猫にドッグフードを与えても平気?健康上の問題について解説

猫を飼育していると、「普段はキャットフードを食べさせているけど、ドッグフードではだめなのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?人間に飼われているペットという意味では猫も犬も変わらないのに、なぜフードは別々になっているのでしょう。そこで今回は、「猫にドッグフードを与えても大丈夫なのか?」について解説します。 2023年03月04日作成

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猫にドッグフードを与えるとどのような影響が出てくるのでしょうか?愛猫の健康に害をおよぼす恐れもあるため、この機会にしっかりと理解しておきましょう。

猫にドッグフードを与えても大丈夫なの? 

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「猫にドッグフードを与えても大丈夫なのか?」という疑問について、結論からいうとNGです。

猫が口にするキャットフードと犬用に作られたドッグフードでは、含まれている成分が大きく異なります。そのため、猫にドッグフードを与えてしまうと、必要な栄養素を確保できず、健康に悪影響をおよぼします。

具体的には、猫は体内でタウリンを作り出すことができないため、フードなどを通して外部から摂取しなければなりません。このことから、キャットフードにはタウリンが含まれています。

しかし、犬は自身でタウリンを生成できるため、ドッグフードにはタウリンがほとんど含まれていません。そのため、猫がいくらドッグフードを食べたとしても、十分なタウリンを摂取することはできないのです。

また反対に、犬にキャットフードを与えるのもNGです。犬にキャットフードを食べさせて続けると、タウリンの過剰摂取による免疫不全や心筋症などを誘発する可能性があります。

栄養素の問題以外にも、犬用のウェットフードには猫が中毒症状を引き起こす恐れのある成分が含まれているケースがあります。

これら複数の理由から、猫にドッグフード(ドライ・ウェット)を与えるのはNGとされているわけです。

猫に必要な栄養素はドッグフードで補うことができない 

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ドッグフードでは猫に必要な栄養素を補うことはできません。今回は特に注目すべき栄養素2つについて解説します。

タウリン 

タウリンは血液中の中性脂肪を減らし、肝機能を強化してくれる栄養素です。

猫は体内でタウリンを生成する能力に乏しいため、フードからタウリンを摂取しなければなりません。そのことから、キャットフードにはドッグフード以上にタウリンが豊富に含まれています。

猫もドッグフードを食べることで満腹にはなりますが、いくら摂取してもタウリン不足は解消されません。

たんぱく質 

猫は犬より多くのたんぱく質を必要とします。そのため、キャットフードには相応のたんぱく質が含まれています。

子猫は子犬の1.5倍、成猫は成犬の2倍ほどのたんぱく質が必要だといわれていますので、ドッグフードから摂取できる量では足りません。

タウリン同様、大量にドッグフードを食べても適切な量のたんぱく質を摂取できないため、フードに含まれている栄養素の違いをしっかりと認識しておくことが大切です。

ドッグフードの摂取による猫への影響 

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猫がドッグフードを摂取することで考えられる体への影響例は以下のとおりです。

栄養のバランスが取れない

先述したように、猫は自身でタウリンを生成できません。そのため、フードから取り込む必要があります。タウリン以外にも猫は犬より多くのたんぱく質を必要とするため、ドッグフードでは補うことができず、栄養バランスが崩れることで体調不良を引き起こす原因になります。

キャットフードには、猫が健やかに暮らすために必要な栄養素が豊富に含まれています。愛猫の健康を守るためにも、ドッグフードではなくキャットフードをしっかりと与えるようにしましょう。

消化不良になる 

犬は雑食性のためフードにも食物繊維が含まれています。しかし、猫は肉食の動物なので、野菜や食物繊維を多く取り過ぎてしまうと、消化不良を引き起こし、下痢や便秘になる可能性があります。

消化器系の異常は猫に過剰なストレスがかかるので、ドッグフードを与えるのは避けましょう。

猫と犬を同時に飼っているときはエサの取り扱いに注意が必要 

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猫と犬を一緒に飼育しているときは、エサの取り扱いに注意が必要です。簡単にできる対策を2つご紹介します。

保存ケース(容器)を分ける 

保存ケースを別々にすることで、間違えて愛猫にドッグフードを与えることもなくなります。この際、色がついたケースなどを使い「赤は猫用、青は犬用」といったように分類するとわかりやすいです。

また、ケースに保存することで、虫の混入やエサが湿気るのを防ぐことができます。ケースはホームセンターなどで購入できますので、フードの袋が入り切るサイズの物を探すとよいでしょう。

置き餌しないようにする 

猫と犬を一緒に飼育していると、フードを置き餌で与えることがあると思います。置き餌は「猫だけを飼育している」「犬だけを飼育している」など、一種類の動物に給餌する際に有効ですが、それが複数種になると、誤ったフードを食べてしまう危険性を高める行為になります。

そのことから、できだけ置き餌は避けるのがよいでしょう。外出の予定があり置き餌にしなければならない場合には、猫と犬をそれぞれ別の部屋に分ける、猫だけ(または犬だけ)をケージに入れるなどの対策を講じましょう。

愛猫にはしっかりとキャットフードを与えるようにしましょう

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今回は猫にドッグフードを与えても大丈夫なのかについて解説しました。猫と犬では体内で生成できる栄養素に違いがあります。そのため、愛猫にドッグフードを与えるようなことはしないでください。

また、猫と犬を一緒に飼育している場合は、フードの保存ケースをそれぞれ異なるものにしておくなど、どちらのフードなのかわかるように工夫しましょう。

フードの違いは愛猫の健康に大きな影響をおよぼしますので、しっかりとキャットフードを与えるようにしてくださいね。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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