猫が必要とする栄養素とおすすめのドライフード

猫が必要とする栄養は、人間とどのくらい違うのかご存じですか?今回は、猫が必要とする栄養のお話です。おすすめのドライフードとともに見ていきましょう! 2022年04月28日作成

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猫が健康を維持できる栄養バランスは人間とは違う!

まず始めに、人間と猫とでは必要とする栄養やそのバランスが違います。ちょっと昔は、家で飼われていた猫も人間のごはんをもらって食べることが珍しくなかったのかもしれません。もしかすると、人間が食べられるものだからこそ、猫にも安心して与えられると思われていた可能性もあります。

しかし実際は、人間が問題なく食べられる食材が猫にとってはかえって健康を損ねる要因にもなるなど、食べられるものとそうでないものの基準が違います。そして、必要な栄養やそのバランスも大きく異なるため、猫のごはんは猫用に考えられたものでなければ健康を守ることが難しくなります。

猫に必要な栄養素はこれ!

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猫は、もともと肉食動物です。必須となる栄養素の数は約40種類ですが、その中でも特に必要とするのがタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルです。最も多く必要とするのはタンパク質で、猫の栄養を考えて作られたキャットフードにはタンパク質が多く含まれています。

人間とどう違うの?

例えば、猫が一番多く必要とする動物性タンパク質は、割合で考えたときに人間や犬よりもはるかに多くの量を必要とします。脂肪に関しても同じです。
一方で、人間がエネルギーの源とする炭水化物は猫にとっては必要ないとされています。少し語弊がある表現かもしれないため補足すると、炭水化物に含まれるブドウ糖はエネルギーの源になりますが、猫の場合は適切な量のタンパク質からもブドウ糖を補うことができます。
身体の構造上、消化できるものの違いがあるため、人間と同じものが猫にとって最適ということにはならないのです。

猫にとって必要な栄養はどんな働きをするの?

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タンパク質の働き

タンパク質は、体の構造や機能の維持に欠かせません。さまざまな組織を成長させ、修復し、代謝を調節するなど、多くの役割を担っています。タンパク質を構成するのは20種類のアミノ酸で、必要なアミノ酸のうち10種類は食べて摂取しなければなりません。タンパク質を摂取してさらに体内で新しいタンパク質に合成して、体内を保っています。

アルギニンやタウリンは、特別な酵素(アミノ酸)で、猫にとっては超重要なものです。タウリンは食べて補わなければならず、足りなければ目の病気になって失明のリスクも高まります。他にもタウリンを必要とする場面は多々ありますが、植物や穀物には含まれていないため、動物由来のタンパク質からとる必要があります。アルギニンもまた、生命の維持には欠かせないもので、アルギニンを全く含まないものを与えると短時間で命に関わる事態になると言われています。

脂肪の働き

脂肪は、エネルギー源となったり、脂溶性ビタミンの吸収を助けたり、必須脂肪酸を供給したり、ごはんを美味しくしたりする役割があります。必須脂肪酸のリノール酸は代謝によって他の必須脂肪酸に変わりますが、猫はこの転換機能が人間などとは違い限られるため、食事から補う必要があります。この関係から、アラキドン酸という必須脂肪酸は食事から摂取しています。これが不足してしまうと、皮膚や腎機能の維持に関わってきます。

ミネラルの働き

ミネラルには、カルシウムやリン、ナトリウム、カリウム、鉄などが含まれます。カルシウムやリンは骨や歯をつくります。ナトリウムやカリウムは体液をコントロールし、体の機能に関わります。鉄は酵素やタンパク質の成分になります。

ビタミンの働き

脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類に分けられます。ビタミンDは骨の発達や維持に欠かせない脂溶性ビタミンです。人間は日光に当たることでビタミンDを体内でつくることができますが、猫の場合はそうでないとされています。ビタミンAも同じく脂溶性のビタミンで、視力や免疫機能の維持などに関わっています。ナイアシンは水溶性ビタミンで、エネルギーの代謝に不可欠な栄養素です。

ライフステージやライフスタイルで必要な栄養は変わる

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キャットフードには、子猫用、成猫用、シニア猫用など年齢に応じたものが販売されています。また、病気の治療が必要な猫には、その病気を考慮した特別なフードもあります。屋外で暮らす猫と、室内だけで暮らす猫とでは消費するエネルギーが違います。このように、猫の年齢や過ごし方によって、必要な栄養は変わってきます。もちろん、食べ物にアレルギーのある猫には、アレルギーも考慮したフードを用意する必要が出てきますね。

たくさんあるキャットフードの中で、何を選ぶべきか迷ったときは、年齢などにあった総合栄養食がおすすめです。総合栄養食は、猫にとって必要な栄養がバランスよく含まれたフードのことで、適量をきちんと食べさせてあげることができればそれ以外に補う必要はないとされています。

おすすめのドライフード4選

ニュートロ ナチュラルチョイス 室内猫用 アダルトターキー

室内で暮らす猫の健康を考慮し最適な栄養バランスを実現したドライフードの総合栄養食です。品質基準には独自の厳しい視点をもうけ、すべて自社工場で生産されています。このブランドでは、室内猫のための総合栄養食が豊富なため、グルメな猫の好みも見つけやすいでしょう。


ニュートロ ナチュラルチョイス 室内猫用 アダルトターキー

ナチュラルバランス キャット グリンピース&ダック

オールステージに対応した総合栄養食です。鴨肉とグリーンピースを主原料としており、牛肉や鶏肉、ラム肉、米、小麦粉などにアレルギーのある猫にも与えやすいフードです。一般的には、高価で使用しにくい鴨肉が存分に使用されているのがポイントです。


ナチュラルバランス キャット グリンピース&ダック

ロイヤルカナン 食事にこだわりがある成猫用

1歳~7歳までの成猫用につくられた総合栄養食です。2種類の粒がブレンドされており、食感にこだわりの強い猫も食べやすくなっています。ロイヤルカナンもさまざまな種類があるため、猫の好みや年齢に合わせて選びやすいブランドです。


ロイヤルカナン 食事にこだわりがある成猫用

ピュリナワンキャット 避妊・去勢した猫の体重ケア

避妊・去勢手術を済ませた猫の体重ケアができる総合栄養食です。生後1ヶ月以降の子猫からシニア猫まで与えることができます。子猫のうちから慣れたものを食べさせてあげたい飼い主さんにおすすめです。


ピュリナワンキャット 避妊・去勢した猫の体重ケア

猫が必要とする栄養は人間とは違う!健康に気遣ったフードを

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人間も猫も、食べるものから体をつくることに変わりはありませんが、必要とする栄養やそのバランスは違います。猫の健康を気遣えるように、必要な栄養がバランスよく含まれているフードを、量をまもってあげることが大事です。フード選びに困ったときには、ぜひ参考にしてくださいね。

参考サイト

キャットランド(参照日2022-3-25)
https://item.rakuten.co.jp/cat-land/9225494/

犬と猫のJohn&Coco ジョン&ココ(参照日2022-3-25)
https://item.rakuten.co.jp/mpcpets/241220-1000g/

モコペット(参照日2022-3-25)
https://item.rakuten.co.jp/1096dog/w-105183-00-00/

charm楽天市場店(参照日2022-3-25)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/182436/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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