猫が威嚇をするのはなぜ?理由や対処方法を解説

猫が、「シャーッ!」と毛を逆立てて威嚇をしてくることがあります。
猫は警戒心が強い動物なので、仲良くない人間に対して威嚇をするのは自然なことではありますが、なぜ猫は威嚇をしてくるのでしょうか?
この記事では、猫が威嚇をする理由や対処方法を解説します。 2023年10月02日作成

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猫が威嚇をする理由は?

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まずは、猫が威嚇をする理由について解説します。
理由がわかれば、猫のことをもっと知ることができるかもしれません。

不安だから

猫は警戒心が強い動物のため、不安な気持ちになることで威嚇をすることがあります。
特にはじめて会う人や動物に対しては、相手が安全であるかどうかの判断がつかずに、威嚇をすることが多いです。
ちなみに、引っ越しなどで大きく生活環境が変わった時には、ストレスや不安な気持ちからか、飼い主に対しても威嚇をすることがあります。

嫌なことをされた

猫は、嫌なことをされた時にも威嚇をすることがあります。
特に、しつこく触られたり抱っこをされたりすると、威嚇や引っ掻いてくる猫が多いです。
猫のこの行動は、愛撫誘発性攻撃行動という名前が付けられており、ついさっきまで気持ち良さそうに撫でられていた猫がいきなり攻撃してくることをいいます。
猫はマイペースな性格の持ち主が多いため愛撫誘発性攻撃行動がみられますが、小さな子どもにしつこく触られた時にも怒って威嚇をしてしまうことがあるでしょう。

体調不良

猫は、体調不良の時に飼い主に威嚇をすることがあります。
猫が特定の部位を触った時に威嚇をしてくるようであれば、怪我などで痛みを感じていることが予想されます。
また、近づいた時に威嚇をしてくる時は「今は辛いから放っておいてほしい」という猫からのメッセージかもしれません。

食事やおもちゃを取られそうになったから

猫は、キャットフードや好きなおもちゃが取られそうになった時に威嚇をすることがあります。
猫はもともと肉食動物であり、野生で過ごしている時には狩りをしていました。
小動物などの狩りに成功して食事をしていると、知らない猫が獲物を横取りしようとしてくることもあるでしょう。
獲物を横取りされそうになった時に本能的に威嚇をしてしまうのを、捕食性攻撃行動といいます。
野生の暮らしは毎日の食事がとても大切なので、「絶対にこの獲物はやるもんか!」と強い意志を持って威嚇をしているのかもしれません。

猫に威嚇をされた時の対処方法

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次に、猫に威嚇をされた時の対処方法をご説明します。
正しい対処をしなければ思わぬ怪我に繋がる可能性があるため、注意しましょう。

その場から離れる

猫に威嚇をされた時のもっとも良い対処方法は、すぐにその場から離れることです。
猫が威嚇をするのは必ず理由があり、もしかしたら執拗に構われたことでストレスを感じているのかもしれません。
また、威嚇をしている猫にむやみに近づくと引っ掻かれたり噛まれたりするリスクが高いため、その場から離れたほうが無難です。

猫から目をそらす

猫が威嚇をしてきた時は、びっくりして思わず猫の目を見つめてしまうかもしれません。
しかし、猫の目を見つめるのは避けたほうが良いです。
なぜなら、猫の世界で相手の目を見つめるという行為は、相手に喧嘩を売っているのと同様だからです。
猫がこれ以上興奮しないためにも、猫に威嚇をされた時はすぐに目をそらしましょう。

生活環境を整える

猫が威嚇をするのは、猫なりのストレスサインかもしれません。
飼い主としてできることは、警戒心が強い猫が安心して生活できるような環境づくりです。
進学や転勤などによる引っ越しは仕方ないものですが、むやみに模様替えをしたりほかの動物を飼ったりしないようにしましょう。
猫が安心して生活できるようになれば、自然と威嚇の回数も減っていくはずです。

動物病院へ連れて行く

猫が特定の部位を触った時に威嚇をしたり、いつもは大人しい猫が執拗に威嚇をしてきたりする時は、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
もしかしたら、怪我や病気で身体に異変があることが原因で、威嚇をしているのかもしれません。
もちろん何も異常が見つからないに越したことはありませんが、一度獣医師に診せることで猫の威嚇の原因を特定できるはずです。

猫と仲良くなる方法が知りたい!

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猫と仲良くなることができれば、威嚇をされることもなくなるはずです。
最後に、猫と仲良くなる方法をご紹介します。

猫から近づいてくるのを待つ

先述したように、猫は警戒心が強い動物です。
そのため、むやみに近づくと警戒されてしまい、威嚇をしてくる可能性があります。
大切なのは、猫にとって自分が害のない人間だと知ってもらうことです。
普段通りに生活をして、猫から近づいてくるのを待つことが、猫と仲良くなる秘訣といえます。

声を高くして話す

猫は、低い声が苦手です。
低い声は、猫の天敵を連想させるからなどいろいろな説がありますが、猫に話しかける時にはなるべく高い声にしましょう。

おやつやおもちゃを与える

猫と手っ取り早く仲良くなる方法としては、おやつやおもちゃを与える方法です。
当然ながら猫はおやつが大好きですし、遊び好きの猫であればおもちゃも喜ぶでしょう。
猫は「この人はおやつをくれる!」や「いっしょに遊んでくれる!」と学習すれば、自然と猫から近寄ってくるようになるはずです。

驚かせない

猫は、騒がしい人が苦手です。
ドアの開け閉めや足音がうるさくて、せわしない人間は猫に嫌われます。
猫と仲良くなりたいのであれば、猫を驚かせないように静かに生活をすることが大切です。
また、後ろからいきなり撫でるなども猫が驚く原因となるため、避けたほうが良いでしょう。

猫が威嚇をするのは不安な気持ちの表れ?

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猫が威嚇をする理由はいろいろありますが、主に不安な気持ちから威嚇をします。
「この人は自分に何か危害を加えてこないだろうか…」と、猫は不安な気持ちから威嚇をしてしまうのかもしれません。
また、マイペースな性格の持ち主の猫は、しつこく触られることを嫌がって威嚇をすることもあります。
猫がなぜ威嚇をしているのかを考えて正しい対処をすることが、猫と仲良くなる近道といえるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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