犬を自転車のかごに入れたいのであれば、ペット専用のものを用意しましょう。
ペット専用の自転車かごであれば、犬の飛び出し防止用のリードやフタが付いており、運転の妨げになる心配がありません。
しかし、ペット専用のかごを用意すれば道路交通法違反となることはありませんが、安全に運転できるかどうかは疑問です。
愛犬のことを第一に考えるのであれば、自転車ではなく自動車や公共交通機関などを利用するべきでしょう。

ペットスリングではダメ

犬が自転車のかごから落ちないように、ペットスリングを使用している人もいます。
しかし、ペットスリングでは安定性がないため、やはり道路交通法違反となってしまいます。
また、万が一犬が自転車のかごから落ちてしまった時に、ペットスリングが付いていることによって宙づり状態となる危険もあるでしょう。

小型犬であれば少しは安定する?

誰しもがわかることでしょうが、自転車のかごにペット専用のものを使用したからといっても、中型犬以上の大きさの犬は乗せられません。
そもそも、ペット専用であっても自転車のかごの耐荷重は10kg程度です。
10kgの犬となるとかなりの大きさになるため、安定性にも欠けてしまいます。
やはり犬の安全面を考えると、自転車のかごに愛犬を入れようとは考えないはずです。

犬を自転車のかごに入れるリスクや安全性

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犬を自転車のかごに入れるのは、どのようなリスクがあるのでしょうか?
併せて、安全性についてもチェックしておきましょう。

自転車の転倒

犬を自転車のかごに入れて一番の考えられるリスクは、犬の重みによる自転車の転倒でしょう。
自転車は二輪車なので、少しバランスを崩しただけでも簡単に転倒してしまいます。
おそらく、犬が自転車のかごで暴れてしまったらバランスを取るのは難しいでしょう。
自転車が転倒して飼い主が怪我をすることはもちろん、犬の大怪我にも繋がる可能性があります。

かごから落ちて怪我をする

身体の小さな犬にとって、自転車のかごはかなりの高さです。
そもそも犬の身体は高いところから下りることに適していないため、自転車のかごから落ちた時に前足などを骨折してしまうリスクがあるでしょう。
また、先述したようにペットスリングを付けて運転をしている場合は、犬が宙づり状態になってしまうこともあります。

バランスを崩すことによる交通事故のリスク

犬を自転車のかごに入れると、想像している以上に運転しにくいものです。
例を出すと、自転車のかごに5kgの米袋を入れて運転すると、ハンドルが左右に振られてしまうでしょう。
犬はさらにそこから暴れたり跳んだりする可能性があるため、より運転は難しくなるはずです。
飼い主がひとりで転倒する分には自業自得かもしれませんが、もしも車やほかの人、犬と接触事故を起こしたとなれば、大事になってしまいます。
交通事故による飼い主や愛犬、ほかの人や犬の死亡リスクを避けるためにも、やはり自転車のかごに犬を入れて走るのはやめたほうが良いでしょう。

犬を自転車のかごに入れる際の注意点

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どうしても犬を自転車のかごに入れたいのであれば、ペット専用のものを用意する必要があります。
しかし、ペット専用のかごを用意しても、いくつかの注意点を守らなければなりません。

スピードを出さない

自転車を使用するということは、多少は目的地に早く到着したいという気持ちがあるはずです。
しかし、犬を自転車のかごに入れて運転するのであれば、スピードを出すのはやめましょう。
スピードを出しすぎるとハンドル操作が難しくなり、急なトラブルに対応できなくなります。
また、スピードが出ることで怖がった犬が、自転車のかごから飛び出してしまう可能性もあるでしょう。

車や人通りの多い場所は避ける

もしも犬を自転車のかごに入れて運転するのであれば、車や人通りの多い場所は避けましょう。
車や人通りが多いと先述したように、転倒した時の交通事故のリスクが高くなります。
また、犬が興奮しやすい原因になるでしょう。

犬を無理やり乗せない

犬にとって、自転車のかごは恐怖を感じるはずです。
安定しない場所のため、できれば乗りたくないと考える犬のほうが多いでしょう。
もしも犬が自転車のかごに入りたがらないようであれば、無理に入れる必要はありません。
無理やり自転車のかごに入れるのは、犬との信頼関係に溝ができる原因にもなります。

安全運転を心がける

当然のことですが、犬を自転車のかごに入れて運転するということは、犬の命も預かるということです。
スマートフォンを見ながらの運転はもちろん、イヤホンで音楽を聴くなどの行為もやめましょう。
そもそも犬を自転車のかごに入れて運転するのは避けたほうが良いことですが、どうしても自転車のかごに入れなければいけないのであれば、ペット専用のかごに入れていることは大前提として、安全運転を心がけます。

犬を自転車のかごに入れて運転するのはおすすめできない!

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犬を自転車のかごに入れて運転をするのは、道路交通法違反になります。
ペット専用のかごを用意すれば道路交通法違反になることはありませんが、安全面を考慮するとやめたほうが良いでしょう。
犬を自転車のかごに入れて運転することで、転倒や落下のリスクが高くなります。
犬の重みに自転車のハンドルが取られることも予想されるため、まわりの人のことも考えた上で、避けたほうが良いと言わざるを得ません。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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