犬が怒る飼い主のNG行動
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まずは、犬が怒る飼い主のNG行動についてご説明します。
犬が怒った時は、飼い主が無意識にこれらの行動をとっているのかもしれません。
犬を驚かせる
犬を驚かせるのは、飼い主としては悪気はなく、冗談のつもりで行っていることかもしれません。
しかし、当然ながら犬がリラックスしている時に驚かすと、犬は怒ります。
人間も寝ている時に大きな音などで驚かされると、嫌な気分になるでしょう。
それと同様で、犬がリラックスしている時にはそっとしておくことをおすすめします。
犬が大切にしている物を取り上げる
犬が大切にしている物を取り上げても、犬は怒ります。
大切にしている物とは犬によってさまざまですが、主にドッグフードやおやつ、大好きなおもちゃなどが挙げられます。
デンタルガムなどの噛み終わるのに時間がかかるものであっても、取り上げようとすると犬が怒ることがあるでしょう。
ちなみに、おもちゃで遊んでいる時に犬が怒るのは、飼い主に大好きなおもちゃを取られると考えているからです。
執拗に叱る
犬をしつけする意味で叱ることはありますが、犬を執拗に叱ると犬が怒ることがあります。
飼い主からみると「何でこっちが叱っているのに逆ギレするの?」と困惑するかもしれませんが、犬にとっては飼い主に執拗に叱られることで、恐怖を感じているのでしょう。
犬は強い恐怖を感じると、自分の身を守るために攻撃的になります。
「やられるくらいなら、こっちからやってやる!」という気持ちで、飼い主に対して怒っているように見えるのです。
痛みを感じている部位に触る
犬が痛みを感じている部位に触ると、犬は怒ります。
痛みの原因は怪我や病気などさまざまですが、犬の異変にいち早く気が付く機会になるでしょう。
日頃から犬とスキンシップを取ることはとても良いことなので、犬が怒ったとしたら怪我や病気を疑う必要があります。
犬のテリトリーに入る
犬は、縄張り意識を持つ動物です。
そのため、犬のテリトリーに入ることで怒ることがあります。
特に来客に対して犬が怒るのは、自宅をテリトリーだと考えているからで、縄張りを来客から守ろうとしているのでしょう。
犬が怒った時にみせる仕草
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次に、犬が怒った時にみせる仕草を解説します。
これらの仕草をしている時にむやみに近づいたり構ったりすると、飼い主に対して攻撃的になってしまうこともあるため、注意が必要です。
鼻にシワを寄せて歯を剥き出す
犬は怒った時に、鼻にシワを寄せながら歯を剥き出しにします。
これは犬が威嚇をする時にみせる表情で、顔の筋肉が緊張することで、多少の震えがみられることもあるでしょう。
鼻にシワを寄せながら歯を剥き出しにする時は、「これ以上近づくと噛むぞ!」という、犬からの警告です。
そのため、むやみに近づいたり煽ったりするような素振りはしないほうが良いでしょう。
唸る
犬が唸っていると、ほとんどの人は犬が怒っていると感じるでしょう。
犬が唸る時には、低い声で「ウーッ」と声を出します。
普段は高い鳴き声の犬であっても、唸る時は低い声を出すでしょう。
吠える
犬は怒った時に、吠えることもあります。
通常であれば、犬は興奮した時に吠えます。
飼い主の帰宅時やおもちゃで遊んでいる時にも、吠える姿を目にするでしょう。
当然ながら犬は怒っている時にも興奮はするため、興奮するあまり吠えてしまうこともあります。
噛む
犬は、怒りが最高潮に達すると噛むことがあります。
犬の噛む力はとても強く、場合によっては大怪我に繋がることもあるでしょう。
しかし、犬は突然噛んでくることは少なく、多くは威嚇などでけん制をしているはずです。
また、噛む力もさまざまで、歯を当てて警告をする場合や、思い切り噛んで首を振り回すこともあります。
どんな噛み方であっても怪我に繋がる可能性は高いため、犬が噛む前にきちんと対処する必要があるでしょう。
犬が怒った時の対処方法
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最後に、犬が怒った時の対処方法をご紹介します。
愛犬との信頼関係に溝ができてしまわないように、正しい対処をしましょう。
無視をする
犬が怒った時には、無視をすることがもっとも良い対処方法です。
下手に反応して逃げたり驚いたりしてしまうと、犬は「威嚇をしたら逃げたから、自分のほうが強いんだ!」と学習してしまいます。
そのため、犬が怒っても反応することなく、逃げるような素振りをみせずにその場から去ると良いでしょう。
犬が怒った時にしてはいけないこと
犬が怒った時にしてはいけないことは、いくつかあります。
まずは先述したように、過剰に驚いたり逃げたりしてしまうことです。
また、犬が怒ったことに対して叱るのもやめましょう。
犬は飼い主に叱られることで強い恐怖を感じて、身を守るために攻撃的になる可能性があります。
また、犬が何か要求をしているようにみえても、要求に応えてはいけません。
一度でも要求に応えてしまうと、犬は「飼い主を威嚇したら要求に応えてもらえた」と学習して、さらに威嚇をするようになってしまいます。
犬が怒る理由は必ずある!
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犬は、驚かされたり大切なものを取り上げられたりした時に怒ります。
また、叱られたことに恐怖を感じて、逆ギレのように怒ることもあるでしょう。
大切なのは、犬がなぜ怒っているかを理解することです。
犬が怒っている理由がわかれば、それをやめれば怒りは収まるでしょう。
もしも犬が怒ったとしても、徹底して無視をすることをおすすめします。
少しでも反応してしまうと、犬は「怒ったら飼い主が反応してくれた!」と学習してしまいます。
基本的には、犬を怒らせないような行動を取らないことが大切です。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。