猫が同じ場所をぐるぐる回る理由とは?
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まずは、猫が同じ場所をぐるぐる回る理由について解説します。
猫の行動にはすべて理由があるため、必ずチェックしておきましょう。
毎日のルーティン
猫が同じ場所をぐるぐる回るのは、特に意味はないのかもしれません。
猫は1日を時間割化して、それに合わせて行動する動物です。
また、普段生活する場所は猫の縄張りなので、パトロールをしている姿がぐるぐる回っているように見えることもあるでしょう。
猫によっては、毎日のルーティンに同じ場所をぐるぐる回るというものがあるのかもしれません。
猫が元気に歩き回っているのであれば、心配をしなくても良いでしょう。
自分の尻尾を追いかけて遊んでいる
もしかしたら、猫は暇つぶしのために自分の尻尾を追いかけて遊んでいるのかもしれません。
猫にとっては、自分の尻尾を触ろうとすると逃げるため、それが面白いのでしょう。
ほかにも猫は、さまざまなものをおもちゃに見立てて遊ぼうとします。
ひとつ注意点を挙げるとすれば、猫が暇を感じているという点でしょう。
体調不良
猫は体調不良になると、同じ場所をぐるぐる回ることがあります。
特にビタミンB1が欠乏すると、ふらつきがみられます。
そのため、猫はまっすぐ歩いているつもりでも、ふらついてぐるぐると回ってしまっているのかもしれません。
また、詳しくは後述しますが病気が原因でぐるぐる回っている可能性もあるでしょう。
老化
猫はシニア猫と呼ばれる年齢になったら、同じ場所をぐるぐる回ることがあります。
これは後述しますが、老化現象のひとつだといえるでしょう。
また、猫は年齢を重ねると、昼夜逆転したり夜泣きをしたりします。
猫が同じ場所をぐるぐる回る時に考えられる病気
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猫が同じ場所をぐるぐる回る時は、病気の可能性もあります。
次に、猫が同じ場所をぐるぐる回る時に考えられる病気について見ていきましょう。
認知症
猫が同じ場所をぐるぐる回る時に考えられる病気としては、認知症が挙げられます。
特にシニア猫となると、人間と同様に認知症になる可能性が高く、徘徊をするように同じ場所をぐるぐると回ります。
また、猫が認知症になると、名前を呼んでも反応しなくなったり、おもちゃなどで遊ばなくなったりするでしょう。
脳腫瘍
脳腫瘍などにより脳が正常に働かなくなることで、猫は同じ場所をぐるぐる回るなどの異常行動をすることがあります。
脳が正常ではないと、当然ながら正常な判断ができなくなるでしょう。
呼びかけに反応しなかったり逆に過剰に反応したりするなど、猫がいつもと違う様子であれば注意しなければなりません。
中耳炎
猫は、外耳炎や中耳炎などの耳の炎症でもぐるぐると回るようになることがあります。
これは、耳に異常が起こることで平衡感覚が取れなくなるからです。
猫はまっすぐ歩いているつもりでも、ぐるぐると回るように歩いてしまうのでしょう。
排泄時の痛み
猫は、何らかの原因によって排泄時に痛みを感じているのかもしれません。
尿路結石や尿道閉塞などによりおしっこが出しにくい、出せない状態になっていると、猫はおしっこがしたくてもできないでしょう。
そうなると、トイレの周囲をぐるぐると回る行動がみられるようになります。
猫の排泄の問題は命にかかわりかねないため、早めの対処が大切になるでしょう。
猫が同じ場所をぐるぐる回る時の対処方法
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最後に、猫が同じ場所をぐるぐる回る時の対処方法をご紹介します。
正しい対処をすることで、猫の異常行動を直すことができるでしょう。
まずは元気があるか確認する
猫が同じ場所をぐるぐる回る時は、はじめに元気があるか確認しましょう。
シニア猫であれば、名前を呼んでみて反応するかをチェックします。
また、食欲不振や下痢、頻尿などの症状がないかも確認しましょう。
耳を痒がる素振りがないかも確認することで、耳の炎症も見つけやすくなります。
これらの異常がなければ、猫は毎日のルーティンとして同じ場所をぐるぐる回っているだけかもしれません。
ただし、普段は同じ場所をぐるぐる回らない場合は、何か猫の身体に異変が起こっている可能性も考えておきましょう。
動物病院へ連れて行く
同じ場所をぐるぐる回る猫がいつもと様子が違った場合は、一度動物病院へ連れて行きましょう。
獣医師に診てもらうことで、猫が同じ場所をぐるぐる回る原因を特定できるはずです。
また、万が一病気の場合でも、早期発見に繋がるでしょう。
動物病院では、いつ頃から同じ場所をぐるぐる回るようになったか、ほかに症状はないかなどを明確に伝えられるようにすると、スムーズに診察を受けることができるはずです。
栄養バランスを整える
猫がビタミン不足でふらつきがないように、日頃から栄養バランスを整えることも大切です。
総合栄養食を与えていれば猫の健康は維持できますが、不用意におやつを与えすぎるなど、キャットフード以外で満腹にならないように気を付けましょう。
特にシニア猫は食が細いため、基本的には総合栄養食であるキャットフードのみを与えることをおすすめします。
猫が同じ場所をぐるぐる回る時は注意?
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猫が同じ場所をぐるぐる回る時には、いくつかの原因が考えられます。
猫の毎日のルーティンに組み込まれているだけであれば良いでしょうが、体調不良や認知症の可能性もあるでしょう。
もしも体調不良や認知症であれば、早めに動物病院へ連れて行かなければなりません。
特に猫が排泄時に痛みを感じている場合は、尿路結石などのリスクもあるでしょう。
同じ場所をぐるぐる回る以外にも、猫がいつもと違う様子であれば、念のため獣医師に診せることをおすすめします。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。